こんにちは。きのひです。
「職場は楽しいかね? 新版」 デイル・ドーテン著 野津智子 訳 を読みました。
発行日 2025年5月9日 第1版 第1刷
副題は「仕事は楽しいかね?2」
吹雪で足止めされた深夜の空港。
主人公は謎めいた老人マックスと出会います。
数時間にわたる会話の中で、よりよくなるためにはまず変化が必要だ、と彼は語りました。
「老人はたった一晩で、ついには私の人生を変えてしまった」
そのことによって思う以上に出世してしまった主人公はまたしても難題に直面していた。
ついにマックスに電話をかけました。
「人生について考えると、いつも堂々巡りをしてしまいます」
「会社を辞めて、コンサルタントになったほうがいいかもしれないと思うんです」
「家族と過ごす時間をもっと持つべきではないかと」
主人公の仕事はみながうらやましがるほどのものでした。
同僚はみなまじめ、給料も待遇も悪くない。
「それでも、会社に行きたくないと思う朝がある」
やがてマックスは口を開きました。
「そういえば、フットボールのコーチだったジョン・マッデンが、テレビのアナウンサーになろうと思った経緯(いきさつ)について、こんな話をしていたな」
『私は、家族と過ごす時間を増やしたいと思ってコーチを辞めた』
『でもしばらくして、家族のほうは、私と過ごす時間をもっと持ちたいなどとは思っていないことに気づいた』
『だからまた仕事をすることにしたんだ』
マックスが声をやわらげました。
「きみの求める答えは『仕事をしない』じゃないと思う」
「必要なのは、人と人との『結びつき』を仕事に取り入れることなんだ」
ビジネスの哲学は「助ける( Help )」というたった一つの言葉の中に凝縮されている。
「社員に対する訓示は『手助けあるのみ( Just Help )』」
「モットーは『私たちが力になります( We Help )』だよ」
「たとえば、僕の家の近所にスポーツクラブがある」
そこはものすごく大きなクラブで、入口のところには営業事務所があります。
「机の横の壁を見ると張り紙がしてあってこう書かれている」
『電話はお貸ししておりません』
「客の力になりたいと思っている会社だったら、たびたび電話を貸してくれと言われれば客用の電話を設置するはずだろう?」
「そういうことなんだ、客の力になるというのは」
「それで、きみはどんな思いやりをもって仕事に臨んでいるかね?」
「きみやきみの部下たちの心にはどんな強い思いがあるかね?」
もちろん、あらゆる会社が思いやりを最優先に考えることを望むわけじゃありません。
でも「進んで人を助けようという気持ちは、どんな組織でも追及していけるはずだ」