こんにちは。きのひです。
「科学がつきとめた『運のいい人』」 中野信子 著 を読みました。
2023年9月10日 初版発行
2024年1月30日 第17刷発行
世界的企業であるパナソニックの前身・松下電気器具製作所を創業し「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助氏。
「財産もコネもない裸一貫から始めて小さな町工場を大企業に育て上げたことからも松下幸之助氏は日本でもっとも『運がいい人』のひとりだと言えると思います」
その彼が採用試験で必ず最後に聞く質問があった。
それは「君は運がいいか?」というものでした。
そして「はい。運がいいです」と答えた人のみ採用した。
「なぜなら、自分のことを『運がいい』と思っている人は少しぐらいの逆境でもあきらめたり腐ったりせず、真正面から立ち向かい乗り越えてしまうからなのです」
「自分は運がいいので絶対大丈夫」と自分を信じている。
「『運』というものは必ずしも、その人がもともともっていたり生まれつき決まっていたりするものではなく『その人の考え方と行動パターンによって変わる』といえます」
「運がよく」なる考え方や行動パターンがあるのなら、自分の脳にその考え方や行動を習慣づけてしまえばあなたも運がよくなるはず。
「そう、あなたの脳を運を引き寄せられる脳にしてしまえばいいのです」
運のいい人は「自分は運がいい」と決め込む。
「これが運をよくするコツのひとつです」
世の中には「自分は運がいい」と思っている人と「自分は運が悪い」と思っている人がいる。
「『運がいい』と思っている人に明確な根拠がある場合は少ないように思います」
つまり、これから「自分は運がいい」と決めようとしている人にも特別な根拠はいらない。
「根拠はなくても『自分は運がいい』と決めてしまったほうが実際に運はよくなるのです」
運がいいと思っている人も悪いと思っている人も、遭遇している事象は実は似ている場合が多い。
しかしその事象に対するとらえ方、考え方が違います。
対処の方法も違う。
「長い年月を積み重ねれば、おのずと結果は大きく変わってくるでしょう」
たとえば仕事でうまく契約がとれなかったとする。
自分は運がいいと思っている人は「自分は運がいいのに契約がとれなかった。ということは準備の段階で自分にミスがあったのかもしれない。あるいは自分に勉強不足のところがあるのかもしれない」などと考えます。
一方、自分は運が悪いと思っている人は「自分はこんなに努力しているのに、運が悪かったから契約がとれなかったのだ」と考える。
「運がいいと思っている人には努力の余地が生まれますが、運が悪いと思っている人にはその余地は生まれないのです」
そして運のいい人は自分を大切に扱う。
著者はときどき、自分に向かってこう言います。
「大丈夫、大丈夫、そんな私も好きだよ」
とくに人に迷惑をかけてしまったり、自分の不注意から人の気持ちを傷つけてしまったりしたとき。
「ああ、だめだな、私・・・」
と落ち込んだ場合にこのように言うのです。
実はこれは精神科の医者をしている著者の友人が患者さんたちに行っている治療のひとつ。
彼は、自分の病院にやってくる患者さんたちが一様に自分を大切にしていないことに気づきました。
そこで患者さんに自分で自分を好きになってもらうために「○○ちゃん、好きだよ」と自分に向かって言ってもらうことを始めた。
自分に向かって「好き」と言うことに最初は抵抗を感じていた患者さんたちも、時間をかけて何度も繰り返し言ううちに、だんだんと自分を大切にできるようになるのだそうです。
「自分のことが嫌いな人は、自分を大切にはできません」
「自分を大切に扱うには、まずは自分で自分を好きになることが大事なのです」
以前は、人間の脳は「成人になったら脳細胞は増えず、減る一方」と考えられていた。
しかし1998年、スウェーデンのエリクソンとアメリカのゲージにより大人の脳の中でもシナプス(神経細胞間の接合部)が新しく生まれていることが発見されました。
人が新しい経験をし、脳が新しい刺激を受けることで脳の中はどんどん変化することもわかっている。
「つまり、私たちは何歳になっても脳を育てていけるのです」