福田美術館「ゼロからわかる江戸絵画」展 | こっちのkinocoのブログ

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思いついたことを
ぼちぼちと・・・

さて正月休みの話になりますが・・・

この日は好天の嵐山へ

新春の福田美術館へ行って来ました(門松はなかったですね)(^^ゞ

すでに会期は終ってしまいましたが、開催されていたのは「ゼロからわかる江戸絵画」展

 

嵯峨嵐山文華館との共同開催で、サブタイトルが「あ!若冲 お!北斎 わぁ!芦雪」


 

私は福田美術館しか行かなかったので「お!北斎」の部分は見てないのですが(^_^;)、バラエティに富んだ江戸絵画が楽しめましたね。



実はこの展覧会、前・後期展でがらっと展示替えがあったんですが、11月には前期展も見てましたので、前・後期両方で印象に残った物をささっと・・・

まずは、まだ紅葉が始まりかけの頃に行った前期展

犬の絵が印象に残ってて、こちらは円山応挙「竹に狗子図」

 

長沢芦雪「親子犬図」

まあ師弟関係でもありますし、似てるのかな

この展覧会、福田美術館のコレクション展的なところがあって、見たことのある作品も多かったのですが・・・
これは初公開らしい円山応挙「蟹図」

中村芳中「松尾芭蕉図」で、この人は、また後期展でも紹介しようかと・・・

海北友松「禅宗祖師・散聖図押絵貼屏風」

海北友松は江戸時代では最初期の絵師となり中国画の影響が強いそうですが、この禅僧の故事を描いた絵の人物の表情がなんとも面白いので、いくつかピックアップしてみました(^^♪

池田孤邨「三十六歌仙図屏風」

時代は江戸後期になって、琳派・酒井抱一の弟子ということ。
この題材は尾形光琳の物が有名ですが、琳派の絵師によって数多く描かれていて、これもそのひとつ。
私にはわかりませんが、どれが三十六歌仙の誰かがわかれば面白い絵ですね(^^ゞ

前期展の最後は、山本素軒「源氏物語図屏風」で、場面は(上)右隻:薄雲、(下)左隻:初音

この人は狩野派になるのですが、尾形光琳の師にあたるそうです。

 

さて、この先は先日行った後期展・・・
初公開作品のひとつ、長沢芦雪「鸚哥図」

同じく初公開で長沢芦雪「猿図」

これは何度か見てますが「出た~」て感じで(^0^;)、「ぶさかわ」と解説されてた伊藤若冲「仔犬図」

これもお馴染みかもしれませんが、曽我蕭白「雲龍図」

円山応挙あたりと同時代の絵師なのですが、この絵のような大胆な構図が魅力です。

最後は中村芳中「花鳥人物扇面貼交屏風」

中村芳中は江戸後期の琳派とされる大坂の絵師のようですが、この絵にも見られるユーモラスな画風がいいですね。
いくつかピックアップしてみました(^^ゞ

といった感じの展覧会だったわけですが・・・

私、福田美術館友の会に入ってまして、年間パスで入館したら、お年玉プレゼントとして、こんな絵ハガキをいただきました(^・^)
(山口華楊「白狗」)

こちらでは間もなく竹内栖鳳の展覧会も始まりますが、今年も楽しみな美術館のひとつですね(^o^)