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2021年01月13日 |
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ベリテ
9904 SOR-東証 |
非税 |
株式 |
株式現物買
普通預り |
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1,000株
350 |
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350,000円 |
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<ベリテ 購入理由>
当社は宝飾品、時計等の小売り大手。ダイヤ、ネックレス中心。
今期の期末配当予定を引き上げ、中間、期末ともに15.56円、年間配当で31.12円を予定している。
350円購入での年間の予定配当利回りは8.89%となる。
他に1,000株購入で5,000円分の優待商品券がもらえる。
上記より、この株価でも買いと判断、指値により購入した。
<事業内容について>
1,昨今のコロナ対策での金融緩和の影響で、金や仮想通貨(暗号資産)、また株式や債券も値上がりしている。
その資金流入については、中国、富裕層の需要を中心としてダイヤモンド等の宝石にも流れており、コロナショックから価格も戻っているとの報道もある。(2020年11月27日 日経新聞)
ただ、宝石は個人には換金が難しく、当社への効果は未知数であるが…。
2,出店店舗は全国に90店舗。ショッピングモール、百貨店のほか、アウトレットモールにも出店している。
イオンやららぽーと、東急百貨店もあるが、大半は中小の古くからあるショッピングモールである。
高級宝石店が多い銀座などへの出店はない。
業歴が長いため古くからの店舗が多いのだろうが、ブランド力のある強力なライバルがいるところへの出店を避け、オンリーワンになれる場所へ出店しているとみることもできる。
ブルーオーシャン戦略など、競争が激化している地域を避けるのは立派な戦略である。
3,ブランド力、デザイン性はあまりない印象。ネットで調べた評判では、デザインや台座はもっと良い店はあるがコスパは良いとなっており、デザインをほめる人がいないのは気がかりである。
ただ、店舗評価を見てみると、店員が親切に応対してくれたなど、満足している声が多い。(グーグルマップ 各店舗クチコミから)
上記出店店舗を見ても、銀座などの宝石に詳しい人が集まる激戦区を避け、古くからのショッピングモールで、高齢者や知識のない人に親切に対応し、地域に根差してやっている印象である。
商売は素人相手に行うのが一番儲かるという話があるが、派手さはないが案外堅実ではないかと思う。
4,当社は2008年に買収によりインド系企業「ディジコ・ホールディングス・リミテッド」の子会社になり、その後変遷を経て同グループの「ジュエルソース・ジャパン・ホールディングス㈱」の子会社となっている。経営陣もインド系の様子。
ディジコはダイヤモンドのサイトホルダー(直接買い付けのできる業者)であり、これによりベリテも仕入価格に優位性がある。
他方、日本での宝石のトレンド等を理解して店舗運営ができているかに一抹の不安がある。
5,ホームページには当社の業歴が記載されている。買収した会社の色に染められることも多い中、親会社は今までの業歴を尊重していると感じる。
また、現社長はインタビューも受けており、経営者として前に出る姿勢には好感が持てる。
<株価・配当金等について>
1,当社は四年前から株価が高騰し、その後は乱高下している。長らく無配であったが、ちょうど四年前から高配当銘柄となったため。
その時の配当に株価が連動している印象。
2,直近の高配当銘柄としては、コニカミノルタ(印刷機など)、コナカ(紳士服店)、ニューアートホールディングス(宝石店)などが8%台であったが、発表後しばらくたって株価は高騰し、いずれも配当は5%~6%台になっている。
エイベックスも本業不振にかかわらず、自社ビル売却から高配当を発表したが、株価は上昇傾向である。
高配当は株価上昇要因としては強い。特に8%を超えると株価上昇により補正されている印象である。
3,当社は利益を上回るタコ足配当である。過去を見ても配当は乱高下しており、その点は留意する必要がある。
だが、過去の実績から見て、今後も現在株価で計算して4~6%台には落ち着くのではないだろうか。
<親会社の決算・財務内容について>
1,当社は親会社があることから、親会社の決算書も確認する必要がある。
その親会社「ジュエルソース・ジャパン・ホールディングス㈱」の決算書だが、恐ろしく悪い。
(ちなみに買った後で見てしまった…。)
2,短期借入金が51億となっており、その支払利息が6075万となっている。
その支払いをベリテからの配当金で埋めている。たこ足配当を続けるわけである。
3,現在6億の債務超過だが、貸借対照表の資産の出資金や立替金等の内容は、本来であれば資産価値を精査する必要があるだろう。
損益計算書の2億4700万の債権譲渡損失も不明。実態は見た目以上に厳しいと思われる。
<ベリテの決算・財務内容について>
上記を鑑みてベリテの決算を見る。
1,有価証券報告書を確認したところ、「破産更生債権等」8億3500万となっている。全額貸倒引当金で引き当てられている。
うち7億9700万がジュエルソース・ジャパン㈱あてとなっている。名前は似ているが今の親会社とは別の会社だろう。前の親会社のものと思われる。
2,今の親会社への貸付金等があるかと思ったが、資産の部からは発見できなかった。
3,短期借入金11億のうち6億には財務制限条項が付けられており、二期連続の赤字または前期純資産の75%以下になると期限の利益喪失で即刻返済との事。まあ現金が22億あり、現状問題にはならないだろう。
4,有価証券報告書を隅から隅まで一通り読んだが、今の親会社への債務の法人保証、債務保証の注記等は見当たらなかった。(大変重要)
5,今期中間決算時で自己資本比率69.2%、営業利益も黒字転換となっており財務・業績は良好であると言える。(あくまで当社単体で見た場合。)
<総合評価・今後のトレードプラン>
当初見つけたときはこれは良いと思って飛びついて購入したが、「株価はすべてを織り込んでいる」とはまさにその通りだなと思った。
高配当にはそれだけのリスクを内包している。
親会社決算を見たときは、これはやってしまったか…と思ったが、いや実際は今も若干は思っているが、実際は親会社への法人保証や貸付金が見当たらないので、すぐにどうこうなる問題にはならないだろう。
まあ日産のルノーへの配当同様に、親会社への配当は出し続けなければならないだろうが、現在黒字であり、これからも続く金融緩和は宝石小売にも追い風である。
一応長期保有の予定で、下記条件により売却と行きたい。
(1)金融緩和が進んでいる間は保有し、緊縮に移行した時点で売却。
(2)配当利回りが4%を割り込んだ時に売却。
(3)考えにくいが、株価が700円を超えた時に売却。
仕入れルートに強みがあり、本業は好調と判断して、今後の高配当と優待に期待したい。
