「ラフへスト〜残されたもの」を

観劇しました。



◇7/19(金)  マチネ  I列下手

東京芸術劇場シアターイースト






ドラマで共演された櫻井翔さんから
ソニンちゃんへの花籠が届いておりました。




◇キム・ヒャンアン:ソニン

◇キム・ファンギ:古屋敬多


◇イ・サン:相葉裕樹

◇トンリム:山口乃々華


2004年 

年老いた老女ヒャンアン(ソニン)が

死を迎えつつある。

長年書き溜めた手帳を開くと

これまでの人生が再生され…。


1936年。

女子大生トンリム(山口)が

カフェで読書をしている時、

のちに韓国芸術の奇才詩人と言われる

イ・サン(相葉)と知り合い、結婚する。

結婚間もなく、サンは単独東京へ出て

「終生記」を書き終えて

妻に千疋屋のメロンが食べたいと呟き

短い人生を終える。


1943年。

画家ファンギ(古屋)はソウルで出会った

ヒャンアン(ソニン)に恋をする。

彼女はファンギの画家生活を支えて

世界各国で創作活動を始める。



二組の芸術家のカップルの人生を

シンプルな白の世界で交錯させる

大河的ミュージカルでした。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



韓国で

ミュージカルアワード主要部門3冠に

輝いた作品だそうです。


たまたま先月みた浦井くんの 

「モディリアーニの奇跡」も実在する

芸術家と妻の物語でしたから、

意図して比較するわけではありませんが

「あ…芸術家の妻の話だなぁ…」と

思いながらの観劇になりました。



まずは

公式動画でも説明されておりますので

ネタバレにはならないと思います。

(私は知りませんでしたが)、

韓国では知らない人はいない位に

芸術史上の有名な話だそうですので、

はじめにご説明申し上げますと、



トンリム(山口乃々華)と

ヒャンアン(ソニン)は同一人物です。

初婚の夫がイ・サン(相葉裕樹)で

再婚相手がファンギ(古屋敬多)です。


あ…みんな知ってました??笑い泣き



私は知りませんでしたびっくり



二組のカップルが交錯しながら演じるのに

相葉っちと乃々華ちゃんは

ソニンちゃんと古屋くんよりちょっと昔、

なのはわかったけれど…。

途中で気付きました。


あ、そっかぁ!

だからソニンちゃんと乃々華ちゃんは

同じ髪型でなんかそっくりなんだびっくり


キャスト4人だけで

セットも衣裳もシンプルでしたが

とても叙情的ないい作品でした。


今回ソニンちゃんは

訳詞の担当や稽古前の事前会議にも

参加されたそうで本作への並々ならぬ

意気込みを感じました。


映像では

そんなに似てると思わないのですが、

ソニンちゃん、舞台でみると

いつも大竹しのぶさんのお芝居に

なにか通ずるものを感じます。


影響受けてるのかな、

リスペクトしてる女優さんなのかな…

私もしのぶさんの芝居は好きです。



ソニンちゃん演じるヒャンアンは

彼女の芝居感覚の良いところが

全部引き出されていて

とても繊細に演じられておりました。



ソニンちゃんと同じ役の若い頃を

演じるトンリムの山口乃々華ちゃん。

はじめて拝見しますが、

若いから素直でまっすぐなのかな、

それにとても度胸ある女優さんでした。



私は

ソニンちゃんと相葉っちはよく見かけて

乃々華ちゃんと古屋敬多くんは

あまり知らなかったので

「ベテランさん」「若手組」みたいな

座組に見えて、

よくぞ若手組がベテランさんたちに

臆することなく好演してるなぁ爆笑

なんて思いながら見ておりました。


それと、

相葉っちはね…カッコよかったラブ

見るたびに上手くなってる?!

亡くなる時のソロ曲の高音が

切なくて美しくて…

微かな声でも響くんだなぁと

感動しました。



私、メロンも大好きなのだけど

ばっちが

「千疋屋のメロンが食べたいな」って

乃々華ちゃんを買いに行かせて

退場(逝去)するものだから…えーん


ちょっとスーパーでメロン見るたびに

悲しくて買えない…ショボーン



詩人イ・サンといえば

ミュージカル「SMOKE」ですよね。

あれはイ・サン一役3人という

毛色の違う異色ミュージカルでした。


今回も詩人イ・サン。

比べる必要はないのですが

かなりわかりやすい作品でした。