読書記録です。


「毛糸のズボン」直野祥子 ちくま文庫







ドラマや映画でも、

原作が人気漫画という事多いですよね。

そんな日本が誇る

質の高いジャンルですのに、 

漫画を読まないので詳しくありませんショボーン


でもなぜか

自分が子どもの頃に出版された作品には、

ぴょん!と急にアンテナが反応して

手に取りたくなったのです。



全く読んだ事がない、という訳ではなく

小学生の頃に必ずクラスに何人か

漫画をたくさん所蔵してる子がいて

当時読ませてもらっていたのですね。


中でも

「洗礼」という漫画が衝撃的でしたびっくり

美しい母娘の物語で…と綴るまでもなく

深層心理に驚愕する有名な作品ですよね。



そして

直野祥子トラウマ少女漫画全集 

「毛糸のズボン」です。


書店の平積み、

タイトルも作家さんのお名前も

存じあげない…でも昭和っぽいぞ!!

後付けを見ると1971〜1973年に

「なかよし」や「少女フレンド」に

掲載された作品だそうです。

なるほど!私が小学生になるのは

この後だから知らなかったんですねびっくり


そしてこの、

1970年代に少女たちを恐怖のどん底に

落とし入れたというトラウマ漫画全集を

丁寧に読んでみました。


今の感覚だと古いと感じるのでしょうが

きっと少女の私が読んでいたら、

夢中になっただろうなぁ…爆笑

昭和って少女読み物の中にも

こんな渋いの入れてきてたよなぁ…照れ

思い出す読書になりました。

巻末の自作解説も嬉しいです。



「マリはだれの子」「毛糸のズボン」

「おつたさま」「宿題」「ひも」

「かくれんぼ」「復讐」「こじきの死」

「はじめての家族旅行」「首かざり」

「雨」「シャイアンの大わし」

「血染めの日記が空に舞う」「へび神さま」



当時の雑誌から転載されているので

欄外の次号お知らせメッセージが

そのままなのですびっくり


♡はやくも大ブーム!

来週は「かくれんぼ」です。待っててね!


♡あなたは宿題すんだかしら?

来週のショックは世界は「ひも」です。

おたのしみに!


◇不幸ってことばの意味を、知ってる?

これを読めばきっとわかるわ!



読者の少女たちを

恐怖のどん底に突き落としておきながら、

「♡まっててね!おたのしみに!」

さぁ〜て来週のサザエさんは!みたいな

絶妙な軽さにも思わず顔もほころび、

昭和の少女だった皆さまが

童心に返ること間違いなしです爆笑