「骨と軽蔑」を観劇しました。


◇2/28(水)  昼公演  シアタークリエ

                     4列中央





満員御礼の看板が出ていました爆笑




KERA  CROSSシリーズの最後、
第5弾はケラさん演出の新作です。


マーゴ(長女)…宮沢りえ
ドミー(次女)…鈴木杏
グルカ(母親)…峯村リエ

ネネ(家政婦)…犬山イヌコ

ソフィー(秘書)…水川あさみ
ミロンガ(編集者)…堀内敬子

ナッツ(マーゴのファン)…小池栄子


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東西で内戦が起きているとある国。
(東欧っぽい感じ…)
父親は2階で病に伏せている。
あとは女性ばかりで暮らす
西のお城と呼ばれる邸宅。
家業は軍事産業。

作家マーゴ(宮沢)の夫は
半年前に家出をして行方知れず。
定期的に届く夫からマーゴへの
手紙は家政婦ネネ(犬山)と
次女ドミー(鈴木)が開封しては
隠している。
暴力夫に怯える母親グルカ(峯村)は
秘書兼愛人(水川)が
病床の夫につききりで出る幕なく、
酒びたり。

銃声や大砲が市中に響く中、
殺伐とした女たちの変わらない日々に
変化が訪れる。

父親の死。
マーゴのファン、ナッツ(小池)や
編集者ミロンガの来訪。
マーゴの文学賞受賞…。


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KERA CROSSとして企画された
シアタークリエでの5つの上演作品。
数年かけてすべて観劇しました。

第4弾までも豪華でしたが、
最後は新作で、そして
やはりキャストも豪華でした爆笑

私が今年観劇する作品の、
一番豪華キャストじゃないかしら…キラキラ


落とし所が見つからないであろう
姉妹の嫉妬から始まり、
会話劇で広がる
女性たちの人物像の面白さ。

宮沢りえちゃん、鈴木杏ちゃん
姉妹の張り詰めた関係や、
家政婦のイヌコさんが
未来の日比谷の人たちに語りかける
ウィットに飛んだユニークな芝居。

絶対に見たかった
峯村リエさんのマダム感は2幕に。

モチモチした発声が
魅力的な堀内敬子さん。
小池栄子さんにはずれなし爆笑
水川あさみのレトロ秘書な衣裳も
よく似合っていて…。

舞台美術もセンス良くて…爆笑
(特に気に入ったのは
りえちゃんの書斎のDOORラブ
ドアの先は絶対重厚感ある
素敵空間が広がっているはず!と
予感させてくれます)



不条理劇になるのかな…と
思いながらの観劇でしたが、
東西の内戦で家業の軍事産業は
おそらく特需。

生き甲斐を見つけたような
マダムグルカにとっては、
それで一族「ツケが回る」という、

マーゴにとっては
夫の愛情に触れる一瞬も
すべてが破壊されるであろう、

皮肉で
不穏なラストシーンでした。