「ダーウィン・ヤング 悪の起源」

を観劇しました。


◇6/20(火)  マチネ

シアタークリエ  9列中央







【ヤング家】
(息子)ダーウィン/大東立樹・渡邉蒼
(父親)ニース/矢崎広
(祖父)ラナー/石川禅

【マーシャル家】
(息子)レオ/内海立樹
(父親)バズ/植原卓也

【ハンター家】
(亡伯父)ジェイ/石井一彰
(父親)ジョーイ/染谷洸太
(娘)ルミ/鈴木梨央   ほか


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住むエリアも違う
9つの階級制度がある架空の都市。

最上級エリア第1地区にある
名家の優秀な子女が通う
歴史ある全寮制プライムスクール。

そこで
ダーウィン(大東&渡邉)と
レオ(内海)とルミ(鈴木)は親しくなる。

プライムスクールでは
ジェイ(石井)という学生が
殺害されて未解決のまま30年が経つ。
毎年の追悼式典を行うのは
ダーウィンの父親で
教育部長官ニース(矢崎)。

ニースはかつてプライムスクールで
被害者ジェイの親友だったのである。

亡きジェイの姪であるルミ(鈴木)は、
かつての伯父と同じ寮の部屋で
30年前の事件の謎解きを始める。

それが諸悪の輪廻を再び動かし…。


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なんとなく取ったチケット。
嬉しいダークホースと言って
いいのではないでしょうかびっくり
この作品。

出自の秘密を発端に
祖父、父親、息子3代に渡る
ロマンノワール。

悪の起源は
おそらく禅さんのことなのでしょうが、
続く悲劇は
そもそも格差社会が起源なのか、
反乱分子を暴く世の中が起源なのか、
少女の潔癖な正義感が起源なのか、

物証を目を移すと、
アルバムの写真が起源なのか、
カセットテープが起源なのか、

そもそも
ヤング家の男性に流れる血が
脈々と悪の起源なのか。

3家族が
プライムスクールを舞台に集い、
秘密に触れると殺人がおきます。

16歳を
渡邉蒼くんや鈴木梨央ちゃんなど
等身大10代のキャストさんが
熱演するリアルがまぶしくて、

何といっても矢崎広さんが
カッコよくてカッコよくて!
スマートな高級官僚役が
ピッタリでした。
そして、
この作品における禅さんは、
もはや山祐さん並みの
圧倒的な存在感でした。


他のキャストの皆さま熱演も
素晴らしく、
美術と照明も美しかったです。


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舞台だと韓国作品の
「ブラックメリーポピンズ」を
なぜか思い出したり、
古くは
犯人の出自を哀しく追い詰める
「砂の器」や「ゼロの焦点」を
思い出すような
よくできた作品だと思いました。