「千と千尋の神隠し」を観劇しました。





3/10(木)  東宝創立90周年記念作品
    「千と千尋の神隠し」マチネ 
     帝国劇場1階I列上手サブセンター


この日のキャストはこちらです。





*千尋  上白石萌音/橋本環奈
*ハク  醍醐虎汰郎/三浦宏規
*カオナシ  菅原小春/辻本知彦
*リン/千尋の母  咲妃みゆ/妃海風
*釜爺  田口トモロヲ/橋本さとし
*湯婆婆/銭婆  夏木マリ/朴路美
*兄役/千尋の父  大澄賢也
*父役/吉村直
*青蛙/おばたのお兄さん       他


舞台化ってどんな仕上がりなのかしら…。
ミュージカルではないのよね、台詞劇…。
記念作品と銘打つから
お金も気合いのいれ具合も大きいわよね…。

とさまざま頭を巡らしながら
劇場にやって参りました。


台詞劇なのに
オーケストラがずっと演奏してる!
萌音ちゃん歌うの?
え、やっぱり歌わない?
歌わないのが不自然なくらい
もったいないくらいの装置と劇場。

そして…
見終わったらしみじみ感動する作品に
仕上がっておりました笑い泣き



客席の雰囲気から想像すると
ジブリ作品ファンの方が
たくさん見にいらしていたとと思います。

私自身は、
そんなにジブリ作品に詳しいわけでもなく

でも家族はわりとジブリ好きで
映画館に行ったりしているし
テレビ放送していると必ず見るので
私もそれを横目で見ている感じ。
だから知らないわけでもないけれど…。
くらいの私のジブリ知識。


ちなみに主人のお気に入り作品は
「おもひでぽろぽろ」
若い頃映画館で確かに二人で観ました。
そのあとも
もう何回みるねん!ってくらい見ています。
そんなにお気に入りだったとは!!
なんか中毒性があるらしいです、
おもひでぽろぽろ。

娘のお気に入りは
「千と千尋の神隠し」らしいです。


今一度ジブリ作品一覧を確認すると…
そんなに詳しくないというわりに
かなり私知ってるやん!びっくり
という驚きと
「千と千尋の神隠し」って
もう20年も前なのですね!びっくり
というダブル驚き。

驚きすぎやん。

ポニョやアリエッティよりも
古いのですね、千尋ちゃん。
(全く当てにならない私の感覚だと
思い出のマーニーと千尋ちゃんが同時期…
千尋はまだ新しい部類かと思っていた!)


そして今回の舞台ですが、
映画を知らないままご覧になった方には
(そんな人おる?)
客席の驚きや喜びポイントが
少し解りにくいかもしれませんが、

ほら赤ちゃんの泣き声が聞こえたら
それだけでカーテンの向こうが
ワクワク気になるでしょう?
坊…坊が出てくるよ!!って爆笑
もし映画を知らなかったら
その客席のワクワクがわからないじゃん?
(だからそんな人おる?)
そんなこんな
映画のキャラクターの表現や
あのシーンがこんな風に!
の楽しさが存分にありました。
個人的には
海列車のシンプルさが綺麗だなぁ…と。


萌音ちゃんは、
ショートパンツから伸びる素足の感じも
足の運びや身体の動き、
少女の不安や勇気…
映画の千尋そのものびっくり

ハクの三浦くんも涼やかな目元といい、
スマートな表現(見ている人の萌え要素
になる感じ)も映画のハクそのものびっくり

咲妃みゆちゃんのリンも…
もちろん良かったけれど
最初と最後に少しだけ出てくる
千尋のお母さんがまた秀逸!

映画は沢口靖子さんのお声で
「何故にそこまで素っ気ない??」と
不思議になる千尋のお母さんの台詞回し。
咲妃みゆちゃん、
沢口さん以上に沢口靖子さんだった!笑

朴さんの湯婆婆も完璧に再現されており
石頭も楽しいし、カオナシは想像より
はるかにカオナシでしたし、
橋本さとしさんの釜爺も
あの濃ゆいさとしさんの面影さえ
どこにもいなかった!
おばたのお兄さんの青蛙もお疲れ様です!


舞台化になると
なにかしら映画とは異なる持ち味なり
色が出てくると思いきや
キャラクターはもちろん
作品の醸し出す叙情も含めて
どこまでも忠実。


パンフレットを開くと
「…演劇界からの贈り物として
受け入れていただきたいと願う…」という
ジョンケアード氏の言葉を見つけて
なるほど!と
並々ならぬ原作映画への敬意を感じました。


歌わないのに全編オーケストラ…?
とはじめは思いましたが、
素晴らしい音楽も含めて
ジブリ作品ですものね爆笑



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


これはこれでとても良い舞台化でしたが
この先、
この調子でミュージカル作品にもして
見せていただきたいなぁと思いました。