「蜘蛛女のキス」を観劇しました。



観劇の前に

東武百貨店コラボエリアを見てきました目


動画が流れ

キャストサイン入りパネルが

展示されております。





石丸幹二さんはもちろんですが、
私のお目当てはバレンティンの相葉くんラブ




そしてチケット半券を持っていると
対象のお店では5%割引になります。

洋食の66ダイニングで
ランチをいただきました。





*ミュージカル「蜘蛛女のキス」

*11/30(火)  マチネ 
東京芸術劇場プレイハウス I列上手





*モリーナ 石丸幹二
*蜘蛛女/オーロラ 安蘭けい

*バレンティン 相葉裕樹/村井良大

*所長  鶴見辰吾
*モリーナの母  香寿たつき
*マルタ  小南満佑子

*マルコス  間宮啓行
*エステバン  櫻井章喜  他


舞台は
ラテンアメリカの刑務所。

映画好きな同性愛者モリーナ(石丸)。
横暴な看守たちの仕打ちに恐怖しながら
耐えるすべは好きな映画女優オーロラの
作品の世界にひたること。

そこに
政治犯の青年バレンティン(相葉)が
同室に投獄されてくる。

所長(鶴見)は、
モリーナに甘言を餌に
バレンティンのスパイを頼む。
口の固い政治犯グループを
一網打尽にしたいのである。


中年の映画オタク同性愛者と若き政治犯。
全く相性も合わずにいた二人。
次第にモリーナの優しさや映画の話に
心を開き始めたバレンティン。
愛する恋人マルタ(小南)の話などを
するようになり…。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


内容に触れますので
知りたくない方は
お読みにならないで下さいね。



まず
舞台美術の布使い。
スクリーンに見立てたり、
レースの向こうに蜘蛛女を登場させたり
とても綺麗でした。

ただオーロラや蜘蛛女…
モリーナの妄想の中で登場するのに
少し異界感が足りないと申しますか、
幻想感がほしいほしいのと申しますか、

モリーナ&バレンティンと
同じ世界観にいる同じ板にいるような
ベタな感じがしまして
演出にも
もう一工夫あればと思いました。


蜘蛛女は女性版トートのようで
キスをされると死んじゃうのよ~ガーン
という設定になっています。

きっと私は「エリザベート」の
耽美に触れているので
そう感じるだけかもしれません。
もっと耽美で艶やかなんだけど冷たくて
登場すると音もなく世界が変わるのよ…
って(笑)


キャストは
社会派ミュージカルといわれる
「パレード」の当たり役に引き続き、
社会派「蜘蛛女…」の石丸幹二さん。

ミュージカル界の貴公子石丸さんが
変態チックな(言葉が少々不適切ですが
解りやすくこの表現で失礼いたします)
お芝居をされるのはわりと私好きです。

パレードでも(冤罪だからホントは
そんな方ではないのですが…)、
女の子に言い寄るエロ工場長の場面。
あれも記憶に残るクセになる芝居でしたの。

そして
安蘭けいさんの蜘蛛女/オーロラは
きっとお似合いになるだろうなぁと
思っていましたラブ

ファンの方はもう必見です。
華やかで妖艶な衣装の数々。
宝塚レビューのような豪華さでした。

女性キャストは他に
香寿たつきさんと小南満佑子さん。
お二人ともとても声が美しくて
1幕のカルテットの拍手も大きかったです。

そして
バレンティンの相葉くん。
カッコ良かったし、
でもカッコいいの関係なくなるほど
あちらこちら痛々しくて
アンジョルラスみたいなソロもあったり
お芝居も歌も見るたびに上手になられて
私は嬉しい爆笑
(誰ですか姉ですか伯母ですか…えー)


作品は好きな物語ですが、
どこかもったいなさもある、
というのがまず一言感想です。


蜘蛛女とオーロラの見せ方演じ方に
今回ならタカラジェンヌ経歴以上の
何かが欲しいな、とか。

ほぼモリーナとバレンティンの
二人芝居のような形で引っ張るので
緩急と集中、
二人の近づいたり離れたりの感情が
よりドラマチックに見えたら、
そして
悲劇に向かって挑む二人を
これでもかと鬱終演にして…。
帰る道々、
私を奈落の底に突き落として欲しかったと。


物語では
モリーナもバレンティンも殺されます。
見た後にいろいろ考える事もあり、
二人は互いに心通わせてはいたけれど…。

でも
バレンティンは先に出所するモリーナに
どうしても頼みたい事があった。
最後の一夜に
2人は肉体関係を持つのですが。

同性愛者ではないバレンティンが
服を脱いで…ってあそこ!
モリーナをどうしても懐柔させたくて
伝言を頼みたくて利用するために
色仕掛けで脱いだのよね、
抱き合ったのよね…えーん

俺のためならアイツはなんでもやる…。

モリーナもわかってて
バレンティンに協力したのよね…えーん

彼のためなら
あたしなんでもやる…。


(ばっち…えーんあなた…
いつからそんな男になったのよもやもや)


マルタは警戒したの?
バレンティン本人からの電話なら
違ったの?
それとも本当に彼を切り捨てたの?



そして…
ラストシーンで蜘蛛女がキスするのは
バレンティンじゃないの!?
モリーナはもうさっき死んだやーん!


そこかい


いや良いんですけど。
あのラストシーンはほんの救いがあって
良いのだけど、
ばっち目当てでチケットを取った私は、
あそこは蜘蛛女がばっちにキスをして
真っ赤な照明!銃声!だらりばっち!
照明落とす!
「-幕-」でしょうよってキョロキョロ

そして帰り道中、
鬱にひたる私までがセットでしょうよえーん


そんな贔屓ばっかりする私でした…てへぺろ


アフタートークもあって
嬉しい観劇でした。