「ジャック・ザ・リッパー」
2回目を観劇しました。

先週初回の観劇記録はこちらです。





*9/21(火) 日生劇場 マチネ G列上手







前回のキャストと異なる
こちらの皆さまです。




前方席で
肉眼で表情まで見えるのが嬉しいです。


まず
アンダーソン警部の加藤和樹さん。

これは良かったラブ
和樹ジャックも良いけれど、
また観る機会があるなら私は断然
和樹アンダーソン警部を選びます。

お声にもお顔にも佇まいにも…
全身から退廃した色香があり、
憂いと破滅を感じるアンダーソンでした。

♪灰色の都市♪の歌い上げで
大きな拍手がありました爆笑


この方はロマンス作品に本当に適任!
共演女優さんがいつも美しく見えますピンクハート

この作品は、
アンダーソンに始まり
アンダーソンで終わるので
お客さまを満足させる技量と牽引力が
大切なのだなぁと思いました。
加藤さん、さすがの仕上がりでした爆笑


ちなみに
本作はダニエルが主人公ですが
もともとのチェコ版は
アンダーソンが主人公だそうです。



ジャックの堂珍さん。
ジャックは赤いコンタクトレンズを
つけているのですね。
瞳が赤い。
和樹ジャックもつけていたのかしら。
前回は気付きませんでした。


ソロナンバー♪こんな夜が好き♪
が堂珍さんにとても似合っていて
(囲む娼婦の亡霊たちの衣裳も含めて)、
お気に入りの場面です。

しかし
ジャックは…私の勝手な望みですが、

ジャックに圧倒的な魔王感や
登場するやいなや舞台を支配する
世界観!声量芝居共にたっぷりな余裕!
が欲しいので、

それを思うと
堂珍ジャックは(私の理想より)
ちょっとスケールが小さかったかな、
と思いました。

あくまで私の理想より…ですタラー
うん、とても良かったと思います。



ダニエルの小野さん。
小野賢章くんは、
20年ほど前、「エリザベート」の
子ルドルフでお顔と声が
とても可愛らしかった記憶があります。

前回(木村さん回)より
ダニエルとグロリアとのバランスが
良いなぁと感じました。
どこか口跡の素晴らしく良い中川アッキー
にも似ていて、
芝居と歌がとても上手な高橋大ちゃん
(フィギュアスケートのね)にも見えました目

前回の木村ダニエルがとても良くて
必見のオススメ!と綴りましたが、
小野ダニエルも私は大好き。
素晴らしかった爆笑


もうね…
あれ?木村ダニエルって
美しい以外の何があったっけ?って
忘れてしまうほどびっくり


それ、簡単に上書きされすぎやろ。
木村さんに謝りなさいよキョロキョロ


はい、申し訳ございません…ショボーン


でも
小野さんの狂気の熱情と破滅っぷりは
見ていてとても引き込まれました。

これは…小野さんと木村さん、
是非とも交互に見たいですね爆笑


田代万里生さんのモンローも
和樹アンダーソンとの、
決して懇意と信頼があるバティ感では
ありませんが二人のコンビは見ていて
技量に安心安定があります。


前に屈もうがどんな姿勢になろうが
背中に定規を入れてるみたいな
キレイな背筋。(笑)
外国のコメディアンみたいな動きなんですね
万里生くんってびっくり

特にカメラのフラッシュたく時の
腰の入り具合に
万里生くんの律儀な気合いを感じました爆笑


でも万里生モンローのウザさ加減は
本当に絶妙で、生まれてはじめて私、
心の中で美川憲一さんになったわ。
「おだまり!」って…。



グロリアは♪風とともに♪が
上手に歌えないのが(不調とか何か事情が
あるのかも…キョロキョロ)とても惜しいというか、
もったいない。
(彼女の一番の聴かせどころなのです)


そして、
やはり容姿メイク芝居歌全般に凡庸な印象で
ラブサスペンスのヒロイン印や
ファムファタールに乏しい感じでしたが

2幕、
上手橋の上で自殺を考える♪祈り♪の
歌はとても美しくて良かったです爆笑



ポリーのエリアンナさん。
「なんでもよ」
(貴方の言うこと何でもするわ)
の台詞と、
アンダーソンがいなくなった時の
「アンダーソン!?….(どこ?)」が
とても良かったです。


でもそこまでがなんとなく一本調子?
感情の起伏がもっと豊かでもいいかなぁと
思った次第です。

そして
和樹アンダーソンともお似合いでしたラブ




連続殺人鬼ジャックの葬られた真実の物語。

4人の個性的な男性キャストが要ですが、
ラブストーリーは
脇のエッセンスではなく
むしろ2組のラブストーリーが
胸を締め付けられる至極の美しさ切なさが
あってこその衝撃だと思いますので、

女性キャストのファムファタール感と
ヒロイン印はとても重要と感じた次第です。


今回の上演だと
私のお気に入りキャストは…
和樹アンダーソン&堂珍ジャック。
ダニエルはホントに選べないほど
お二人とも良かった!


音楽も舞台美術や照明も雰囲気たっぷり。
再演されたら、また見たい作品です。