マリーアントワネットを観劇しました。




*2/18(木)  東急シアターオーブ ソワレ
      1階12列センター


コロナ自粛要請中の公演で、
ソワレ17時開演で20時終演。




この日のキャストはこちらです。




2年前の新演出版の再演です。
初演のダークで
混沌とした舞台も良いですが
マリーを際立たせたこちらの新演出は
更に好きです。
ソロデュエットも増えていますし、
マリーとマルグリットの周りの人々も
解りやすくて対比も鮮やか、
皆さまの見せ場もしっかりあります。

今回はオルレアン公爵とエベールが
新キャストになって、
それも大いに楽しみでした。

コロナ禍で全キャストは見られずショボーン
(私なりの自粛笑い泣き)
この1公演だけの観劇です。

まず
オルレアン公の小野田龍之介さん。
圧を感じるというかもはや圧しかない風格と
敵役万歳な前の吉原さんでお馴染みの公爵が
小野田さん、
とてもノーブルなお声で登場します。
(そう!オルレアンは王族だった!)
印刷所のソロの
♪私こそがふさわしい
♪世論を支配しろ
では客席から大きな拍手が起きました爆笑

(翌日あさイチゲストの吉原さんを拝見して
そう…イワキアン公も良かったなぁと
思い出したり…照れ)

上山竜治さんのエベール。
こちらもなかなかの好演でした爆笑
おまえは俺のオンナだからな、とか
おまえにはもっと別の物を見せたいな、
とかマルグリットに言うあそこの台詞、
実はよく意味解らなくてぇ
(どんなブリっこや)
でも物語に関係なさそうだから
これまで聞き流しておりました笑い泣き

(だってサカケンさんだったからさ、
体操の先生なんか言ってますけどーーえー
イミワカリマセーンみたいな…笑い泣き
決してブリっこしていたわけではないの)

あれはドン底に生きる男女の下卑た冗談
というかあわよくばとか、
そんな意味でよろしいのですよね。
上山さんだとちょっとイケてる詩人なので
そんな風に聞こえましたよ。

でも印象とは記憶とか恐ろしいもので、
上山さんが出てくる度に
エベールの左後ろに「うつわ」って
文字が浮かんでくるのびっくり
もはやエベールでも上山さんでもなく
「ハムの人」「うつわの人」みたいな。

民衆の歌のYouTubeを
どうも私の脳みそが拾ってくるのね。
でもあれ、もう昨年の春でしたよね…

それで
帰宅してからYouTubeで確認したら
上山さんの左後ろには
「うつわ」の文字はあるにはあるけど
本棚の並べられた一冊。
しかも他にも本はあって…。

「一人36役の民衆の歌」
の方の記憶が鮮明だったみたいで…。
上山さん、
私の頭の中でとんだもらい事故笑い泣き



そしてマリーアントワネット、
そんな作品じゃないの、
大作なの名作なのです。

花總まりさんのマリーは素晴らしいラブ
自分が同じ時代に生きて
伝説の姫役者のマリーが見られる幸せを
感じました。
1幕の輝くような天真爛漫なマリーも
誰より美しいのに、
2幕の凛とした凄まじさは
その美しいドレス姿よりも
更に惹き付けられます。

フェルセンの万里生くん。
またスリムになって
更に更にイケメンになっていました。
こんな好感度しかない貴族みたいな俳優さん
見たことないよと言うくらい素敵でした。

最後の逢瀬で白髪になったマリーが
「私をみないで…」と恥じ入るのに、
その髪にそっと口づけする場面が
一番やさしくて悲しかった。


マルグリットの昆ちゃんも良かったし
ソロにも大きな拍手が起き、
先導する存在感も堂に入り立派でした。
個人的には
マリー処刑直後フェルセンのソロで
放心した表情がとても印象的でした。

この公演が
花總さん&昆ちゃんペアの東京でのラストで
カーテンコールで抱擁している姿が
微笑ましかったです。


コロナ禍でなかったなら、
ぜひご覧になってと言えますのに…ショボーン