6月から開幕した「エリザベート」
千秋楽ですね。
エリザベートがある年の夏は
「また始まるわぁ」と
暑いのにまた有楽町に通う日々に
ワクワクして…。
井上芳雄さんは
成河ルキーニと平方フランツと
最後の組み合わせ回でした。
何から綴ったら記録になるのか
わかりませんが
つらつらと感じた事を残していきます。
皇太子ルドルフ。
私はまず三浦涼介さんで始まりました。
三浦さんのルドルフって
たぶんこんな感じで現れるだろうな
と思っていたら寸分違わずその期待通りに
出てくるルドルフ。
そのくらい三浦涼介さんの台詞や所作には
独特のくせというか個性があります。
歌い始めの発声に微妙にNがついてる感じ…
少し派手めなのけぞりアクション…と
少女漫画の王子さまみたいなお顔…。
舞台に登場すると目で追わずにはいられない
華(とそこはかとない媚態)のあるルドルフ。
次に観たのは木村達成さんのルドルフ。
「うん…ルドルフだね…」(なにその感想)
いいんだけれど特筆する印象がなくて
「良かったよ♪」
以外言い様がなかったのですが二度目には
メリハリ効いた正義感あふれる木村さん、
「王座!って言うために
今日ここに立っています!」みたいな
迫力ある「王座ーっ!」(闇が広がる♪)
に目も覚めるほど驚く
そして3度目の木村ルドルフは
更に(ママの鏡♪)でも
繊細な演技を見せてくれて、
またまた「王座ーっ!」以降
男前な闇が広がる♪を歌い上げていました。
三浦&京本に比べて少し印象薄いなんて
とんでもございませんでした。
3度目には木村ルドルフが一番!と
言い出す私。
そして
京本大我くんのルドルフ。
こちらはもう前回観ていて
色々弱々しすぎて美しさ以外の全てに
物足りなかったという記憶があったのですが
今回は登場から拳銃自殺するまで
目が離せないほど表現豊かで上手でした。
ママ鏡もマイヤーリングも
やっぱり京本ルドルフが一番いい!
今季のルドルフは観る回観る回その都度
「今日のルドルフが良かった
カッコ良かった!可哀想だった
楽しかったね~」と
3人とも私には極上の仕上がり具合でした
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青年ルドルフに対するトートがね…。
ちょっと色々私は物足りなく思いましたよ。
井上トート大好きなんだけど、
本当にいつも誰より素敵だったし 、
誰より満足感高いのですが、
それにそれに
表現したいことは伝わりましたけれど、
そんな達観したアッサリ加減は、
登場しただけ立っているだけで圧倒される
初演トート閣下なみの、
何かあったら一網打尽にしてくれるわ!
みたいな貫禄つけてからでよくないですか、
まだお若いのですから…。
闇広の後に悪いお顔をしたり、
色々気持ちがつい出ちゃう2015年2016年
のトートがまだお似合いのお年頃だと
思いました。
なんだったら
ラマンチャ並みの長期政権を勝ち取って
いただいても(私は全く)構わないので、
冷静沈着よりも
トート閣下の孤独な哀しみや苦しみや
やせ我慢や愛を情熱的に表現する演技を
まだまだみたいのです
ごめんなさい、悪口じゃないのよ
井上芳雄さんのトート閣下は3ヶ月間、
いつ何時も最高に素晴らしかったです