帝国劇場「ダンスオブヴァンパイア」、今回は3回観劇します。








行くと必ずこの正面のパネルを撮影しますね、皆さん。

長女と行った時のダブルキャストの配役表はこちら。




そして、一人で観劇した日のダブルキャストはこちらの配役です。




そして、最後は主人と連休中に伺う予定です。

その日は、
サラ役に舞羽美海さん、
アルフレート役に良知真次さん、
レベッカ役に阿知波悟美さん、
ヴァンパイアダンサーに森山開次さんです。

これでほぼダブルキャストを観れますね。

でもダンサーは3回ともに森山さんでチケットを取りました。

実はこの「ダンスオブヴァンパイア」の私個人的な見処は、
ダンサー「森山開次さん」なんです。

私、この方を「魂」のダンサーだと思っています。

クロロック伯爵の山口祐一郎さんのソロ「抑えがたい欲望」で、
森山さんは伯爵の苦悩と欲望の餓える内面を
見事に身体で表現されるんです。

いやもう見事といいますか、
クロロック伯爵の内面を余すことなくそれ以上のヴァンパイアの苦悩なんです。

生きながらえていくことで誰もがもがき苦しむであろう、
人には見せない葛藤や苦しみって、おそらくこんな感じだろうな、と。

それを台詞や声や表情でもなく
肢体だけで見ている私に訴えてくる森山開次さんが素晴らしくて。

ダンサーってそういうものでしょって言われるとそうなんですけどね。

ごめんなさい、失礼な言い方をすれば、
ご本人の山口さんそこまで苦悩と欲望に餓え、闘ってるかな?
ってくらいなんです。

山口祐一郎さんは、その存在感そのもので勝負される役者さんで
解りやすく言えば演劇的に余計な事をなさらないんですね。

私は過不足なく、でもグイグイ表現してほしいタイプなので、
つい内野さんや井上さんのようなタイプの俳優さん押しになるのですが、
ここはそれぞれ好みで山口祐一郎さんファンの方には
たぶん余計な事をなさらず、それでも大きな存在感がたまらないのだと思います。


そして、森山開次さんですが、舞台に行かなくでも映画で少し拝見することができます。

私、大好きな映画なんですが、
芦田愛菜ちゃん主演の

「円卓のこっこ  ひと夏のイマジン」





こちらの直木賞作家の西加奈子さんの小説「円卓」を映画化したものです。

原作も映画もとてもいいんです。

もう何度も読んでも最後の二頁で泣いてしまいますし、
文庫本の芥川賞作家の津村紀久子さんの解説も素晴らしいんです。

内容の素晴らしさを綴るとまたキリがないので先に進みます。

でも芦田愛菜ちゃん、他の子役の小学生を使って、
是非今のうちにたくさん、子どもの世界をテーマに映画を撮っておいてほしい、
とこれを見て思います。

脱線して、また森山開次さんですね。

この映画の中で、
芦田愛菜ちゃん演じる琴子ちゃんが夏休みに遭遇する変質者の役をされています。

これが、もう凄い変質者で
こんなのに出会ったら一生夢に出る!
これでこそ「ザ・変質者!」
これに比べたら他の奴はただの変な人やん、くらいなインパクトなんです。

そして小説を映画にするときに避けては通れないエピソードの取捨選択ですが、
この森山さん演じる変質者のシーンは
ほぼそのままに映画化されていることにも、
監督の並々ならぬこだわりが感じられます。

変質者といっても芦田愛菜ちゃんによからぬ事をするとかではないんですよ。

でも果てしなく変質者。

この森山さんが本当に気持ち悪いんです。

気軽に森山さんを見てみたい方には、
「円卓のこっこ   ひと夏のイマジン」
オススメです。