こんばんは、今日の東京はポカポカととても暖かい陽気で、桜はすっかり散ってしまいましたが、空気がとても気持ちのいい1日でした。春はいいですね。

 

 

 

私は一昨年の10月から「思考は現実化するのか?」という検証に取り組み始め、昨年の8月からはその経過をこのブログに書いて公開するようになりました。

 

1年半が経過した今も私の現実には何の変化も起こらず、それどころか、むしろ状況は少しずつ悪くなっているように感じています。

 

それでも、自分なりにできる行動を起こして、なんとか人生を好転させたいと日々頑張っています。

 

実はこの4月から、仕事をしながら大学に通って勉強することを始めました。このブログは引き続き週3回更新できるように頑張りたいと思っていたのですが……今月に入ってからなかなか思うように更新ができていません。

 

しばらくは自分が書けるペースで、「不定期更新」にしようと思います。

 

これまでコツコツと積み重ねた思考や潜在意識の勉強が、今後私の人生にどのような影響を与えていくのか、引き続き見守っていていただければ幸いです。

 

 

夢を紙に書くときは「日付を入れなさい」というルールについて

 

私は、「思考は本当に現実化するのか?」という検証を始めたばかりの頃、自分が実現したい夢や願いを手帳に書き出しました。

 

思考や潜在意識の勉強をする中で私が学んだ、夢を紙に書いて実現するための基本的なルールには、

 

・自分を主語にする

・完了形で書く

・日付を入れる

 

などがありました。

 

もちろん私も、これらのルールに従って夢を手帳に書きました。「いつまでにどんな夢を叶えたいのか?」をできるだけ具体的に書いて、度々声に出して読み上げるなど、自分の意識を明確に夢に向けられるように心がけていました。

 

でも、そこに書いた願いは1年半経った現在、まだ1つも実現していません。書き込んだ日にちを迎えても、何も起こりませんでした。

 

「思考の現実化」への挑戦が500日を過ぎたところで、私は思考や潜在意識の勉強に取り組むことを一旦お休みして、もっと現実的に仕事に役立つスキルを身につけたり、読書をしたり映画を観たりすることに時間を使うようになりました。

 

そして先日、ふとしたきっかけで『夜と霧』という本を読みました。

 

⚫︎2002年11月5日発売

『夜と霧 新版』

https://www.amazon.co.jp/dp/B00P7C2D2O

 

言わずと知れた世界的ベストセラーですが、これまで私は、なかなか手を伸ばすことができず読んだことがありませんでした。

 

多くの人が「人生で読むべき一冊」と紹介しているのになぜ今まで読まなかったのだろうと後悔するほど、現代に生きる私にもたくさんの学びがある、本当にすばらしい本でした。

 

そして、この本の中に書かれている一節を読んで、私は上記に挙げた「夢を紙に書くときは日付を入れなさいというルール」に対して、大きな疑問を感じるようになりました。

 

 

『夜と霧』に書かれている「楽しみに待つ」ことの危険性について

 

『夜と霧』の中の『教育者スピノザ』という節の中に、「勇気と希望を一瞬にして失うことは、肉体に致命的なダメージを与える」という話が書かれています。

 

ここで事例として紹介されているのは、「1944年のクリスマスから1945年の新年の間の週に、収容所はかつてないほどの大量の死者を出した」という話です。食糧不足や感染症の蔓延など、この週だけ特別な非常事態が起こったわけではありません。原因として考えられたことは、多くの被収容者が「クリスマスには家に帰れる」という希望にすがっていたこと。つまり、このささやかな希望が打ち砕かれて失望に変わったとき、免疫力や抵抗力が一瞬にして崩れ、それが死につながったということです。

 

過酷な環境を生き延びるために必要だったのは、「継続的に」勇気・希望・目的をもてるようにすることだったと、この本には書かれていました。

 

ちなみに、アウシュヴィッツの解放は1945年の1月27日です。非常につらい現実です。

 

私がこれまでの1年半、思考や潜在意識の勉強をしてくる中で一番精神的につらかったのは、ちょうど「思考の現実化」の検証をスタートして1年を迎えたタイミングと、500日目を迎えたタイミングでした。

 

つまり、ある意味での「節目」となったタイミングで、精神的にひどく追い込まれた状態になったということです。

 

世間には、潜在意識の仕組みを学ぶことによって「1ヶ月目に奇跡が起こった!」「半年で人生が劇的に変わった!」などという声が溢れています。そんな中、「どうして自分には何も起こらないのだろう……」という気持ちを抱えながらも、真剣に本を読んで勉強し、さまざまなワークに取り組み、具体的な行動も起こしながら、「自分は他の人よりも少し時間がかかっているだけなんだ」と気持ちをつなぎ止めて頑張り続けたものが、「節目」のタイミングで一瞬にして途切れてしまうのです。

 

『夜と霧』を読んで感じたのは、期限を区切ったり一瞬にして絶望が生まれたりするような状況を作らないことが、つらい毎日を乗り越えるためには重要だということでした。

 

 

夢を実現するために「期限」を決めることが本当に必要なのか?

 

そう考えると、夢が実現することを期限を決めて楽しみに待つことは、精神的に危険な状況を作る可能性があるように思えました。

 

私はこれまで「期待と失望の繰り返し」で心をかなり疲弊させてきましたが、その一番の原因は「期限を決めたこと」にあったのではないかと、『夜と霧』を読み終えて以降、思えてならないのです。

 

夢を紙に書いて実現させたいなら「日付もしっかり書く」ことが推奨されていますが、むしろ、期限を決めることなく気持ちを「継続的にもてる状況」を作るほうが、いいのではないでしょうか? 例えば、夢を紙に書いたことすら忘れてしまうほどぼんやり願うくらいのほうが、ちょうどいいのではないでしょうか?

 

一方で、「期限を決めることで脳のRAS機能のスイッチが入る」という話もまたよく知られていることで、確かに、「いつまでにどんな夢を叶えたいかを明確にすること」の必要性についても、その通りであるように思えるのです。

 

⚫︎2022年3月25日発売

『新版 自動的に夢がかなっていくブレイン・プログラミング』

https://www.amazon.co.jp/dp/B09WGXWZR9

 

どちらが正しいのかわかりません。もしかしたら人それぞれ合うやり方は違うのかもしれません。これについて、「機会があればこのブログを使って検証してみたい」と、今考えているところです。

 

 

次の投稿を楽しみにお待ちいただければと。