(※昨日の夜ブログをアップできなかったので、急遽今日、更新しました。昨日書いたものです。)

 

こんばんは、今日は東京駅の近くを通りかかったので、ふと思い立って丸善に立ち寄りました。「間もなく新年度なんだ」と感じられるコーナーが所々にできていて、なんだかそわそわした気分になりました。

 

 

 

ロシア特殊部隊の隊員教育メソッド「システマ」とは?

 

「思考は現実化する」という話に興味をもち、私は一昨年からつい最近までの約1年半、思考や潜在意識の勉強に取り組んできました。

 

でも、願いが1つも現実化せず、これといった変化も起こらないので、500日を過ぎたところで一旦思考や潜在意識の勉強をお休みすることにしました。

 

私は今、自分の時間の大部分を、読書や仕事に役立つことを勉強する時間に当てています。

 

そんな中、「今年のベスト3に入るかもしれない」と思えるほどすばらしい本に出会ったので、今日はその本のことをブログに書こうと思います。

 

本が刊行されたのは2016年。なぜ今の今まで気づかなかったのだろうと後悔するほどいい本でした。ロシア特殊部隊の人間能力開放メソッド「システマ」について書かれた、『人生は楽しいかい?』という本です。

 

⚫︎2016年6月20日発売

『人生は楽しいかい?』

https://www.amazon.co.jp/dp/4906790224

 

決して、難しい戦術論などが書かれているわけではありません。物語形式で書かれていて、主人公が「システマ」のメソッドを1つ1つ教えてもらいながら成長していくという、とても読みやすい内容になっています。

 

本の帯に、お笑い芸人の南川聡史さんが出ていますが、これは南川さんのネタで「システマ」が世間に広まったからのようです。

 

本が刊行される4ヶ月ほど前、「ざっくりハイタッチ」という番組の「お笑いリストランテ」というコーナーに、南川さんが元コンビだったピーマンズスタンダードとして出演し、「システマ」のネタを披露しました。YouTubeには現在も、そのときの動画が残っているようでした。出演者全員が大爆笑していて、私もかなり笑いました。

 

⚫︎2016年2月12日掲載

お笑いナタリー ざっくりメンバーが「お笑いリストランテ」で一芸振るわない芸人を味付け

https://natalie.mu/owarai/news/175972

 

⚫︎2016年2月26日掲載

お笑いナタリー 南川が「ざっくり」メンバーにシステマ厄祓い、GO!皆川やカズレーザーも神に

https://natalie.mu/owarai/news/177679

 

 

知れてよかった「システマ」の3つのメソッド

 

ロシア特殊部隊の教えをなぜか私が学ぶという、冗談みたいな話だなと思いつつも、洗脳系YouTuberとして知られているDr.ヒロさんも「メンタルマネジメントで影響を受けた本の中でトップ3に入る」とまで言っていたので、私も読んでみることにしました。

 

⚫︎2020年2月12日公開

【全集中の呼吸】システマでメンタルをコントロールする方法

https://youtu.be/ueS-FEzn0rc?si=jFYkuhqkxokuxeh4

 

本の内容は、本当にすばらしいものでした。2024年が始まってまだ3ヶ月足らずですが、この本との出会いは今年の私のターニングポイントになるのではないか、と思えるくらいのものでした。

 

この本には、システマのメソッドが「指令」という形で17個出てきます。私が特に「読んでよかった」と思ったのは、最初のほうに出てくる指令2~5に書かれている内容です。

 

簡単にまとめると、

 

・動作をゆっくりにする

・現状を知る

・体のこわばり(呼吸・姿勢)を観察する

 

といった感じでしょうか。

 

少し詳しく書くと、指令2~5には、主に下記のようなことが書かれています。

 

指令2:「ゆっくりやる」

……世の中のほとんどの人が、日常的に意味なく急いでいて、1日の大半をパニック寸前の状態で過ごしている。1つ1つの行動・作業をいつもより時間をかけて焦らずに「ゆっくりやる」だけで、多くのことに気づくことができる。急いでいると、見落としてはいけない大切なことを見落としてしまうもの。ゆっくりやることで仕事のスピードが落ちるどころか、効率は上がり、不思議なくらい仕事がスムーズに進み、パフォーマンスも上がる。

 

指令3:「知る」

……本当の意味で自信をつけたいなら、良いことも悪いことも含めて現実を受け入れ、「現状を知る」ことから始める。「知らない」ことは人に恐怖心を与え、その恐怖心が視野を狭め、視野が狭まると得られる情報量が減り、パニックに陥るという悪循環を生む。どんなに大変な局面でも、冷静に現状を知ることで、自分なりにできることが必ず見つかり、それが自信につながる。体の奥底に「知らない」という不安が残っていると、本当の自信をもつことはできない。「自分の現状を知る」には、心や考えのような見ることも触ることもできないものではなく、体を観察すること。体と心は一体なので、緊張すると体が硬くなるし、不安が強いと呼吸が浅くなるし、驚くと心臓がドキドキする、といったことが起こるはず。

 

指令4:「距離を測る」

……対人関係の中で受けるストレスは、相手との「距離」で変わる。相手からの攻撃を受けない位置に立つのは、生き物として当然のこと。恐怖心や緊張感は生き延びるために欠かせないセンサーなので、それを頼りに相手との距離感を測ることが大切。「いつでもここから逃げられる」という余裕があってはじめて、人と人は対等になれる。逃げ場のない距離にいると、どちらかがどちらかを支配服従させるまで、コミュニケーションは終わらない。苦手な人の前に出たら、椅子を少し後ろに引いたり、相手と向き合う角度を少し変えたりするだけで、体の緊張がほぐれて呼吸が楽になる。そして、緊張し過ぎでもなく、リラックスし過ぎでもない、「平常心」を保つことができる。身の安全を他人任せにしているうちは、心の奥底の不安は消えない。

 

指令5:「呼吸する」

恐怖心によって失われた平常心を取り戻すには「呼吸」が大切。緊張や不安が心をよぎったら、こまめに呼吸して回復する。恐怖心ほどコントロールしづらい感情はない。しかし、どんなピンチでも、呼吸によって「平常心」を取り戻すことができる。呼吸は、基本的には意識しなくてもできるが、やろうと思えば意識的に深くしたり止めたり早めたりゆっくりにしたりすることもできる。つまり、呼吸は「意識と無意識の架け橋」になる。意識的な呼吸によって、無意識の緊張や恐怖をコントロールすることができるということ。体の緊張をほぐして心を落ち着けることができる、最も手軽で誰にでもできる効果抜群の方法が「呼吸」である。

 

 

いい本にはいつも「同じようなこと」が書かれている

 

この本の考え方は、昨年読んで衝撃を受けた書籍『道は開ける』にも通じる部分があるなと、私は感じました。

 

⚫︎2014年11月22日発売

『新訳 道は開ける』

https://www.amazon.co.jp/dp/4041019656

 

『道は開ける』で紹介されている不安に向き合う方法の考え方が、「システマ」の考え方にかなり近いような気がしました。

 

どちらも私にとってすばらしい本でしたが、同じようなことが書かれていたということは、やはり、大切なことというのはこの世の中にそれほどたくさんはないのだなとも思えました。

 

ときどきこの本を読み返しながら「システマ」の理論を忘れずに実践するようにしたいと思っています。

 

この本に出会って私はまだ1週間ほどですが、特に指令2の「ゆっくりやる」などに関しては、すでに効果を実感しています。他にも何か変化が起こったら、このブログで報告したいと思っています。

 

 

次の投稿を楽しみにお待ちいただければと。