私は今「思考は本当に現実化するのか?」という検証に取り組んでいます。スタートしてから間もなく1年を迎えようとしていますが、私が願っているような「思考の現実化」はまだ1つも起こっていません。
書籍や動画などからさまざまな情報を集めて、真摯に取り組んでいるにもかかわらず、どうして私の思考はまったく現実化しないのか……。そのことがとても不安でこのままでは挫けてしまいそうなので、検証をやりながらその記録をこのブログに書くことで、なんとか現実化が起こるまでやり遂げようとしています。
0日目から【やったこと】と【現実化したこと】を時系列で確認できるように、プロフィールに年表のような一覧を作っています。今のところ【現実化したこと】は1つもありません。
見返りを求めずに与え続けた結果「搾取」にあってしまう
ビジネスの現場でも盛んに言われている「ギバーになろう」という言葉。見返りを求めずに与えることができる人が結果的に最も成功すると言われています。
思考の現実化においても、まずは「見返りを求めずに与えること」が大切だとされていて、そうやって自分が発したことがいつか巡り巡って自分に返ってくるということを、私も思考の勉強を始めたかなり初期の段階で学びました。そしてそれを信じて、常に「見返りを求めることなく」率先して自分にできる限りのことをするように、日々心がけていました。
ところが、しばらくすると知人の1人が、与えれば与えるほど私への態度や対応がどんどん悪くなっていることに気づきました。「できるだけ頼まれ事は断らない」「率先して困っていたら手伝う・助ける」ということを「見返りを求めずに」やっていた私に、いつの間にか「やって当然」「やらせ放題」といった態度が見受けられるようになりました。もちろん、私からそう見えていたというだけで、本人にそんなつもりはなかったのかもしれません。
相手に「もっと感謝してくれてもいいのでは?」と期待するのは「見返りを求める」ことになります。だから、そう考えることは間違いなのだと思い、負担に感じることも自分の気持ちを押し殺して、無理をしてでも対応するようになっていました。でも、相手の態度はどんどんエスカレートしていきました。
「私は思いやり搾取にあっているのではないか?」「どうして自分が発したものが返ってこないのか?」「見返りを求めずに与えれば与えるほど、どうしてどんどんつらくなっていくのか?」苦しくなる一方の毎日の中で、そんな疑問を感じずにはいられませんでした。
書籍『GIVE & TAKE 与える人こそ成功する時代』との出会いで自分の間違いに気づく
「搾取されている」と感じてしまうほど苦しい状況から脱出するきっかけになったのが、世界的なベストセラーになっているアダム・グラント著『GIVE & TAKE 与える人こそ成功する時代』です。
⚫︎2014年1月10日発売
『GIVE & TAKE 与える人こそ成功する時代』
この本の初版刊行は約10年前ですが、お笑い芸人の中田敦彦さんやメンタリストのDaiGoさんがYouTubeで解説動画を公開するなど、今でも読み継がれている名著になっています。DaiGoさんは「ゼロがもう1個付いていても買ったほうがいいレベルの本」だと、動画の中で紹介しています。
▶︎中田敦彦のYouTube大学
⚫︎2020年4月24日公開
【GIVE&TAKE①】与える人こそ成功する時代
https://youtu.be/qTW80vS7_BQ?si=FagyGsDCu8wOjUfe
⚫︎2020年4月25日公開
【GIVE&TAKE②】人当たりのいい戦略型テイカーの見分け方
▶︎メンタリストDaiGo YouTubeチャンネル
⚫︎2019年2月16日公開
損しないギブアンドテイクの方法が解明される
https://www.youtube.com/live/5rt-S1iurMA?si=ROAz3DCIsRmIkdHf
⚫︎2020年12月9日公開
優しくして舐められる人、舐められない人の違いとは
本のサブタイトルに『与える人こそ成功する時代』とありますが、私の状況は「与えれば与えるほど苦しくなっていく」というもの。どうしてそんなことが起こっているのか……、答えはこの本の中にありました。
与える上で絶対に忘れてはいけないことが「自分を犠牲にしてはならない」ということです。これをやっていると、最も成功すると言われているギバーではなく、最も虐げられる「搾取されるギバー」になってしまうからです。ギバーには「成功するギバー」とテイカーの搾取にあい苦しい状況が延々続く「搾取されるギバー」の2種類があるということを、私は知りませんでした。私はおそらく「搾取されるギバー」になっていました。
「搾取されるギバー」ではなく「成功するギバー」になるには「決して自分を犠牲にしない」こと、つまり、自分が犠牲になると感じた局面では「はっきり断る」こと、これをやらなければいけなかったのです。
私からさまざまなものを搾取する人物が目の前に現れたのは、「あなたにもこういうところがあるよ」「あなたも過去にこういうことをしてきたよ」という潜在意識からの戒めのメッセージだと思っていました。だから私は、反省して改善することに真剣に取り組んでいました。それなのに状況がどんどん悪くなっていったのは、私が潜在意識からのメッセージを読み間違っていたからなのではないかと、この本との出会いによって考えるようになりました。
本当は、私の潜在意識は「もっと自分を大切にしなさい」「自分を犠牲にするのはもうやめなさい」と私に伝えたかったのではないかと。
どんなときも絶対に自分を犠牲にしないと決めて起こったこと
私は「自分を犠牲にするのはやめる」と決心しました。自分が犠牲になってしまうと感じたときは「できない」と言って断ることに決めました。私が初めて「それはできません」と伝えたとき、相手はそれまでにないほど不機嫌な様子で、その後しばらくの間は、事あるごとに「嫌味な言葉が飛んでくる」ということが続きました。
私にとって「断る」ということは簡単なことではなく、なかなか勇気のいることでした。そんなとき、私の励みになり背中を押してくれたのは、下記のDaiGoさんの動画です。
⚫︎2019年12月7日公開
人間関係ラクにする【断る力の鍛え方】
この動画の中では、「人はNoと言うことが怖い。でも実は、Noと言うことはYesと言うことよりもはるかに多くのチャンスを引き寄せるし、チャンスも広げる」と解説されています。それに「断らない人・優柔不断な人に近寄ってくるのは、優秀な人ではなく悪い奴ら」だとも。そして「もしもはっきり断れないなら、まずは距離を置く癖をつけることがおすすめ」というアドバイスもありました。
この動画の中の言葉もあって、私は「しっかり断れるようになろう」という勇気が出ました。
しばらくの間とても嫌な目にもあいましたが、苛立つ相手を横目に私の心は想像していたよりもずっと、傷つきませんでした。むしろ、相手の機嫌を損ねるのが怖くて無理して言うことを聞いていたときのほうが、ずっと私の心は傷ついていました。はっきり断るほうが自分の心は守られるのだと実感しました。
この相手と距離を置いてからしばらく経ちますが、代わりの新しい出会いはまだありません。私の中には空席がある状態が数ヶ月続いています。搾取からは抜け出せたものの、1つの人間関係を失っただけの状態になっているので、私の判断が正しかったのかどうか、まだ答えは出ていません。今後、どんな現実化が起こるのか、この空席にどんな人が現れるのか、心から楽しみに待っているところです。
次の投稿を楽しみにお待ちいただければと。