廃墟,史跡 写真館 No.30 | 柳田 金乃助 絵画活動情報

柳田 金乃助 絵画活動情報

絵画活動について色々と御紹介致します。
取材旅、制作姿勢、過去の作品等々、
不定期で更新予定。

また自身の出展する展覧会情報も随時掲載致しますので
ご興味の湧いた方は是非是非覗いてくださいませ!

どうぞ宜しくお願い致します。




しばらくの間、
この廃墟,史跡 写真館のコーナーも
特定のテーマや物件に沿って記事を書いておりましたが、

久しぶりに各地で出逢った
『廃』の姿をランダムにお届けしようと思います。


廃墟だけでなく
史跡として遺されていたモノまで
維持費の関係や
更なる劣化ゆえの保存の難しさ、
人材不足等の要因で
次々と解体され姿を消す現代。

それらの今を
何かしらの形で残す活動を続けてきた
私にとって
コロナ禍でじっとしている事が
この上なく焦りとなりますが、

今は私自身に可能な
対コロナ禍への最大限の協力をしつつ
ただただ
この状況が打破されることを
祈るばかりです。





防火水槽の様だが
あった場所は廃道とはいえ道のど真ん中。
何故そんなところに置かれているのかは不明。



旧道のトンネルが埋められ
その隙間からは冷気が漂う。
一見、人間には不用なトンネルだが、
なんとこの中に
アナグマが巣を作り住み着いていました。
彼等にとっては大切なトンネルの様ですね。



中央に鉄道軌道の盛り土が残る坑内。






山奥の廃車場。
クラシックカーのデザインは
やはり秀逸!







まだまだ子供達の声が聞こえてきそうな
保存の良さ。





旧坑道跡、
観光資源の為外観が新調され
現役の鉱山の様だ。



野外演芸舞台付き宿泊所の廃墟。
楽屋は日々朽ちていくが
演目に使われたであろう
プラスチック製の造花は今でも鮮やかである。






廃墟と廃墟のほんの僅かな空間に破棄された廃車。
真横に道路があるわけでもないのに
こんな狭いところへ
一体どの様に運んだのだろうか?


この怪しい井戸は
旧日本軍の火薬庫の側に造られた戦争遺跡でもある。






工場の建物内で目一杯に生い茂る植物。
勿論廃墟と化してから
生えてきたものだが、
まるで植物園の様だ。








旧鉱山跡に残る遺構。
一見すると
異国の様な雰囲気の建物。


足踏みミシンは
年配の方々には馴染みのデザイン






▲二連になった黄色スズメバチの巣
廃墟の撮影中に
蜂の巣に遭遇することは度々あります。
そこそこ離れてシャッターを切ったものの
立ち止まった私に気がついたのか
「ブゥウウウウウウーーーーーーン!!」
と、物凄い羽音を立てて
プロペラ機の様にすぐに数匹の番兵が飛来!
一目散に立ち去りました。




もう後2ヶ月ほどでしょうか。
冬枯れで見通しの良かった山にも
この写真の様に溢れんばかりの緑が帰ってきます。



撮影2008年~2019年,

秋田県,青森県,岩手県,
福島県,栃木県,群馬県,
長野県,埼玉県,千葉県,
茨城県,山梨県,

                                                     金乃助