ブログへのご訪問ありがとうございます。

初めての方はこちらを。

 

 

 

 

半年ぶりの更新です。

 

前回のブログに今でも目を通してくれるひとがいて

300名もの方からいいねをいただきました。

 

私には身に余る人数です。

有難うございました。

 

 

私は一体『誰に向けてこのブログを書いているのか…』

 

私は

『あの頃の私』

に向けて書いているのだと気付きました。

 

 

この病は“治らない”という事実を知り、

実際に複数の医療従事者の方からも説明を受け、

病気を受け入れてできる範囲でやっていきましょう…

そう諭されたあの日。

 

私は強い恐怖と絶望の中にいました。

 

 

そんな訳ないと、治した人がいるはずだと

ベッドでうずくまりながら、

必死に「双極性障害」について発信しているひとを探しました。

 

 

しかしながら、

それらの発信の中に「完治」の文字は見つけられませんでした。

 

さらなる絶望と孤独に押し潰されそうでした。

 

 

そもそも「双極性障害」の疾患者は多くありません。

それ故、双極性障害の闘病記を発信している方は少ないのです。

 

少しの、でも唯一の希望を持って読み進めて行ったその先に

「完治」の文字がない…

 

「病気を治す」と宣言して力強くスタートされた発信は

必ず途中で途絶え、

「治りました」という成功報告はありませんでした。

 

 

だから、

いつかこのブログに「完治」の文字を残せないとしたら、

それは誰かの『希望』ではなく

『絶望』になってしまうことを

私は良く分かっているつもりです。

 

 

「完治」という結果にこだわるのは

もちろん私自身のためですが

「完治」とこのブログでお伝えすることは

ブログを開設したときに必ず果たすと自分と約束したことです。

 

 

『完治しました!』

 

あの頃の私がこのブログを読んだら泣いて喜んでくれるように

「あ~私もどうにかなりそうだ」とほっとさせてあげられるように

私はこのブログを『あの頃の私』に向けて綴っています。

 

私は私が救う。

必ず、約束。

 


《花壇に植えたチューリップ》
長い冬、地面の中でじっと芽を出す準備をしてる。
頑張っている姿は目に見えない。

 

 

さて、

新年明けましておめでとうございます。

ってもう1月も終わりです。

 

 

12月中旬、2021年の振り返りをし、

ブログを書きあげ、

大晦日の投稿を楽しみにしていました。

 

 

しかしながら、年末症状が出始めてしまいました。

体調が良いときの私が書いた前向きな言葉の数々に

体調が悪い私は大きな抵抗感を感じ、

『投稿』のボタン一つが押せませんでした。

 

 

去年はこんな風に

『思い通り』、『計画通り』には行かない日々の連続でした。

 

学びの場や約束事へのキャンセルが頻発しました。

出来なかったことがたくさん積み重なって行きました。

 

 

 

去年の大晦日、

初めて投稿したブログに

 

『来年のこの日は

病気に勝った私でいたい』

 

そう書きました。

 

 

さて

一年経った今

結果はどうだったのでしょうか。

 

 

 

現在、私は病気を治せていません。

仕事へも復帰できていません。

 

そう、勝てなかったのです。

 

 

 

でも…

前を向いているのです。

自分の明日に、未来に希望を持っているのです。

 

なぜなら、

『勝てそうだ』と手応えを感じられるところまで来れたからです。

 

 

 

病気になった初めの頃は

急に降ろされたここは何処なのか?

 

右も左も分からなくて

とんでもないところに迷い込んでしまったような…

急に人生のレールを大きく外されてしまったような…

そんな強烈な恐怖心でいっぱいでした。

 

それでもよたよた歩き回って

やっと道らしい道に出会えました。

 

それが

ブログを立ち上げた2020年12月のことです。

 

 

それから

休職すると一大決心し、

職場からいただいたその時間の中で

病気を治すためにやれることを

精一杯やってきました。

 

 

それでも

体調を崩すたび

信じて進んで来たこの道が

本当に『完治』の道に繋がっているのか

私がやっていることは合っているのか

 

不安で不安で仕方なくて

心が折れそうなタイミングは

数え切れぬほどありました。

 

 

でも、現在

『難所は抜けた』

そう確信できるところまで来れました。

 

 

もちろん『完治』

そしてその先にある『復職』までは

越えなければならないハードルがたくさん…

 

 

でも

『ここまで来た』という事実が私に確かな勇気をくれます。

 

 

 

去年の今頃のように

病気になったことを

嘆く私はもういません。

 

すべてを失ってしまったような

積み上げてきたものがすべて奪われてしまったような

そんな喪失感に襲われる私はもういません。

 

 

病気に苦しみながらも

病気がくれた様々な好機や

新しい毎日に感謝して

一日一日を有り難く過ごせました。

 

 

自分の人生に

こんなに『安心』を感じたのは初めてでした。

 


《年末の家族旅行》
『やりたいこと、全部やればいい』
その言葉に背中を押され、年明けにリベンジ!
思い通りに行かないことを楽しむ。

 


 

「病気になる前に戻りたい」

ずっとそう思っていましたが

 

今の私は病気になる前の私には戻りたくありません。

今の私のほうが、今の私の毎日のほうが

ずっと好き。

ずっと良い。

 

 

そう思えるようになりました。

 

 

 

病気になってから

大好きだった私のお部屋が苦手になりました。

入ることすら苦しくてなってしまっていました。

 

 

でもこの一年、

私は来る日も来る日も

この部屋に一人籠もって

 

健康な身体を取り戻すために

私ができることについて調べ、学び、

自分自身とひたすら向き合って来ました。

 

 

私が『精一杯頑張ったこと』

誰も知らないけれど

私自身とこの部屋が知っている。

 

おかげで、

病気になる前よりずっとずっと、

私はこの部屋が好きになりました。

 

 

この部屋に私の毎日が、人生が、詰まってる。

この部屋は私の一部だと

心から愛しく、大切に思うのです。



《私のお部屋》
家族も世の中も寝静まっている明け方前。
私はこの時間が一番好き。
早く起きすぎと言われても、これは変えない。

 

 

一昨年の私は来年の私に必死に『バトンタッチ』しました。

『後は宜しく…』って息絶え絶えに

来年の私がどうにかしてくれますようにとバトンを手渡し、

その場でうずくまっていました。

バトンを受け取った私は、一人ぼっちでとても心細かった。

 

 

でも今年は、

去年の私が『一緒に走るよ!』と

今年の私と『伴走』してくれているように思います。

 

 

『病気が治った』

そう報告できる日まで

後どれくらい頑張れば良いのでしょうか。

 

先のことを考えると不安が襲ってくる。

全然怖くないなんて、嘘。

すごく怖い。

 

 

でも、

不安になったとき

去年の私が隣で『大丈夫だよ』って励ましてくれる。

 


『私には私が居る』 

この気持ちが今の私を支えてくれています。

 


私は去年の私と一緒に、今年を駆け抜けて行きます。

一人じゃない。

私には私が居る。

 

 

 

それでは、

今年の私もどうぞ宜しくお願いします。

皆様にとっても素敵な一年となることを祈っています。

 

2021.12.31 ⇒ 2022.1.28 心より愛を込めて Nana

 

 
《二人は仲良し》
二人を見てると特別癒されます。

 


去年2歳だった息子は3歳に、

夫とともに積み重ねて来た日々は8年が過ぎました。

 

2人がいなければ

私は死んでしまっていたかもしれないと

たまに思います。

 

 

夫は私が体調を崩すと

決まってお昼休みに帰宅して

私の様子を確認し

朝から放置されたままの家事を片付け

仕事に戻って行きました。

 

 

私たち夫婦はまだ結婚式を挙げられていません。

 

 

『健やかなるときも 病めるときも

死がふたりを分かつまで 愛することを誓いますか』

 

 

この定番の誓いの言葉も交わしていません。

 

 

ですが

彼はこの一年でこの誓いを実証してくれました。

 

もう結婚式はしなくてもいいかな。

彼の優しさに生かされた一年でした。

 

 

息子はまだこんなに小さいのに

私の病気のことを理解して

精一杯気遣ってくれました。

 

 

『子はかすがい』

 

息子はまさに私たち夫婦の『かすがい』となって

私たち夫婦が『家族』を続けるための一日一日を繋いでくれました。

 

この子がいなかったら

きっと夫は私と居続けることはできなかったでしょう。

 

『鬱状態のひとと暮らす』ということ

 

それは想像以上に過酷です。

 

 

2人に救われた私の人生。

 

だからこれから先、

2人の人生の一番の応援者として

ずっとずっと応援し続けよう。

 

 

『二人のために私の時間をできる限り使おう』

 

そう心に誓っています。

 

 

今日も読んでくださり、ありがとうございました。