頬粘膜癌 189日目。
血圧 108-70 mmHg
血糖 - mg/dL （朝食前）
酸素 99 ％
脈拍 70 拍/分
体温 36.2 ℃
体重 73.5 - kg
いつも夜にブログを書いているんだが昨晩は寝落ちしてしまったので朝の更新。
GWも終盤に入った。
といって特に何があるという訳でもない。人が多いところへ出かけるのはまだ少し不安もあったりして引きこもっている。散歩は天気が悪くなければ毎日出る。これが仕事のようなものである。
少し天気が悪くて散歩らしい散歩はしていないんだがスーパーへは出かけた。
ほぼ、毎日スーパーへ行くと必要なものは大概買ってしまっているので買う物も殆どなく帰ってくることになる。まぁ、土曜日なので缶ビールを買う。
がんになるまで僕はほぼ毎日お酒を飲む生活だった。お酒は多分好きなんだろう。たくわん飲める方ではない。すぐに顔が赤くなって酔ってしまう。酔うと眠くなる。
日本人は欧米人に比べてお酒に弱い人が多い。これは遺伝的に分解酵素を持たない人が多いことによる物だ。ウォッカをがぶがぶ飲んでも平気な人達とは体のつくりが違うわけだ。そういう意味では日本では欧米に比べて頭頸部癌が多いのかもしれない。
毎日晩酌していたし、土日や祝日の休みの日には昼酒とかも好きだった。
日曜の昼下がりに出かけた先で、バルなんかを見つけてそこで軽くビールを1杯とか最高だと思う。
お酒の味が好きなのかと問われればたぶんそうではないんだろうと思う。別に味覚的に特別優れたうま味が酒類にあるとは思わない。やはり酔うという感覚がお酒に僕たちを引きつけるのだろう。
少し酔いが回ってきて頭の回転がちょっと下がって緩い状態になるのが気落ち良いのだ。･･････たぶん。たぶんというのは、どうもそこらへんがはっきりしない。はっきりしないというのは、決定的な何かがあるという事ではないのだろう。軽い酩酊の感覚が酒に僕たちを誘うとしても、その酩酊感がなぜそんなに欲望として強く働くのか。不思議な飲み物である。
まぁ、それが継続されて習慣となる。その習慣が中毒性のものなのだろう。タバコや麻薬なんかもそうなんだろうが酩酊感のような中毒性は習慣性を持ちやすいのかもしれないね。
タバコは随分前にやめてしまった。
ちょうどTASCOというカードがないと自販機でタバコが買えなくなった頃だ。当時はヘビースモーカーだったので勿論カードもゲットしていたんだが、ある日突然必至になってタバコを買ったり、喫煙所を探すのが馬鹿らしくなってしまったのだ。別にきっかけなんて何も無かった。ただ、なんとなく面倒くさいなぁと思って、それならタバコやめちゃおうかなぐらいの感覚だった。持っていたタバコをゴミ箱二捨てて、カードをはさみで切って捨てた。
僕はそれまで禁煙なんてしたことがなかった。良く禁煙に失敗してなかなかやめられないって人がいるけれど、きもちは全然分からなかった。やめたいと思った事が無かったから。軽いタバコが流行っていたニコチンが1mgとかのもの。吸うと、タバコを吸っているというよりも殆ど空気を吸っているようなものだった。すごく薄いウィスキーの水割りみたいなもので、味が殆どしない。だから、僕はそういう軽いタバコにも興味が無かった。体に悪いから1ｍｇのタバコを吸うとか、意味不明だと思っていたのは。そんなに体の事が気になって1ｍｇのタバコを吸うくらいならやめればいいのだと思っていたからね。
という事で禁煙もしたことがなければ、軽いタバコにもまったく無関心だった。だから禁煙の苦しさも知らなかったんだが、思いの外禁煙はうまくいってそのままタバコはやめてしまった。運が良かったとも言える。もし、軽いタバコを吸って、何度も禁煙に失敗していたらむしろタバコをやめられなかったかも知れない。勿論、今となってはそうなったかどうかなんてのは分からないんだけれど。
タバコは運良くやめられていたので、がんになった時に入院の為に禁酒禁煙が求められた時も、それほど苦労はしなかった。勿論毎日お酒を飲む習慣があったし、酒が飲めないのは辛いなぁと思っていたのは事実だ。
手術の為の入院前でも直前まで毎晩飲んでいた。飲むとストレス解消になるというか、がんの辛さを忘れる為に飲んでいたのかというと、多分だが、そういう言い訳をしつつ飲んでいた。お酒が頭頸部癌に悪いというのは勿論その時には知っていた。自分ががんだと分かってからは癌の事をインターネットで調べまくっていたわけだからね。
頭頸部がんに飲酒とタバコが良くない。再発のリスクも高まるというのは知っていたが、がんになった弱い心がお酒を求めるという言い訳をしつつ毎晩飲んでいた。
実際にがんになって手術をしたり、放射線治療や抗がん剤治療をしたりしながらいろんな事を考えたり、自分の考え方がいろいろ変わる部分があったりして、お酒についても禁酒はあれだが、節酒はしようと決めた。
今は自宅療養をしている段階だが、取りあえずは週1日の飲酒可能日を決めて、その日鹿飲まなくなった。飲んでも缶ビール1本と缶チューハイ1本くらい。昼ご飯に1本、夜ご飯に1本みたいな。下手すると買うのを忘れて、その日はお酒なしってこともある。無理して買いに行くこともない。冷蔵庫に買い置きするような事もないので、ようするに無くても大丈夫にはなったようでもある。まぁそれでも週1日はビール買って飲んでたりする。旅行に行った時には解禁してたしね。それほど徹底して辞めるとかって思っている訳でもないが再発のリスクを高めることが分かっているのだったら節酒すべきだと思うのでそうしている。
ストレスはね、がんになってから考え方がいろいろ変わったら減った。やりたくないことや会いたくない人に対して、無理をしないと決めたらストレスというのは激減するものなのかもしれない。
散歩したりも良いストレス発散にはなっているんだろう。
禁煙も運良くできたし、多分節酒もできている。まだ数ヶ月だからこれからどうなののかってのはあるから安心はできないが。
このまま運良く節酒も続けられたらいいと思っている。
さて、ゴールデンウィークのお楽しみにしている箱の修復。
今日は金具に取りかかった。さびてぼろぼろになっていた金具類を磨く。かなり磨いてピカピカになった。多少色むらを残して使った感みたいなのは残そうと思う。完全に磨ききって新品みたいにもできるとは思うがなんだかそれはそれで気恥ずかしいｗ
金具を磨くのと、箱本体の塗装を平行して行う。塗装が概ね終わったのでもう1度表面を磨いてクリアラッカーを吹いた所まで。次はラッカーの後に改めてヤスリをかけて表面をつるつるに仕上げる所まで。こちらも終盤になってきた。
夜ご飯の後にデザートでベルギーチョコレートプリンのアラモードってのを食べた。
甘さに関する味覚障害はかなり良くなっているようでそれぞれの甘みの違いなんかも分かるようになってきた。美味しくいただいた。
今日もいい1日であった。
