頬粘膜癌 171日目。
血圧 116-81 mmHg
血糖 - mg/dL (朝食前)
酸素 98 %
脈拍 72 拍/分
体温 36.3 ℃
体重 73.9 kg
昼食をすませて、いざ目的地へ。
ドライビングシュミレーターを扱う専門店が去年あたりに開業しているらしいのをネットで見つけてしまったのだ。まぁ、実車はさすがに無理なのでここは本格ドライビングシュミレーターで我慢である。法律的には私有地であれば実車に乗っても無免許運転にはならないがそんな広大な土地を持っているわけでもないし、そういう事ができる施設があるとも聞いた事がない。今日の所はドライビングシュミレーターを体験してみよう。
件の施設に行くと、そこにはシュミレーターといわれる筐体が3台設置されていた。マルチモニター3画面でハンドルやシフトレバーがあり、ドライビングシートが組み合わされた様子は高級なゲームコーナーのような感じがしないでもない。7軸のアクチエーターを組み込んだ筐体はハンドルやアクセル、ブレーキの操作に合わせて前後左右に微妙に動くように出来ている。ハンドルもカーブの時やハンドルを切った時にはその動作に会わせてハンドルに返る動きがハンドルの重さや振動になるという仕組みだ。
車を選んでコースを選んで、さぁレッツゴー。ってわけで30分ほどレースコースをロードスターで走らせて貰った。多分、初めてなのでマニュアルは無理だと思ってオートマでお願いした。本当はクラッチありでHパターンのシフトチェンジをしてみたい気持ちはあるんだが、やったことがないのにいきなりクラッチ操作は多分無理だと思ってオートマである。
壁に激突はしなかったがスピン数回。第一コーナーがシケインになっているんだが、どうにもこのシケインが綺麗に走れなかった。コースアウトしまくりである。減速が足りなくて曲がりきれなかったり、カーブの途中でアクセルを早く入れすぎてしまってオーバースピードになってしまったりとか、まぁゲーム脳になっているのでスピード出しすぎなんだろうね。目の前の景色はかなり綺麗でリアルになっているんだろうけど、でも僕の目からみてゲーム画面と思えるくらいにはゲーム画面だ。
もしかしたらシュミレーターのソフトによってはもっとリアルな画面だったり、今時だからVRなら没入感がもっと違うのかもしれない。それでも、きちんと調整されたダイレクトドライブで10ニュートンぐらいの力が出るハンドルや、きちんと調整されてフルブレーキするにはかなりしっかりと踏み込まなければならないペダルなんかは操作感がなかなかリアルなのかもしれないと思わされた。
最終コーナーをフルスロットルで加速しながら立ち上がりスタートラインを最高速で駆け抜ける感じはなかなか気持ち良かった。ちょっとわくわくした。
もっともっと、リアルなシュミレーターなんかも体験してみたいと思ったし、機会があればサーキット走行を助手席で体験できるようなものがあれば体験してみたいものだ。
ほんの少しだけど、やりたかったことをやりなさいという僕のテーマは達成できたんじゃないだろうか。少なくとも、パソコン画面のゲームをしているよりもリアル体験だったろうしねw
実は、中学の頃に親父の仕事の手伝いのバイトをしたことがある。親父は土建会社の下請けの仕事をしており、ひとりで請け負った小さな工事を一人で、あるいはその時々に必要な人を雇っていろいろやっていた。
で、親父と僕の二人で田んぼの側溝を作って田んぼの間の砂利道を舗装路にしたりとかの仕事をしたことがある。2tのダンプに砂利を積んで持ってきて、それを小さなショベルカーでならして道路の下地を作ったりとかね。
その時は、ダンプの取り回しや、ショベルカーの操作なんかをさせて貰ったりした。どっちも勿論僕は無免許だし、当たり前だが中学生くらいの子供が操作しちゃ駄目なんだろうけれど、完全に通行止めされて人も車も入ってこない現場であるから安全は最低限担保されてはいたと思うが、本来はアカンやつだ。もう40年位前の話だから時効ということでよろしく。
その時に、ダンプは1速とバックで場所を移動したりみたいな運転はした。この時の方がドキドキしたのは確かだ。シュミレーターにはないリアルがあった。(そりゃモノホンなんだからリアルでしょw)
もっと小さかった頃。僕が小学校の中学年ぐらいだった頃かな。親父はもちろんその頃から土建の仕事をしていた。家の前に、親父が乗っていて廃車にしたダットサンのワゴン車が1台駐車してあった。後ろの荷台に工具やなんかを倉庫がわりに突っ込んであった。ナンバーもないし、もちろんエンジンもかからない。
こっそり、鍵を持ち出して運転席に座ってハンドルを握った時のワクワクした感じ。ギアを見よう見まねで入れ替えたり、ウィンカーのレバーを動かしたり。運転のまねごとをしたことを覚えている。あれは本当に楽しかったなぁ。後で凄く怒られて大変だったけれどw
僕の中には、多分その時から変わらない車への憧れがそのまま残っているのかもしれない。今日はそんな憧れをすこしだけ実現させる経験だったかもしれないね。
帰宅途中にコンビニでカフェオレを買った。スティックシュガーをしっかり入れて、シナモンシュガーもちょっと入れて。甘めのカフェオレを飲んで今日の体験は終わりである。
今日もいい1日であった。