頬粘膜癌、92日目。

 

 血圧 134-97 mmHg

 血糖 137 mg/dL (朝食前)

 酸素 98 %

 脈拍 60 拍/分

 体温 36.3 ℃

 体重 81.7 kg

 
 
 日曜日である。
 血糖値が137の日曜日である。
 
 抗がん剤治療は頭頸部がんでの今時のエビデンスに基づく処方で、シスプラチンの1回投与量は40mg。当日のデキサート(制吐剤)点滴と、その後のデカドロン錠(制吐剤)服用によりどうしても血糖値が上がる。
 僕の場合は水曜日が抗がん剤投与となっており、木・金・土とデカドロン錠を飲む。うまくいけば日曜、まぁ月曜には血糖値は下がっていく。これが下がらないとインシュリンの注射がまっているので下がるまで甘いモノは控えているわけだ。
 で、今朝はやや高めではあるが137。150以下が僕のセーフゾーンなので今日から甘味解禁しちゃうぞ。火曜日までだけどw
 
 という訳で、午後からガラガラの外来病棟をウォーキング。昨日はユーロビートでのりのりにスロージョギングしたので軽い筋肉疲労があり、今日はペースダウンしてウォーキングである。
 入院時の体調管理をいいわけにしてスマートウォッチを導入した。毎日の歩数や、運動量、常時測定の心拍や血中酸素濃度、睡眠状態なんかをモニターしてくれる。ヘルスケアモニター的なアイテムだ。
 
 前回の手術入院の後、一時退院したときに実はすごい体力の低下を感じていた。歩くと膝が笑う感じがした。別に入院中に普通に病棟を歩いていて全然不便なんか感じていなかったんだけれど、いざ退院してみると体力低下はばかにならないレベルだった。1~2日はかなり変な感じで、1週間ぐらいしてようやくまともになったと感じるぐらいだった。
 
 今回は、入院中にしっかり運動して体力温存して、なんなら入院時より良い状態で退院してやるぜ的な闘志がわいてくるというものである。(そういうものかどうかは分からないが、僕の場合はそうなのである)
 リハビリ室のトレッドミル(ウォーキングやジョギングができるマシン)も、きちんと使っていけばそれなりに体力維持に役立ってくれる。これまで、歩数などはiphoneのフィットネスというアプリをヘルスケアアプリと連動して使っていた。これをスマートウォッチに交換してより詳細なデータ収集ができるようになった。
 
 例えば、常時測定の心拍数グラフが下記のもの。

 

 午後2時半頃から急激に心拍数が上がっているのは、この時間にウォーキングをしていたからだ。最高心拍数が141拍。最小の47拍は睡眠時の安静時に計測された心拍数だ。

 途中、計測されてない部分は時計を外して風呂にはいっている時間である。

 

 では、そのウォーキング中のデータを見てみる。

 

 

 最初の方は速めに歩いていて時速6.14km。徐々にスピードが緩まって平均5.08kmペースを守ってウォーキングが安定している。

 1km毎の平均時速や平均の心拍なんかもデータとして見ることができる。

 

 

 こんな感じで5kmほどを1時間かけてウォーキングしたわけだ。

 音楽に合わせてリズミカルに歩くとこんなにデータってまとまるものなんだねw

 

 楽しんで面白がって運動できればよろしいのではないかと思うわけだ。

 毎日がどうしても単調になりがちな入院生活の中での運動は、貴重な楽しみの時間になっている。体重が減って、体が軽くなった。足首や膝にかかる負担が軽減して、軽いジョギングぐらいまでは楽にいけるようになった。体力が上がると気力もあがるというものである。

 

 さて、実際に体重が順調に下がってきているわけだけど、ここらできちんと血液検査で結果を検証してみたい。

 抗がん剤治療時には、定期的に採血して血液検査が行われる。

 主治医の先生がどの検査をするかをオーダーするわけだけれど、脂質の検査はオーダーに入っていない。という訳で、次の血液検査の時には総コレステロール値、HDL、LDLの検査を入れ欲しいとお願いした。

 前に計った数値を持っているわけではないので今の全体像を把握するという事になるんだろうけれどまずはデータが必要だろう。楽しみがひとつ増えた。

 

 

 今日のウォーキングのお供は PSY の GANGNAM STYLE をヘビーローテである。

 music video は cool というよりは fool かもしれないが僕は結構このビデオ好きだったりする。サビの歌もキャッチーで格好いい。真面目にかっこ良くかっこ悪さを魅せる。凄いな。

 

 結構上がった気分で歩ける。

 

 

 さぁ、お楽しみはウォーキング後のクーリッシュ。

 

 

 甘いモノ、うまい。

 今日もいい1日であった。

 

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