頬粘膜癌、術後11日目の2。

 

 

 今回は昭和な男の子向けの話題である。

 

 

 

 最近、ブログを閲覧していると広告の商品に目が行く。

 

 ん?これってスカイセンサーか?(そう、ソニーのラジオの凄いやつね)

 

 

 今日はクーガー2200の広告が表示されていた。(これはナショナルのラジオの凄いやつね)

 

 そう昭和50年代に流行ったBCLラジオと呼ばれる一連の商品群である。

 

 BCL(Broadcast Listening)というのは手持ちの受信機で世界中の短波放送をキャッチし、その時間と受信状況の報告書を送信ラジオ局に送付すると受信証明書と言われるベリカードがもらえるとても高尚な男児の遊びである。

 

 これらのラジオで僕たちは世界中の電波を受信することに夢中になった訳である。

 

 忌野清志郎は唄の中で授業をさぼって学校の屋上でトランジスタラジオから流れるFENを聞いていた。これはいわゆるAMラジオって奴だ。

 

 中学時代の僕のトレンドはAMラジオではないBCLラジオだ。

 僕はBCLラジオなんて手に入れられなかったんだが、なぜだが僕のラジカセはSW放送(いわゆる短波放送)が受信できるというなかなかマニアックなラジカセで、そのロッドアンテナに手作りのダイポールアンテナをくっつけて聞いていた。

 ダイポールがどうしたとかこうしたとかってのは取り合えずかっ飛ばす。周波数の基礎なんだが、この周波数って奴は波の事だ。光が波でできているってのはアインシュタイン先生以降は常識になっており、世界は波に包まれているのだ。

 

 で、web広告である。スカイセンサーやクーガー2200の中古販売の広告だ。

 

 そんな少年の心を揺さぶるようなこの広告はいかがなモノか。

 一瞬欲しいなぁと思ってしまった。

 

 子供の頃に欲しかったが買えなかったものとか、この年齢で見ると思わず手に入れてしまいそうになって危険である。

 

 頼む、次はナショナルのプロシードあたりを見せてくれないか?

 

 

 子供の頃に欲しくて手に入れられなかったものの中には F-1 ティレルP34 のラジコンカーなんてのもあったりする。 T-SQUAREのTRUTHをテーマソングにしてF-1が大ブレイクするもう一回り前の時代だ。

 

 AIはすでに”郷愁”という概念を理解しているんじゃないのか?

 おじさんの、子供心を絶妙についてくるこの広告選択のセンスはなかなかだ。