趣味というのは、得てしてカタチから入るものだったりする。
ギターが弾けるようになってからギターを購入するなんてことは案外なくて、格好いいギターを購入してから格好良く弾けるように練習したりする。勿論、先に練習してそれから、コレっていう逸品を手に入れる人もいるだろうとも思う。
車好きの人の工具好きだとか、ゴルフ好きの人のクラブだとか。
料理好きの人のマニアックなお鍋だとか。
「弘法筆を選ばす」という言葉があるけど、やはりいい道具はいいに違いない。
弘法になれば、それぞれの道具のポテンシャルを存分に引き出せるという事であるのだろう。エキスパートが使うからといって、練習用のバイオリンの音は高級バイオリンになったりはしないんだと思う。練習用バイオリンとは思えない音になることはあっても。
なにより、趣味的モノとして考えた時に、カタチとしてのいい物を持つというのは楽しい。
楽しいので、実用にそぐわなくてもそこには大きな満足があったりする。
カタチから、入るのは結構楽しい。
時として、家の中にカタチからはいったお宝がそのまま死蔵されてしまう事もあるけれど。