予定日の一ヶ月近く早くに出産しました。
前日、一日中体調が優れず寝て過ごしました。
風邪気味だったこともあり、頭痛腹痛に疑問はもちませんでした。
少し前から、ちょっとしたことで尿もれするようになっていました。
そこにきて、明け方。
浅い眠りのなかで尿意を感じ、その後、いつもと比べようのない量の漏れがありました。
急いでトイレへ。
自分の意思でコントロールできたところもあり、尿漏れだと思ったのですが、オリモノ状のものもでており、もしや…と。
ベッドに戻って「破水と尿漏れ」を検索。
病院に電話すべきと判断し、連絡。
診察しないとわからないから、来るよう指示されて。
夫を起こして、車で行く準備。
その間も少しずつ漏れがあり、ナプキンをつける。
交換すると血が滲んでいて、破水だな…と悟る。
それなのに、貴重品と母子手帳ケースしか持っていかなかった。
準備していた入院グッズを忘れてくる失態。
移動中、腹痛が始まる。
病院につき、産科まで車椅子で移動。
夫、娘と分かれる。
助産師に破水と診察される。
分娩室へ。
今日中に手術かな~とのんびり考えていたら、あと2時間後には手術よと言われる。
まだ38週に入ってない…。
夫が入室。
当直の医師がきて、
前回帝王切開で筋腫の手術も行なっており、今回帝王切開の予定だった。
破水すると24時間以内に陣痛が始まる。
緊急帝王切開にします。
担当医が到着次第、開始します。
38週未満で体重は少ないが、胎児に身体機能に問題ありません。
と告げられました。
同意書などにサインや点滴など、あれよあれよという間に手術準備が始まります。
夫は退室。
入院荷物の場所や、ここ数日予定していたことの伝達を忘れていたため、紙に書いて渡して貰う。
友人と会う約束や、ゴミ出しのこと、子供の幼稚園のことなど、色んな事が頭を駆け巡る…。
とりあえず、先3日の必要事項だけ伝える。なんとかなるかな。
手術室に入ってくれる助産師さんは、一人目の時にお世話になった人に決まる。
心強い。
担当医到着。開口一番に大丈夫?と聞いてくださる。
私が、すみません…というと、仕方ないよ、頑張りましょう。と言われる。
いよいよ、手術室へ移動。
控室の前で、夫と子供が待機。
夫が子供に何か促す。
がんばれー!って言ってくれる。
泣いてしまう。ありがとうと言うのが精一杯。
扉が閉まる前に、もう一度聞こえる。
助産師さんが、優しく聞こえた?そう、頑張りましょうって言ってくれる。
みんな緊急手術で大変なのに、どうして温かいんだろう。
もう、過去二回経験している手術。
行程は分かってる。それでもやっぱり怖くて唇が震える。
寒いですか?と聞かれ大丈夫と答える。過呼吸になり、モニターが反応。
助産師さんが、ゆっくり鼻から息を吸って、口からはいてと声をかけてくれて落ち着く。
手術台に移動して、麻酔の体制になってからはずっと目をつぶっていた。
麻酔が打たれて、あっという間に下半身が熱くなる。
効き具合のチェックに答えつつ、手術の準備が進んでいくのを雰囲気で感じる。
担当医のじゃ、お願いしますの声。
助産師さんが今始まりましたからね。
ゆっくりと開腹される感覚。
ひたすら、早く過ぎろ~早く過ぎろ~と深呼吸しながら願う。
赤ちゃんを取り出すために、お腹を押される行為に入る。
先生皆で一生懸命だしてくれているのが分かる。
私も辛い。思わず声が出る。
助産師さんががんばってと、肩に手を置いて励ましてくれる。
出た瞬間、赤ちゃんの泣き声が聞こえた。
よかった~。
前回はしばらく聞こえなくて心配だったけど、今回は元気な声が止まらない。
しばらくは、その声で恐怖から逃れられた。
顔を見せて、手で触らせて貰う。
赤ちゃんは先に上に行っておきますね、と別れる。
声が聞こえなくなって、また恐怖の時間。
胸の下あたりが痛い。
痛い痛いと唸りながら、ひたすら終わるのを待つ。
終わって、レントゲン撮影。
部屋へ移動。
夫が手術室の前で待っていてくれた。
部屋の前では子供と両親が。
おめでとうと言ってくれる。
部屋で処置。痛い。
話せるので何か夫と話したが、詳細はあまり覚えていない。
その夜は、後産と術後の痛みとの戦いだった。
人と連絡をとることで気を紛らわした。
実際に寝たのは数時間だと思う。