2023年10/14 (土)、久々に大阪でのライブ・イベント”Unknown Electronics”にお呼ばれしました。場所は最近話題のEnvironment 0 gaugeです。初めてのハコなので、ワクワク半分/ドキドキ半分でした。ちょっと早目に着き、店長兼DJの平野さんにご挨拶。ほぼ同時にVJのHeureaxさんに会いしました。先ず、PAが凄そうな構えだったので、今回はアンプではなく、ラインでやろうと決意しました。まあまあ、そうこうしていると、主催のオオハシさんもやってきて、他の競演者の方々もやってきて、リハは無事終了。


そして、16:30から平野さんのDJで、イベントが始まりました。その時に、ちょっとコンビニに行こうと外に出たのですが、雨もシトシト降っていたし、コンビニも見つけられず、自販機で炭酸ゼリーなるものを購入して、そそくさと0gに戻りました。が!眼鏡が無い!と気付き、もう外には出たく無いなあと思いながら、ライブが始まるのを待っていました。

17:00より、トップバッターのMICTORAさん(今回の主催者)の演奏が始まりました。多分、セミ・モデュラーなんかも使っているのかも知れませんが、グリッチ音をバックに、流れるような柔らかいアンビエンスが繰り出され、やがて唸って、重厚な電子音の波へと変化。まるで、一つの物語りを聞いているかのような構成で、思わず唸ってしまいました。特に後半最後の重厚な電子音はノン・ビートであっても、往年の電子音楽系ジャーマン・ロックのようで痺れました。いやー、素晴らしい構成でした♪

MICTORA


2番手は、大阪の期待のアーティストJuri Suzueさん。彼女のお陰で、今回、大阪にお呼ばれ出来ました。感謝です。彼女の音楽は、とにかく、自由❗️サンプラーの使い方とそれに合わせたエフェクトの使い方が絶妙で、ゴツゴツした物音から始まり、ライブ・ミュージック・コンクレートとも言うべき音像から、時にはドローン様の局面、時にはハーシュなノイズまでを、独自のノリで自由自在に操る様はやっぱり生のライブじゃないと中々分からない素晴らしさだと痛感❗️また、声のサンプリングや何か不安定なリズミックな音なども時に放出され、それらの音の一つ一つに魅入られました!感服です!


Juri Suzue


3番手は、日本で情報工学博士を目指しているAkio Jeimus氏のソロです。実は、彼とは以前に、秋葉原で行われるGIGANOISEで観ているので、知って 

いました。彼は凄腕ドラマーなんですが、初めは、簡単なセットでのライブ・エレクトロニクス的なアプローチで始まり、やがてロータムやシンバルなどのドラムのパーツや自分の声も使い出し、段々と色んな音を、ドラムの特殊奏法も含めて組み立てていき、最後には、彼の本業でもあるドラム・ソロまで披露。もう観ていて、次はどうするか?とワクワクしてしまい、面白過ぎました❗️特に、ドラムソロは圧巻でした!参った!




Akio Jeimusのソロ


ここで、一旦、Dr Masher氏のDJタイムです。フィールド録音と不思議な電子音がミックスされて、正しく深海系の音楽で、場が一旦落ち着きました。


4番手のライブ・アクトは、今回、唯一のバンド編成のSonic Orbitは、ちゃんと決まった楽曲を演奏するとのこと。メンバーは、宮本隆 (B/Sampler), 松元隆 (Drs/E-Drs), 初坂恵美 (Synth)の3ピースバンドで、B/Samplerの宮本さんは、その昔、私がBearに出演した際に知り合った方で、懐かしくもありました。とにかく、各人の演奏能力が高く、それらが繰り出すインタープレイの緊張感たるや、思わず舌を巻いてしまいました❗️基本はジャズロック風味のあるジャーマンロックの現代的解釈と感じましたが、時によりジャジーに、時にドラムマシンに合わせたハンマー・ビートも繰り出し、また時にはフュージョンっぽくにもなり、笠原シズ子張りの和製ジャズっぽい曲もあり、今までのイベントでは中々対バンする機会の無いタイプだったので、かえって面白かったです。特に3曲目はドラムマシンに合わせて、各自が延々とビートを刻み、まるでハンマービートを叩き出しているようで圧巻でした❗️


Sonic Orbit 


そうして、再び、Dr MasherさんのDJが始まります。再び、心地よい雰囲気の曲が流れてきますが、クラブ・カルチャー慣れしていない老体の私には、音が途切れない状態はちょっとキツかったです。この時に、私はジンジャーエールをオーダーしに行ったのですが、そこから戻ってくる時に、ふとテーブルを見ると、何と!無くしたと思って諦めていた眼鏡があるではないか!ラッキーと思って、急いで眼鏡を回収して、また自分の椅子に戻りました。


5番目は、個人的に前から興味があったJunkyard Shaman (イエレさん)に、ダンスのMeri Otashi さんと再びドラムのAkio Jeimus氏とがコラボ。先ずは、Junkyard Shamanが、コンタクト・マイクを仕込んだメタル・ジャンクを床で演奏し始めましたが、もう宗教的と言うか厳かなリズムが深いリバーブに包まれて奏でられ、正しく「シャーマン」な音を聴いていましたが、そこにJeimus氏がフリーなドラムで入ってくると、Junkyard Shamanもリズムをホールドして、サックスを吹き始め、またOtoshiさんの身体全体を使った柔軟な身体表現も加わり、混沌した演奏/ダンスが繰り広げられ、更に、Junkyard Shamanはホールドを解除して、再びメタル・ジャンクを演奏し始め、もう三つ巴のカオスへと突き進んでいきます。こうなると、「ここは本当にクラブなのか?」と疑いたくなるような異形の風景(コラボ)が目の前で行われており、観て聴いての異様な空間を生み出していました!正に圧巻❗️嘗て、メタル・ジャンク使いだった私にはドストライクでした。

Junkyard Shaman


Junkyard Shaman&Akio Jeimus&Meri Otoshi


そうして、トリはわたくしK2です。今回もモデュールもパッチングも殆どいじっていない、いつものモデュラー・シンセに、小型のセミ・モデュラー3台を使いました。実は、前回のライブ(@落合Soup)から機材に一切触れていないまま持ってきたので、演奏を始めて、前半は何だか上手く音が出ないなぁと内心焦りつつ演奏していました。後半はちょっと持ち直したのでは?と思っています。最初からVJのHeureaxが壁一面に映像(私自身はその場では見えてないです)を投影、後半には再びダンサーのMeri Otoshiさんも加わり、3つの表現形態のコラボとなりましたが、私自身は機材の扱いに四苦八苦していたので、殆ど脈絡の無い演奏だったのではないでしょうか?演奏の個人採点としては、70点くらいかな?と思っております。んで、いつものように唐突に演奏は終わりましたが、皆さん、その時は盛大な拍手で、大変、有り難かったです❗️




K2 & Heureax (VJ) & Meri Otoshi (Dance)

K2 & Heureax (VJ)


と言う訳で、ほぼ予定通り無事終わりましたが、生憎、外は雨が結構降っており、私はホテルのチェックインもまだだったので、飯でも皆んなで食べに行こうと言うプチ打ち上げも、残念ながら出席出来ず、タクシーでそのままホテルまで行き、途中のコンビニでサンドウィッチを買って、チェックインしてホテルで食べました。


この日、観に来てくださった観客の中には、.esのSaraさん、バネトリコさん、映像関係のかどう・まなぶさん、浅野和恵さん等々、既に知ってる方も初めてお会いするFB上でのフレンズの方もいらっしゃって、お会い出来て、大変嬉しかったです❗️

私とかとう・まなぶさん


私とSaraさん(.es)