スペインではたまげることばかりでした。イギリスの英語学校で知り合ったスペイン人男性とマドリッドの地下鉄で偶然出くわしたのですが、彼にお酒を飲みに行こうと言われて、マドリッドの中心街にあるバル(バー)で待ち合わせることになりました。電車で来たの?と問うと車で来たと言われて、帰りはどうするのかと聞いたら車で帰るというので大丈夫?と言ったらただにっこり笑って大丈夫だといわれました。びっくりです。
イースターの時期にスペインに来ると、もう町中宗教色一色です。祭りの山車みたいなものの上にキリストやマリアの人形が物語りの一シーンを表現していて、そういうものを大勢の人間が街中を引っ張って練り歩くのです。こういう山車のオンパレードをそこらじゅうで見ることができます。宗教心の薄い僕は「素晴らしいでしょ。綺麗でしょ。こういうの好き?」とスペイン人に利かれて「ええ、まあ。」くらいにしか返事ができませんでした。ただ、全てイエスキリスト関係のものが次から次へ出てくるので、本音はうんざりでした。なぜなら宗教に興味が無いのと仏教徒(といっても葬式と法事くらいのものです)だから、キリストへの忠誠心みたいなものが無い自分には味気ないものとして目に映ったからです。
英国で友達になったスペイン人の女の子が夜10時過ぎに僕が泊めて頂いていたミゲールのお姉さんチャロのアパートに来て、夜パレードを見に行こうと誘いに来た時です。僕は内心、つまらないなあと思いながらも友人の気持ちを思って出かけることにしたのでした。キリストとマリアのオンパレードで、辟易しましたがなんとか時間も午前2時を回って帰宅できることになりました。しかし、夜道が暗くてどの道を通って帰れば良いのかが分からず、中学生らしき三人組が同じ道の方向に行くというので、連れて行ってもらえるかと尋ねると了解してくれたようでいついていくと、真っ暗な道で彼らが止まるではありませんか。そして私の方に振り向いて手を出して「マネー。マネー」と言い始めました。そして私に殴りかかろうとしてこぶしを作り構えるではありませんか。私は大学時代空手部だったので、空手の組み手の姿勢を作り対応しようとしました。すると、日本人は皆武道とか護身術に長けてると考えているのでしょうか、びびって逃げて行っちゃいました。しかし、その後ものすごい時間かかってチャロのアパートへ戻ったのは言うまでもありません。
スペインの思い出(3)に続きます。