【報告】第26回くずし字勉強会 | 近畿聾史研究グループ

近畿聾史研究グループ

主として近畿地区(大阪、京都、奈良、滋賀、兵庫)に居住する、聾唖者の歴史に関心のある人たちの集まりで、ほとんどが聾(聴覚障害者)である。

 

  第26回くずし字勉強会

 

 2024(令和6)年1月8日(月祝)、京都市立聴覚言語障害センターで、第26回くずし字勉強会を行った。参加者は5名であった。

 この日読んだのは石川倉次日記「明治31年」の7月6日から7月12日までの期間であった。この間、9日には閉校式(今で言う終業式)があり、また、台湾からの盲の留学生の帰国準備で多くの人と引き合わせたりした。その中には、那珂通世もいた。このほか、長石安治郎(長崎)の訪問、山野井・奥村の二人の教員を京都盲唖院へ行くよう命じたり、宇都宮直紀(愛媛)を雇うで採用したり、といったことがあった。

 

1)那珂通世(なか みちよ)…那珂通世 - Wikipedia

2)長石安治郎…後の長崎盲唖院教員。

3)宇都宮直紀…東京盲唖学校教員を経て、明治40年10月16日に開校した愛媛盲唖学校の最初の教員となる。