【告知】第2回近畿聾史講座 第2次アナウンス「史料輪読会での史料について」 | 近畿聾史研究グループ

近畿聾史研究グループ

主として近畿地区(大阪、京都、奈良、滋賀、兵庫)に居住する、聾唖者の歴史に関心のある人たちの集まりで、ほとんどが聾(聴覚障害者)である。

先日、お知らせした第2回近畿聾史講座で、午後から行われる史料輪読会で使う史料が決まりましたのでアナウンスします。なお、参加申込や方法、申込先は変わりありません。

詳しくは案内ビラをご参照ください。

 

 【今回の史料】

 

「ヨシカワキンゾーオニ ツキ  コニシ ノブハチ」

●教育時論 第67号 明治20年2月25日 15-18頁

 

 東京盲唖学校の前身である「訓盲唖院」に在学する聾の生徒・吉川金造の好学ぶりを紹介した仮名文。長音の表記に新しい試みが見られる。たとえば「ヨシカワ キンゾーオ」(吉川金造)、「クンモーオアイン」(訓盲唖院)、「メーイジ」(明治)など、長音符の後に長母音を示す方式である。文節が行末から行頭にまたがる場合には、英語の単語表記と同じようにハイフンで繋ぐなど、仮名文字の文章を読みやすくする工夫が試みられている。本文はカタカナであるが、手話(手真似)で表現された内容は「ひらがな」で引用されている。

小川克正「小西信八著述目録及び解題稿(1) : 東京盲唖学校長時代まで」『治療教育研究紀要 』19号(1-62、1997年、岐阜大学)より

 

 

 ダイジェスト企画

当日、午前のダイジェスト企画の内容については、下のリンク先からご覧ください。