京都旅第1日目の広隆寺の拝観を終えて、もう一つの目的
花屋の「花政」に向かいました。
ずっと行きたかった京都の花屋さんです。
なぜかというと、そもそも花を活けることについての興味というか、高校生の頃
「凄いな」と思わせた華道家がいたのです。
もう亡くなられていますが「栗崎昇さん」です。
雑誌ananとかクロワッサン、月刊ミセスなどに生け花というか装花というか
一括りにできない花を活けておいででした。
その華道家に花を提供というか、ご希望の花を探してお届けしていた花屋さんが
「花政」さんです。
それで、今回泊まるホテルにも近いことだし、お寄りしようと思い立ちました。
大通りからこの橋を渡り、少し入ったところにお店がありました。
ここです♪
店先はこんなふうでした。
外は暑くかんかん照りでしたが、水がしっかりと打ってあって、涼しく感じました。
お店の左側です。
苔の山が築いてあります。
しのぶ草というのか、苔を張った鉢に草が植えてあります。
中に入って、栗崎先生のお話をしましたら、おかみさんが応対してくださって、
「そらまぁ、一時は一斉を風靡されましたなぁ」
「懐かしいです」
と言っていただきました。
ちょうど、どちらかにお納めする大きなアレンジを作っておいででした。
「緋扇」がお店にたくさんあったので、これは?
とお聞きすると、
祇園祭には欠かせないお花です。とのことでした。祇園祭のイメージ花というのか
お姫様が持っている扇のような形の「緋扇」をそれぞれのお宅で活けていらっしゃる
のだそうです。
「今日は祇園祭の後祭りで、あばれ観音山というお祭りがありますけれど、あれはぜひ
ご覧になった方が良いです」とのことでした。
そういえば、今回の旅に誘ってくれた友人もそんなことを話していたような‥
「あばれ観音山」って?
ていうことで、謎のまま、別の方にお店を案内していただきました。
「花政」のもう一つの店舗はすぐ裏にあります。
素敵な京都の花屋さんらしい風情です。
左側の鉢にはメダカが泳いでいました。
この黄色い小さな花はなんでしょう?
睡蓮?
そして、小さな黄色い花は、もう一つ。
あー、この膨らんだ花はなんだったか
お聞きしたのに、忘れてしまいました〜
何かの花が咲いた後だったような‥
しばし、遊ばせていただきました。
何かお花を買いたいと思ってのですが、この暑さと
帰りは、明日なので、先ほど見たしのぶ草を一鉢包んでもらいました。
「トキワシノブ」
とありました。
これが、なんとも不思議な感じで、一見動物のようにも見える枝に
しのぶ草が絡まるように生えています。
お水をたっぷ含ませていだだきました。
(家に帰ってから写真を撮りました)
はー、もう京都旅、充分堪能いたしました〜
ということで、ホテルにチェックインしましたが、
まだ誰も到着しておらず、キンキンに冷えた部屋で、うたた寝していました。
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トキワシノブの鉢に乗っていた動物のような枝ですが、
これは、「猫の手」ともいう、しのぶ草が突然変異で石化したものだそうです。
招き猫のように、縁起が良いものらしく、贈り物にも最適、というものらしいです。
実はこの猫の手のトキワシノブの鉢ですが、帰る時にホテルに忘れてきてしまいまして、
タクシーの中で気付き、Uターンしてもらいました。ホテルの方には部屋からタクシー乗り場
まで持ってきてもらうやらで、皆さんに助けてもらって、今はうちのキッチンに鎮座ましまして
います。ご利益ありそうです