先日、初台の新国立劇場で行われている「TIME」を観てきました。

 

坂本龍一さんが音楽・構成、高谷史郎さんが映像を担当した作品で、演者は田中泯さん

笙の演奏は宮田まゆみさんという豪華なメンバーです。

 

日本の「能」のような緩やかな運びで、笙の響きとともに、田中泯さんの研ぎ澄まされた動き

と高谷さんのバックの映像で演じられる、休憩なしの80分でした。

 

もともと坂本龍一さんも田中泯さんも大好きだったので、この舞台は是非とも観たいと思って

いました。

 

今回、田中泯さんの動きをリアルで観て、「生きる」ことの哀しみ、欲望、野心、慟哭、

などなどいろいろな想い、感情、を感じました。

 

なぜこんなにも生きることは辛いのか、どうすれば良いのか、こうやって生きるしかないのか、

などのイメージがひたひたと湧き上がってきました。

 

そして、笙を演奏しながらスーっと歩んでいく宮田さんの不思議さ。

この世のモノではないような幽玄な様子。

 

こちらは、能の世界のような。

 

 

舞台に泯さんの朗読が流れます。

「夢十夜」この不思議な話がこの舞台にぴったり。

 

なんか、もう一度見たいような気がしてきました。

 

コロナ前から、「心と体」というテーマを追いかけてきましたが、この

「TIME」と見て、「心と体」というものつながりが少しわかりかけてきたような気が

します。

 

*********

 

泯さんのエッセイ本が会場で販売していました。

早速買いました。

サイン会もあるとあったので。(ミーハーです)

 

 

充実した一日でした。

 

帰ってから、ゆっくり本を読みます。

 

この「TIME」の舞台は14日まで。