先日、初台の新国立劇場で行われている「TIME」を観てきました。
坂本龍一さんが音楽・構成、高谷史郎さんが映像を担当した作品で、演者は田中泯さん
笙の演奏は宮田まゆみさんという豪華なメンバーです。
日本の「能」のような緩やかな運びで、笙の響きとともに、田中泯さんの研ぎ澄まされた動き
と高谷さんのバックの映像で演じられる、休憩なしの80分でした。
もともと坂本龍一さんも田中泯さんも大好きだったので、この舞台は是非とも観たいと思って
いました。
今回、田中泯さんの動きをリアルで観て、「生きる」ことの哀しみ、欲望、野心、慟哭、
などなどいろいろな想い、感情、を感じました。
なぜこんなにも生きることは辛いのか、どうすれば良いのか、こうやって生きるしかないのか、
などのイメージがひたひたと湧き上がってきました。
そして、笙を演奏しながらスーっと歩んでいく宮田さんの不思議さ。
この世のモノではないような幽玄な様子。
こちらは、能の世界のような。
舞台に泯さんの朗読が流れます。
「夢十夜」この不思議な話がこの舞台にぴったり。
なんか、もう一度見たいような気がしてきました。
コロナ前から、「心と体」というテーマを追いかけてきましたが、この
「TIME」と見て、「心と体」というものつながりが少しわかりかけてきたような気が
します。
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泯さんのエッセイ本が会場で販売していました。
早速買いました。
サイン会もあるとあったので。(ミーハーです)
充実した一日でした。
帰ってから、ゆっくり本を読みます。
この「TIME」の舞台は14日まで。