水槽の立ち上げ方

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金魚ちゃん達のトリートメントが終わりに近付いて来たので、水槽の準備をしましょうキラキラ

まず、大事な事ですが、水槽を[ 立ちあげる]と水槽が[ 立ち上がる]は別物ですので、検索とかする際は気をつけてください。

[ 立ち上げる]
水槽に砂利やら濾過装置やらアクセサリーやら水やら入れて、金魚飼育の準備が出来ること。
水槽を立ち上げたよ~♪←これは、水槽に初めて水を入れて、水槽のセットが完了したよ~って意味ですね。

[ 立ち上がる]
水槽に水を入れて金魚を入れてから1~2ヶ月くらい経ち、バクテリアが繁殖した状態で、金魚にとって毒となる物質が消えて水質が安定すること。この水槽は調和水槽とも呼ばれる。
前にチラッと出てきましたが、バクテリアがいないと猛毒が猛毒のまま金魚に襲いかかります。バクテリアは猛毒を無害な物に変えてくれるので、このバクテリアを充分繁殖させることが、金魚に良い水を作ることになります。
なので金魚を入れてからしばらくの間は、このバクテリアを増やすことが目下の目標となり、金魚の観賞よりもバクテリア&猛毒との闘いになりますw
金魚すくいの金魚ちゃん達は、ここから1ヶ月くらいはバクテリアが安定せず、毒で死ぬかもしれない環境にいることになるんですねガーン
毒で死なないように生体優先の立ち上げ…大変ですが、今目の前にいる金魚ちゃん達を守る為に出来ることはやっていきましょうね♪頑張りましょうプンプン

バクテリアはたくさんの種類がいて、その家独特のブレンドが出来上がるそうですよ~。

金魚水槽に必要なバクテリアの種類は大きく分けて2種類です♪
A、アンモニアを分解し、亜硝酸に変えるバクテリア
B、亜硝酸を分解し、硝酸塩に変えるバクテリア
(PSBと言う光合成細菌が売られていますが、これはAの前に活躍する細菌で、糞などを分解しアンモニアを作ります。PSB自体がバクテリアの餌になったりするので、立ち上げ時に使うといいと言われることもありますが、アンモニアが出ると言うことは猛毒が増えると言うことです。立ち上げの最初の段階では入れるのは避けた方がいいでしょう。アンモニア濃度が高くなり、アンモニア中毒で金魚が全滅することになるかもしれませんので。アンモニアを分解するバクテリアAが増えて、アンモニア中毒の危険が無くなれば私も添加推奨♪)


糞尿→アンモニア(毒)→Aが分解→亜硝酸(毒)→Bが分解→硝酸塩(無害)
金魚の水はこの様なサイクルで成り立っています。
硝酸塩は無害ですが、水槽内に溜まりすぎると有害になるそうなので、これは水換えで外に捨てます。

金魚ちゃんのお水が理解できたら、実際に水槽を立ち上げて行きますよ~口笛

まず、水槽の準備をしましょう♪
砂利やアクセサリーや水槽などは水で良く洗ってからセットします♪
洗剤はダメですよ~(ノ´∀`*)
この時初めて水槽に入れる水は、カルキを抜いていない水でも構いません♪金魚を入れるのは4日後♪この頃までにはカルキは抜けるでしょうし、、、
砂利は良く洗っても最初濁ると思います。濾過装置を回せば消えますが、気になる様なら濾過装置を回して出てくる水の最初の1ℓくらい捨てるといいでしょう。

……余談ですが、この様にセットしてから1ヶ月くらい濾過装置を回しておけば立ち上がると言うのは都市伝説では?と思っています。ネットで調べると、「 このまま金魚を入れずに1ヶ月濾過装置を回しておけば、安全に金魚を飼える水の出来上がりです」なんて書いてありますけど、アンモニアもないのに生物濾過のサイクルが完成するとは思い難く、また、1ヶ月放置した水など腐ってる可能性もあり、怖くて実験すらしてませんけど。

話を戻します。

水槽のセットが完了したら、金魚のトリートメントが終わるのを待つだけですね♪

★水槽の立ち上げ方★
水槽の立ち上げ方にも色々なやり方があります。

フィッシュレスサイクル法
◆金魚を入れず、アンモニア水やマグロなどを添加して人工的にアンモニアを発生させて立ち上げる方法。
→生体を入れないので安全ですが、生体を入れた瞬間に崩壊したり生体が全滅する可能性もある
◆既に金魚を飼っている水槽からろ材などを貰い、バクテリアを分けてもらって立ち上げる方法。
→時間的余裕があれば、友達とかならろ材を渡し、1ヵ月くらい水槽の中に入れておいて貰うといいですね。これなら比較的安全に立ち上げられますので一番オススメです。私も3台ある水槽の内2台に予備ろ材を隠しています。どれかの水槽に何かあった時にもすぐにリセット出来るように♪
◆金魚をバケツに入れて毎日換水。捨てる水を水槽に入れてバクテリアを繁殖させる方法。
→最初のアンモニア水やまぐろなどより安全ですね。金魚から出たアンモニアでバクテリアを育てるので。ただ金魚に優しいかどうかは……かな。

パイロットフィッシュ法
上記3つは、魚を使わない立ち上げ法(最後のは魚を使ってるけどw水槽には入れてないと言い張るww)でしたが、今度は魚を使って立ち上げます。
お祭りで貰ってきた金魚は、こちらの立ち上げ方になりますね♪
(ちなみに、バクテリアは塩や塩素で除菌されちゃいますので、塩浴の水では立ち上がらないと思います)

この立ち上げ方法の場合、魚が死ぬかもしれないタイミングが2回来ます。特に注意が必要ですので気をつけてください。

アンモニア中毒
金魚が餌を食べて糞尿をし、アンモニアが発生。金魚はある程度アンモニアを解毒出来る構造を持っていますが、それを超えるアンモニアに晒されると中毒を起こします。
アンモニア中毒の主な症状として
・鼻上げ(水面で口をパクパク)する
・底でじっとして動かない
・餌を食べない
・エラが速く動く
・水面付近でぼーっとしてる
・金魚の病気が出る(赤斑病や白点病など)
・尾に血走りが出る

などなど。アンモニア中毒は1日2日で突然死することも多く、とても怖いです。
温度が上がったり、水のPHがアルカリになることで、アンモニアの毒性が高まりますのでこの点も注意してください。(牡蠣殻やサンゴなどの貝類はいれない方がいいです)

予防するにはとにかく餌を控えてアンモニア濃度が急激に上がることのないように管理します。
また水換えも頻繁に必要になるでしょう。

亜硝酸中毒
アンモニアが亜硝酸に変わった後の亜硝酸も毒ですので、これも濃度が高くなりそれが長期化すると、アンモニア中毒と同じような症状が出て死魚が出ます。
私もこの亜硝酸中毒はヒヤヒヤしました(´ヮ`;)危なかったです。検査薬で図ったら計測不能な程どす黒い赤で...血の色みたいでした。まさに亜硝酸地獄。1日に3回くらいの換水を繰り返しましたが0.5mgより下がらず、次の日にはすぐ危険域まで上がるような感じで体の大きな金魚が2匹危なそうでしたので、2台目の水槽に避難させて途中からフィッシュレスで回しました。(3台ある水槽の内、1台はやむを得ず途中からフィッシュレス、2台がパイロットフィッシュで立ち上がりました)

亜硝酸を硝酸塩に変えるバクテリアBは、バクテリアAより遅れて登場し、また繁殖スピードもバクテリアAの半分くらいだそうです。この亜硝酸は水換えでもなかなか下がらず、苦戦しましたね(´ヮ`;)

と言うことで、

金魚を入れる→餌をあげる→アンモニア濃度が上がる(危険)→アンモニア濃度が下がる→亜硝酸濃度が上がる(危険)→亜硝酸濃度が下がる→アンモニアも亜硝酸も0になる(立ち上がった)
これが1ヶ月くらいで起こることです。

生体を優先する場合は、アンモニア濃度・亜硝酸濃度が危険域にならないように、餌を控えめにして水換えも1/3くらいの量を目安に1~2日置き…もー毎日の様に行ってください音符大変ですけど、金魚の為に(; ・`д・´)金魚も飼育者も我慢の時ですよ。
毎日水質検査を行い対応していきます。どこまでの数値なら安全・・・とかは言えませんが、テトラテスト試験液なら6つの色分けの上から3番目まで行くと危険かなと思います。

生体を優先しない(今の金魚は殺すつもりでバクテリアの繁殖を優先する)場合は水換えは1週間に1回くらいでオケ。倫理的にはNGだとは思いますけど。

金魚の水と立ち上げ中の水槽で起こることが理解出来てれば、避けられることもあります。
どれも安全とは言えませんが、ここが勝負どころです。

金魚を死なさずに水槽の立ち上げができます様、祈っておりますニコニコ

お祭りで貰ってきた思い出の金魚達ラブラブ可愛がってあげてください(ノ*>∀<)ノ
水質が安定すれば水換えの頻度も減りますし、ゆっくり金魚の観賞を楽しめます照れ

自分がデザインしたアクアリウムの中で元気に泳ぐ金魚達、素敵ですよね(つω`*)私はずーっと見てられましたよ。水槽のまえでご飯食べてましたw金魚ちゃんでご飯3杯食べられますね...金魚を食べようとしてるわけじゃないですよww

是非素敵なアクアリウムライフを送ってくださいハート