花咲く家の物語2007 | おいけ家金魚のblog

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故マルセ太郎さん作の社会派ドラマ「花咲く家の物語2007 」を両国シアターカイで観て参りました。


補助イスも出て、満席でした。

このドラマのモデルになった『若草の家』のご家族も、今日は能登からお見えになっていらして、終演後に紹介されておりました。 会場から大きな拍手が贈られておりました。

松元ヒロさんの芸達者ぶりは言うまでもなく、最初のつかみから、もう客席はヒロワールドにつつまれておりました。
実際に、マルセ太郎さんにお目にかかったことはなくとも、「ああきっとこういう方だったのだろう」というのが、容易に想像できました。

知的障害者、彼らを温かくはぐくむホームの家族やその周囲の人々。どの役者さんもみな、自然体で、名演で・・・
思わず笑っちゃう場面はいっぱいあるけど、悲しい社会の実情や、限りある命や、人と人の絆や・・・考えさせられることもたくさんあって、だけど、最後にはあったかいものがちゃんと心の中に宿っている・・・近年観たお芝居の中でも、異色を放つ素敵な社会派ドラマでした。
私は、あまりアジテイトな色彩が濃いのは、好きじゃないのですが、この芝居は、臭くなりすぎず、よかったと思います。

終わった後に、流山おやこ劇場の方々とご一緒でき、ヒロさんともロビーで握手を交わせました。いつ、どこであってもあの親しみやすい雰囲気が、素敵です。