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ドイツ生活のこと、身の回りのことさらっと書いております。

ある日 アウトレットへ行った。

凄い混みようでなんと入場制限してる店もいくつかあった。

レジも10メートルも20メートルも伸びているので例えば靴下一つなど買う気がしなかった。


さて、そんな中 子供たちの服を数着買おうと思いレジへの長い列へ並んだ。

しかし、ドイツ (いや他の国でもしょっちゅう) では お店の人はレジに並んでいる人の順番など構ってはいない。

「次の方~!」って呼ばれ適当に早く行った者がレジを早く済ませることができる場合がある。

大半がそうである。

まあ 場合によっては 「こちらの人が先なので」と親切にも言ってくる人もいるが今日はその逆を見かけた。

ワタシたちは一列に綺麗に並んでレジを待っていた。

まあ 正直この点ではドイツはヨーロッパ一お行儀がいいのではないだろうか?

そして 二つあるレジを順番に待っていた。

その時レジの女性が「どうぞ~!」と叫んだ。

当然 次の人が行くと思いきや、どこからともなく親子連れがやってきてレジ前に立っている。

ワタシの前の女性が 「ちょっと こっちで並んでいるのよ~。」と言った。


そしたら その母親である女性が


「私が呼ばれたのよ!」 と叫び返すではないか。



誰もあんたなんか呼んでへんで。


と言いたかったが


「あら ごめんなさい、並んでいらっしゃるのね。」 って言いそうな女性では到底なかった。

へ~っちゃらな顔して、支払いを済ませて出て行った。

その横には16歳ぐらいの息子が一緒だった。


たま~にそんな変な人に出会う。

が、そこで言い争いになる時もあれば、ほとんどが諦めモードでお互いに顔を見合わせる程度である。

そんな人に言い返したって、時間の無駄であるし、あ~教養がないのねってことで終わらせている。


変な女性のそばにいた息子さんはきっとこんな感じで今までこの母親と過ごしてきたんだろうな~、彼はあんな風にならないで欲しいなと思った。



さて、そのあと ワイン屋さんへ行った。


そのワイン屋さんはワインを販売するだけでなく、そこで軽く飲んだり、食べたるすることもできる。

ただし、セルフサービスである。

ワタシたちはお土産用のワインを購入したかったので、試飲をしていた。

今回は大当たりで非常に親切なおばちゃんが担当してくれたので、こちらの希望を言い、またいろいろ試飲を始めるうちに「これなんか好みだと思うけど。」と ワタシの好みのワインをどんぴしゃりと出してきてくれたりして楽しい時間を過ごしていた。

すると飲み物を購入しにきた男性がきた。

ワタシたちは試飲してる最中なのでそのおばちゃんに「こちらの男性の方をどうぞ」と譲った。

そんなことを言わないとワタシたちが終わるまで次のお客さんはまったく相手にされないことがドイツでは普通なので。

そして 男性はいくつかの飲み物を注文した。

その時に使われたのがこちらのグラスである。




ちなみに、レストランなどの外食で使われるグラスには必ずここまで何リットル!と容量が書かれている。

例えば、このグラスなら  上の方に線が引かれて0.25l (つまり 250ml) と明記されている。

あくまで夫情報なのであるが、注文した飲み物が必ずその通り満たされているか法律で決められているからだとか・・・・・。 (この情報 どこまで確かなのか保証はいたしませぬ。 爆!)


そして、ワイン屋のおばちゃんは注文通り、男性が注文したいつくかの飲み物を入れていった。

ふと男性が 「線まで入れてもらえると嬉しいな。」的なことを笑いながら、非常に紳士的に言ったのを聞いた。


この地域で線ギリギリにしか飲み物を入れてくれないなんてことは聞いたことも見たこともないワタシ。

いつもその線以上になみなみと入れてくれるのが普通だと思ってたので、 ちょっとびっくりしたと同時にそれに対してやんわりであるがクレームをつけたのも初めて見た。


しかし、このおばちゃん悪気はなさそうである。

言われた通り、瓶に残っているのをグラスに継ぎ足した。 (わずか数滴だったので当然線まで満たないのでワタシは笑えたが)

そのあとも、同僚に「文句を言われたわ!」的なことも言ってないし。



男性客の方はどうったのかな?


でも ワタシは内心 その男性客に拍手を送りたかった。

彼は正しいと思えたから。

しかも 非常にスマートな言い方がよかったと思う。



アウトレットで遭遇した女性客には飛び蹴りしたい心境だったけど (そんなこと言ったらワタシは何度ドイツで飛び蹴りしないといけなだろうか?爆!)、あの人は人から失笑を買ってることを知らないのだろう。 いや 知っていてもへっちゃらなのだろう。


ワイン屋での男性客    彼もなかなか勇気のあることをしたと思う。