今度は ビアンカ ではなく ブランカ の話です。 (もうややこしいなー!)
この方 かれこれ何年になるんでしょうねー、
お決まりのドイツ語コースで知り合いました。
メキシコの方でした。 今はドイツ国籍を取り、ドイツ人となっております。
さてさて、彼女偶然にもワタシと同じ村に住んでいました。
語学コースの自己紹介でわかったのです。
しかし、同じ村に住みながらも、子供の年齢も違い、
彼女もワタシよりかなり年上で、顔も広く、スペイン語コースをVHSで教えていたりと忙しいので、スーパーで顔を合わせる程度の付き合いでした。
そして、彼女はわたしよりもかなり年上なのですが (やけに何度も繰り返す)、
お化粧はバッチリだし、おしゃれだし、娘曰く クールな人なのです。
こちらはと言うと、彼女よりははるかに若いのに (しつこいなー)、
化粧はしてない = きたないおばちゃん 、服装は構わない=裸よりはいい程度、
で、彼女に会うたびにいつも反省させられていたのです。
昨日 スーパーで買い物してると彼女が目に入りました。
いつもどおりばっちお化粧 (シワが多いけどね - チェック厳しい)、
お洋服も素敵 (ワタシの好みじゃないけど ー 文句多いなー)。
「久しぶ~り、元気?」 といつもの挨拶といきたいところが、
「どうしたの~? 病気ー?」 と ブランカ。
「え? ワタシ?」 絶句するワタシ。 (いつから?)
「だって、すごくしんどうそうな顔してるし、
なんだか 元気ないもんー。」
えー 確かに昨日は頭痛がひどくてしんどかったです、でもそれが人にわかるほどひどい有様だとは自分では全然気がつきませんでした。
「まあ、大丈夫よー、元気だよ。 ところでブランカ 貴女はどう?」
「う~ん、それがね。」
で、始まった彼女の話はワタシをますます頭痛で苦しめることとなりました。
「夏にメキシコに里帰りしてたのよ。」 フムフム よくある話だ。
「夫が電話してきて、もう別れたいって言うのよ。びっくりしちゃって。」
「えー あの旦那さんがー (こちら絶句) 」
「なんでもインターネットで女の人と知り合って、ずっとチャットらしきことしてたみたい。」
「それで、会おうって話になったらしく、いざ会ってみると意気投合して・・・・」
最近 うちの近所で よく聞く話 なのです。
そうネットで知り合って、最初はメール交換ぐらいなんだけど、毎日やってるうちに、
じゃあ会おうかってことになって、会ってみて 云々・・・・。
うちの1軒おいて 隣の奥さんがネットで他の妻子もちの男性と知り合って家を出て行ったのがかれこれ数年前らしい。
またその旦那さんもネットで女性と知り合って、その後その女性が一緒に住んでるみたいです。
ワタシにはその二人の女性の違いがわかんないので、いつ新しい女性に変わったのか、その話をそこの旦那さんのお母さんにあたる おばあちゃんから話を聞かなかったら、死ぬまでしらなかったことだ。
(おばあちゃんもなんでワタシにペラペラと話すのかよくわからないが)
と、はす向かいの奥さんと話をしてたら、いや~他の誰々も・・・・と話が続いていく。
が、こちらもだんだんドイツ語に耐えうる時間が少なくなってきた
適当に相槌を打つとまたまた話が伸びていく、
あー辛い、でもこの話を最後まで聞かないと今夜眠れそうにないし・・・・。
と、すっかり 家政婦は見たの市原悦子状態に陥ってる ワタシ。
話を戻して、
ブランカだが、 彼女はそのため家を出なくてはならない。
が、彼女 ワタシより、ずーっと大変な状況なのに、なぜか明るい。
夫とも仲良くやってる問題のない(少ない)ワタシの方が疲れて見えて、
元気そうにみえないらしい。
この一言 でいっきに自分が持ってる幸運まで吸い取られたような気がした。
もう、彼女に会った後はスーパーでの買い物ができなほど、
なぜか体がクタクタになってる。
途中で知り合いにあって、コーヒー飲んでかない?と声を掛けられるが、
「いらない、家 帰る」 と言って、帰ってきた。
彼女は元気だが、その元気は人から頂いているものなのではないだろうか、
と、自分勝手なことを考えてしまうほど、ワタシの生気は失せ、
なんだか本当に不幸になったような気がした。
昨日は頭痛もひどかったしなー。
ブランカよ もうワタシの生気 及び 精気 を奪い取るでないぞ。
再び 会う約束をして二人は別れたのだった。