お刺身も焼き魚も好きです。本当に生きのいい魚だったら、やっぱりお刺身がおいしいですね。
ところで、昭和30年代に、新潟県の長岡市に引っ越しました。当時は今のように高速道路もなく、魚の流通システムも整っていなかった時代で、長岡のおさかなはおいしくなかったです。昭和40年代、長岡の大学に進学してすっかり魚ぎらいになってしまったご主人もご近所にいます。そこで、父の口から出た言葉、
「東京の人間は腐った魚を食べるなんていわれるけれど、長岡はもっとひどい!」
時代は令和。平成の大合併で、寺泊も長岡市の一部になり、長岡で「本当においしいおさかな」が食べられる時代になったことでしょう。東京のおさかなもよくなっていると思います。私はこどものころ、イワシの塩焼きなんて食べたことがありませんでした。イワシは煮て食べるおさかなでした。でも、今、「燃やすごみ」収集の前日にイワシの塩焼きを食べるのがささやかな楽しみです。