
薄緑色のアラジンの石油ストーブを、新潟県に引っ越してすぐ買って、10年くらい使いました。四足の筒型で、ダイヤルを回して芯を出し、マッチで火をつけるタイプです。ストーブについている円い窓の中で、青い丸い炎が燃えていました。雪国でしたので、冬場部屋の中に干された洗濯物の乾燥にも一役かっていたはずです。昭和30年代製造のものには、地震で揺れると自動的に消火されるような仕掛けはなく、倒れたら石油が流れ出し、そこに火がついて大変危険なため、かなり気を使って使っていました。家族はいつも小さなダイニングキッチンのとなりの茶の間にいたので、ストーブはそれひとつ、そのほかの暖房器具は電気あんかだけで、なんとかやっていました。
小学生の頃、消防庁のポスターでは「石油ストーブの火は水では消えません」水をかけると危険です。・・・みたいな説明があり、毛布をかぶせて空気を遮断して消すように指導されていました。でも、あるとき、母の愛読していた雑誌「暮らしの手帖」で、バケツ一杯の水で消えます・・・という実験結果が紹介され、消防庁も同様の実験し、たぶん政府広報みたいな「バケツ一杯の水で消える」という広告が出ました。間違いを、正直に認めた消防庁を、母は「男らしい」とほめていました。(当時、役所で働く人は男性というイメージでした。)
あのストーブは、長持ちしました。しかも、金属のお盆の上に四足という、いくらかのモデルチェンジに加え、安全装置が取り付けられたりとそれなりに進歩しましたが、もともとのデザインは基本的に変わらず、次々に新しいものに飛びつく日本人の精神とはちょっと違うヨーロッパの精神を感じました。
今でも、古典的なあのデザイン、まだまだ現役で活躍しているに違いありません。
http://www.furaipan.com/shouhin/61danbou/arajin/danbou2.html
今でも、古典的なあのデザイン、まだまだ現役で活躍しているに違いありません。
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