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恩がある。尊敬がある。畏怖がある。
そんなときにはこの言葉。
「足を向けては寝れません」。
足を向けて眠ること。
失礼ですか?
失礼ですね。
とっても失礼だ。
太陽の光は命の源。
恩と尊敬と畏怖の総轄であり、根源。
さあ、その光に足を向けよう
この足にも恩があるから。
足の裏に感じる光に、怒りの色はない。
「無礼者」と斬り捨てられることもない。
ただ暖かく温めてくれるばかり。
風に揺れる水面が陽光を乱反射する
風に揺れた陽光をすり硝子が乱反射する
わたしがあなたを乱反射する
あなたがわたしをを乱反射する
どうかそのままで。
願わくばそのままを。
思い通りな思いも
思いがけない思いも
美も醜も
暖かさも冷たさも
濃いも淡いも、
濃いも淡いも。
含めて、全て。
片方だけを切り取るわけにはいかないんだ
あの光と影とが教えてくれた。
「両方なくちゃ、色彩はうまれないよ?」
「上から塗りつぶすような景観なんて、自然界にはないんだよ」
ふたつの針がばらばらに動く。
秒針はいらない。
夜を長引かせるのは時計の音。
待っていたものは、夜と朝のすきま。
焦がれて夜を噛み続け、待ちきれなかった。
そして波打ち際に転がる奇妙なな生きものが、ひとつ。
瞼に感じている。
夜はとうに終わっていることを。
すきまに出会えなかったことも。
いざ目を覚ませ。
泳いでみなくちゃ始まらない。
やってきた未踏の波を、その体でちぎっていけ。


