大和松尾寺へ 

秘仏「千手観音トルソー」を拝見してきました。

本殿の修理の際、御本尊のちょうど真上の天井から発見された厳重にむしろで巻かれて保管されていたもの。
それは燃えて炭化した一本の丸太木。

実はそれは千数百年前、
舎人親王が祀られていた初代御本尊、
「十一面千手千眼観音」様でした。

燃えて黒くなっているその木は真っ黒なのに光のベールを纏ってるようにも見えます。

なだらかな曲線や胸部の膨らみ、腰のくびれ。
こっちを向かれているのか?
それとも後ろに向いてらっしゃるのか??
お顔はどんな表情を?、、。

色々想像をかきたてられ、時間を忘れて見惚れてしまいます。


白洲正子さんが
「千手観音トルソー」と名付けられました。
「正しく自然の木に還元した菩薩」
と書いておられます。

1年の内の限られた期間開放されているのですが
今回が終わると点検修繕に入られる為、その後また御開帳が叶うかどうか定かでないそうです。

12/25日まで拝観できます。