けんは袋叩きにあったタキを抱きかかえながらお店に帰ってきた。
『これをタキがあなたにと・・・』
けんはそう言うと一本の金づちを老女に差し出した。
『あたしが悪いんです。ハンマーを質に入れなければ・・・タキはこんな目に・・・・』
『たった・・・一本のハンマーのために・・・幼い命が・・・』
けんの体がプルプル震えている。ブットはそっとけんに体を寄せた。
『うおぉー、この振動・・・気持ちいいぜ! けん、先にイッてるぜぃ』
『ほたあっ! ブット。おまえはもうイッている。ほら、ティッシュだ!状況を考えて行動しろっ!タキに悪いと思わんかっ!』
けんは怒りながらホールへ出た。
(すべては釘をたたくため・・・幼きけがれなき小さな命がきえていく・・・ たった一本のハンマーのために)
『あたたたっっっっー。北斗ゲージ百烈拳! 海はもう・・・死んでいる・・・ハイパーか・・・?』
けんはホールを見まわした。海は全部ハイパー、冬ソナはなくてワルツ、パトラッシュは全部初代・・・。
『・・・まるし総研は無敵!台など選ばなくても立て直してみせる。ふんっ!』
けんはあたたたたっ!と叫びながら一台づつ叩いていった。数日たったある日・・・
『全部たたきおわりました・・・・ただし 海が出ることを常連以外に教えてはなりません。それが知れわたればジャッカルたちがやってくるでしょう・・・』
『わかりました』
その会話をジャッカルが盗み聞きしていた。
『よし、海が出るらしいぞ。われわれの出番が来た。あの小汚いホールへみなでいくぞっ!』
つづく