えーっと、ちょっとお知らせ。
しばらく――といっても週末までですが、多忙につき、一時「シャル・ウィ・ダンス!?」を休載させていただきます。理由はこちら↓。
中国産餃子で中毒患者 食品製造業者のジレンマ
世界中で死者まで出している中国産食品がついに日本でも中毒者を出してしまった。..........≪続きを読む≫
またやってくれました。この前は魚の切り身からマラカイトグリーン(という一種の抗菌剤)が検出されて大騒ぎだったのですが。
今回は残留農薬ですか……。
ウチの会社は自社の中国工場があって、しかも平行して現地工場の製品(主に冷凍食品)を自社ブランドで輸入している会社なので、今朝から問い合わせが殺到してます。
幸いにして問題の会社とは取引がないので、大抵はそれを説明すれば事足りるのですが、中には不安からか、残留農薬検査証明書(というのがあるのです)の提出を求められたりして、その対応でどたばたしているというわけです。
ここで、ちょっと問題発言を。
日本の消費者は食品は安全であるのが当たり前だと思っています。
まあ、わたしもそうであって欲しいと思いますが、ここで考えていただきたいのは安全は有償だということ。言い換えると、安全な食品を提供するにはコストがかかるという厳然たる事実があるのですよね。
ところが、日本の消費者はそのコストを認めようとしません。安くても安全は担保されているのが当たり前だと考えているのです。だから、平気で何をやってるか分からない食材に「安いから」という理由で手を出す。
そうやって海外の安い食材に飛びついておきながら、それが問題を起こすたびにギャーギャー大騒ぎするのは、わたしに言わせればもはや滑稽ですらあります。(まあ、最近は国産もあんまり信用できませんがね……)
安くて良いものを提供するのが商売の基本なのは事実ですが、残念ながら「安いものには安いだけの理由がある」というのが世界のスタンダードだということを、消費者は知っておくべきだと思うのですよね。
さて、実際に中毒作用が起こった経緯から、単純に原材料に対する残留とは言い切れないようで、いろんな説が飛び交ってはいますが。
いずれにしても、しばらく中国産食品へのヒステリーが続くのかと思うと憂鬱です。
と言っても、中国産食品なくしては一日たりとも食生活が成り立たないのが、この国の現実なんですけどね……。