思えば長編の前作「砕ける月」のときは、そんな余裕がなかったとはいってもおよそ1年間、ほとんどわき目もふらずにひたすら一作に集中して書き続けてきたのですが。(「チョイ不良探偵、街を往く」をちょろっと書いてましたけどね)
ところが現在はといいますと、すでに番外編が4本。うち2本が完結(「パートタイム・ラヴァー」と「ブラジリアン・ハイ・キック ~天使の縦蹴り~」)、1本がノロノロ執筆中(「La vie en rose」)、1本が無期限停止(「DREAMING GIRL」)という状態です。
書き始めた理由はさまざまですが、共通しているのは、
「Left Alone」が行き詰まってるときに書いている、という事実。
要するに現実逃避なわけです。
懸命なる読者諸兄はここまで読んだら、わたしが何を言い出すのか、おおよその見当はつかれたのではないかと思います。
はい、またやってしまいました。番外編です。
今回の番外編は、実は発掘屋さんリクエストその2(?)で承りました「真奈と由真の洗いっこ」をやるために、わざわざ真名さんから許可をとりつけて書き始めたものなのですが、本編と「La vie en rose」で手一杯ということで見送りにしていたものです。しかも、洗いっこのほうは本編104回でやっちゃいましたし。
でも、ちょっと本編のほうが息切れ状態な上に「La vie en rose」があんまり息抜きにならない(これまでは重苦しいミステリ調の本編と軽快なタッチの番外編というメリハリがあったのですが、今はどっちも重苦しい……)ので、ちょっと目先を変えたかったのです。
例によってえいみす2型発症の危険は孕んでおりますが、そんなにフクザツな話にはなりようもないので、いつものように生暖かい目で見守っていただければ幸いです。
そうそう、言い忘れてましたが、番外編のタイトルは「シャル・ウィ・ダンス!?」です。(!がポイント。笑)
(例によって不定期に午前零時公開です。なお、今回は2006年の2月、「砕ける月」からおよそ半年後のお話です。真奈と由真は高校二年生ですので、舞台は未だに名前が出てこない名門女子高(笑)です。おお、女子高生を主人公にしていながら初めての学園モノ……)