大変ご無沙汰しております。
去る19日の敬老の日、会社をサボって(有給休暇)観て来ました。
ガリレオシリーズ最新作の劇場版
沈黙のパレード
です。
あくまで個人的な意見として笑って読み流して頂ければと思いますが、はっきり言いまして
イマイチ
でした。
スミマセン。
個人的には17日の夜に放映された
禁断の魔術
が素晴らしく、また先日たまたま耳にしたラジオ(福のラジオ)で「禁断の」の劇中に「沈黙の」の序章設定があるようなことを、福山雅治さんことましゃ(逆です)自身が言っていたこともあって気合いを入れて「禁断の」を観たのですが、TVスペシャル「禁断の」の作品自体が素晴らしかった分、「沈黙の」への期待が大きくなり過ぎた感もあります。
まあ序章設定と言っても、蓋を開けてみればラストの設定が引き継がれただけだったんですけどね。
観る前は来週あたりもう1度観に行こう(最近観た映画、シンエヴァやここにはあげていないマトリックス4は劇場で2度観してます)と思っていましたが、とりあえず今のところその気は無くなりました。
気が変わるかもはしれませんけど。
それから少し本筋からは外れますが…
17日のTVスペシャルの段階では共演の北村一輝さん、劇場版を観た時には柴咲コウさんも、主に見た目の話ですがそれぞれ齢を重ねたことが感じられました。
しかしそのお二人と比べても、ましゃは良い意味でバケモノですね。
初期と比べれば髪型の違いもあり少しは変わっていましたが、少なくとも前作「真夏の方程式」あたりと全然変わりません。
いくらましゃがカッコよくても50過ぎのオッサンですよ?
驚愕しました。
さて、話を戻しまして…
「禁断の」は本当に素晴らしく
容疑者Xの献身
に匹敵する名作ではないかと感じています。
自分なりに「容疑者X」との対比から「禁断の」と「沈黙の」それぞれ何故そう感じたのかの解析は済んでおり、そもそもシナリオ(原作)の問題ではないのか(いずれも原作は読んでおりませんけども…)との想いが1番大きいですが、それ以外にも思うところを、ネタバレにならないものだけ書いておきます。
個人的な意見ですが…
9年ぶりの映画なので何が何でも興行的に成功させようという思惑をものすごく感じましたが、それが却って裏目に出たように感じます。
①やっぱり女性バディは柴咲コウでしょ?
吉高由里子さんだった「真夏の」より柴咲さんだった「容疑者X」の方が興行成績が良く、またTVシリーズでも吉高さんより柴咲さんの方が良いとの声が多かったのは間違いありません。
②豪華俳優陣
レギュラーの北村さんと柴咲さん以外に、椎名桔平さん、檀れいさん、吉田羊さん、戸田菜穂さん、田口浩正さん、津田寛治さんといったそれぞれがTVドラマなら主役、準主役を張れるだけのそうそうたる顔触れで、その名前を見ただけでも興味をそそられます。
③安定のガリレオ(湯川学)らしさ
「実に面白い」「さっぱりわからない」「ありえない」などの台詞、子供が苦手、口角を思いっきり上げても目は笑っていないガリレオスマイル、常に冷静で感情に左右されず直立不動で淡々と論理的に語り、超のつく天才でありながら超のつく変人、そんなましゃ演じるガリレオを観たいと思う人は多いでしょう。
かく言う私もそうかもしれません。
④KOH+(柴咲さん+ましゃ)によるバラード曲の主題歌
「容疑者X」の主題歌「最愛」はKOH+名義で大ヒットしましたし、ましゃがセルフカバーした作品も有名で、もはや名曲と言っても差し支え無いでしょう。
…といったところが前面に推し出されているように感じます。
興行的成功を重んじるあまり、作品の出来よりも上記にこだわり過ぎてしまった印象です。
私なりに紐解いてみます。
①
私も確かにそう思ってはいたのですが、今作の柴咲さん演じる内海薫の立ち位置にはあまり役として必然性を感じませんでした。
「容疑者X」では極めて重要な役柄でしたし、「禁断の」で新木優子さんが演じた牧村朋佳も1話限りだからかもしれませんが良かったと思いますし…(科学とは何ぞや?というテーマの作品でバディ役を〇〇の科学の××である彼女が演じたのはものすごい皮肉だな…と気付いた方は私以外にいらっしゃるのでしょうか?まあ、それはさておき)なんか客寄せパンダに柴咲さんを無理矢理出した感が否めなく感じました。
②
豪華俳優陣というのは魅力的です。
上記の役者さん以外では、ずん飯尾さんもいい味出してたと思いますし、演技について文句はありません。
ですが演技が完璧であるが故に、役が役者に負けていると言いますか…ここまで重厚な面子を出さなければならないほど、それぞれが重厚な役柄ではないように感じました。
最たるものが津田さんで柴咲さん以上に、あの役必要?と今でも思います。
そういえば津田さんってああいう役が嵌まり役なのか、「ドクターX」でも似たような役でいつかの最終回に出てましたね。
レギュラーを除くと「容疑者X」では堤真一さんと松雪泰子さん、あとはダンカンさんくらいであれだけ重厚な作品になっていましたし、「禁断の」では中村雅俊さんが特別出演されてましたが他は鈴木浩介さんくらい、有名どころでは森七菜さんで大変失礼ながらいずれも主役級とは言い難いキャストです。中村さんにしてもかつては青春ものの大御所でしたが現在はどうでしょう?
なのに重厚に描かれていると感じましたので、やはりシナリオの問題なのかな?と思っています。
穿った見方かもしれませんが、多勢の有名俳優を出す為にキャストの多い「沈黙の」を映画化の原作に選んだのだとしたら、残念に思います。
③
本作と「真夏の」の湯川学はTHEガリレオ先生でした。
しかし「禁断の」では「こんな湯川先生は見たことない」と感じるようなガリレオだったのです。
クライマックスでは直立不動で淡々と語りましたが、それ以前ではお馴染みの台詞も「実に面白い」こそ冒頭のシーンで申し訳程度に口にしたものの「さっぱりわからない」を飲み込んでしまったり「ありえない」に至っては先に湯川がそれを発し北村さん演じる草薙俊平に「ありえない?」と詰め寄られるシーンすらありました。
逆に「ありえない」湯川学が描かれたことが「禁断の」を重厚な作品に仕上げた一因であったと思っています。
これは「容疑者X」でも、かつての親友で唯一の天才と認めた堤さん演じる石神哲哉が事件に関わっていることに動揺し、表面上言葉では否定されていましたが、観る人に変人ガリレオではなく人間湯川学が垣間見せられたのと酷似しています。
「真夏の」でも山﨑光くん演じた柄崎恭平(子役)や、本作でも草薙俊平に寄り添うところはあったものの、湯川学がガリレオでなくなるほどの感情移入はなく、あくまで傍らで淡々と事件を紐解く変人ガリレオが描かれました。
テクニック論は語りたくないのですが、特にこのシリーズで人の心を打つ作品に仕上げるには、キャラが成立しているが故に、人間湯川学の描写は必須なのかもしれません。
また前作から時間が経っていることを踏まえれば、我々がよく知るガリレオ先生ではない湯川学というアプローチの方が、自然だったようにすら思えます。
④
個人的な意見ですが、今作の主題歌「ヒトツボシ」は素晴らしい楽曲です。
良い意味でましゃらしくない曲の造り込み、歌詞も「最愛」以上の出来と感じます。
私は本作鑑賞前にダウンロードし、何度も何度も聴きました。
役が役者に負けていると書きましたが同様に、作品が主題歌に負けていると感じます。
推理ものと考えればそれなりに楽しめる作品ではありましたが、名作かと聞かれると…
「容疑者X」では感じられた作品と主題歌のリンク性、イメージの共有性が感じられず違和感すら感じます。
今にして思うと仮に「禁断の」が劇場版でその主題歌が「ヒトツボシ」であったなら、すんなり受け入れられたでしょう。
これらを総合してみると、公開前〜初期の観客を動員出来る要素は揃っていますが、尻上がりに動員数を上積みする為の口コミでの評判はどうでしょう?
何しろ2度観しようと思っていた私が、もういいやと感じてしまっています。
CMなどでシリーズ最高傑作と自称していますが、それ本気で言ってます?と訊きたくなります。
上記4項目がガリレオの肝だと言うのなら、そうかもしれませんが、私はそうは思いません。
特に「禁断の」が①柴咲さんではなく、②そこまでの豪華キャストではなく、③湯川学らしくなく、④主題歌すらなく、素晴らしい作品に仕上がっている以上、絶対に違うと断言します。
むしろ要らない要素ではないのかとすら感じます。
上から目線のようで恐縮ですが、期待していただけに少し、いえ、かなり残念に感じています。
個人的には「禁断の」を映画化すれば良かったのにと思っているのが本音です。
というかTVスペシャルではあったものの、その画像などは既に映画のようなアプローチになっていましたね。
本作については他にもストーリー、テーマ的な観点からの解析もしていますがそれらは明らかにネタバレになりますので、もしかしたらそういった別記事をあげるかもしれませんし、あげないかもしれません。
以上、誠に勝手なインプレでした。
これを読んで気に触る方がいらしたらお詫びします。
ですが私の率直な感想です。
ここ数日は録画した「禁断の」をDVDに焼いて繰り返し観ております。