(洋画) ミスト | ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

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映画の感想が主ですが、たまにゲイアプリでの出会い報告もやってます。その時は(ゲイ話題)と書きますので、ゲイに対して理解のない人には、そっとページを閉じてくださいね。



何度となく観ているので、ブログでも書いているんじゃないかと思います。



そして、ほぼ誰もが知っているであろう「究極に鬱な結末を迎える作品」です。



監督はフランクダラボン。「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」とスティーブンキング原作の映画化、しかも怖くない感動作を制作してきた彼がまさかのビックリ映画を世に出すとは!!




ある意味で人間ドラマは最高点に達しているとも言えるかと思います。そこまで説教的な作品ではないというか逆に恐ろしさを説いている感じです。



宗教じゃ何一つ変わらないものなのに、そこに縋る人の弱さと焚き付ける扇動者という構図は見事です。宗教の勃興をまじまじ見せつけてくれます。



結局、デヴィッド一行以外でスーパーに残った人々は救助されたのか?という所までは描かれていません。ただし、冒頭で息子を置いてきたといって一人でスーパーを飛び出した女性は助かってます。「地獄に落ちろ」という捨て台詞がラストに聞いてくる鬱展開です。



この方、「ウォーキングデッド」のキャロルですね。



最後までデヴィッドの味方でいてくれるアマンダも「ウォーキングデッド」のアンドレアです。




フランクダラボン作品という事でお呼びがかかったのでしょうかね? この作品のキャラクターを当てはめると、シーズン1および2の彼女らのキャラクターにそっくりなのです。その後キャロルは極変しましたが、フランクダラボンが製作から抜けているので色々変わったのでしょう。



アンドレアも原作では全然死なない役なんですが、シーズン3でドロップアウトしてしまうというのは衝撃でした。(いつの間にかウォーキングデッドの話になってます)



この鬱展開も唐突に起きている訳ではなくて、スーパーにいる時から伏線があるんですよね。



極め付けは、息子が「僕を怪物に殺させないで」というセリフ。この時は、父親デヴィッドが彼を全力で守るというミスリードを誘いながら、最後のシーンに及ぶんですね。



寝起き様に、少し笑顔な息子を殺める父なのですが、周囲にモンスターが出てくる気配が無いんですよ。運転中、巨大なモンスターが通過していった事はあるものの、小物の蚊みたいなモンスターやタコっぽいモンスターが周囲にいなさそうなので、判断を下すのはもう少し後でも良かったのでは? と悔やんでも悔みきれない。



そのモンスターたちはかなり古典的な手法を組んでいるっぽいので、ちょっと歪な動きをします。次元が違う世界から来た生物とは言え、地球固有種に似た造形は研究されるべきもの。「ドリームキャッチャー」のアレとはだいぶ異なります。



確かTVドラマもあったかと思う(途中まで見た) ので、もう一度見直してみようかなって思います。