(洋画)フィンランド式残酷ショッピングツアー | ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

ゲイが語る映画の感想とクローズドゲイの日常

映画の感想が主ですが、たまにゲイアプリでの出会い報告もやってます。その時は(ゲイ話題)と書きますので、ゲイに対して理解のない人には、そっとページを閉じてくださいね。

 

 

 

2012年ロシア作品。
 
 

 
 
ロシアの親子がフィンランドへの1泊2日のバス旅行。息子はずっと携帯で撮影を行なっています。劇中のほぼ全てが彼が写したと思われる映像で構成されています。(POV映画)
 
 
 
たどり着いたショッピングモールで買い物客が次々と襲われる事件が発生。
 
 
 
お!ヴァンパイア系か?と見ていたのですが、何か様子が変。
 
 
 
辛うじて抜け出し、郊外のガソリンスタンドで助けを呼んでもらう親子。だが、その店員もおそってくるという謎展開。
 
 
 
さらに警察署に助けを求めたところ、なぜか拘束。そこで隣の独房にいたパキスタン人から事情を聞く。
 
 
 
「フィンランド人は夏至の日に外国人を食する風習がある。私の妻は長年匿ってくれたが、亡くなってしまい餌食にされる!」
 
 
 
なんじゃそりゃーーー!!
 
 
 
しかも、上下関係が厳しくて、良物は上司に献上する事になっているそうな。
 
 
 
二人は警察署長?のパーティーの餌食にされそうになるも、反撃を行い逃げきる。
 
 
 
日没になれば、普通と変わらないフィンランド人に戻るということで、それまで逃げ切れるか?と言うところで少女が現れ、彼女も彼らを襲う。
 
 
 
無情な形で少女を撲殺。呆然とする二人のもとからカメラは遠ざかっていって終了。 
 
 
 
色々言いたいことあるんですが、奇遇にも2012年のフィンランドの夏至の日、僕はヘルシンキにおりました。もちろん襲われてないです。
 
 
夜の11時頃まで明るいのは何か変な感じはしましたし、日没寸前までサイクリングをしていました。
 
 (撮影:ミダス) おそらく22時くらいです。
 
 (撮影:ミダス) 23:30でこの明るさ!!
 
3時頃から既に明るくなり、興奮冷めやまず、友人宅の近くにある教会周辺をウロウロしちゃいました。
 
 
その時も街はわんさか盛り上がっていて、北欧ならではの明かりを求める人たちの習慣って面白いなぁなんて思いました。
 
 
 
外国人を食す習慣があるってのすごいグロテスクですけど、未知の習慣があるのかもなぁって思いましたし映画の「ミッドサマー」的な神秘にも感じられます。が、フィンランド人を野蛮に描いてますね。フィクションだから許してもらえるのかな? 許してくれなそうな国もありそうな気もします。
 
 
 
ただ、ロシアっていっつもこうなのよ!って憤ってる母の言葉を借りるとすれば、全然外国の習慣などに無頓着というか、無責任というか自国風刺も忘れてないんですね。
 
 
 
で、最後のシーンで唯一?息子の撮影した映像ではなく、ドリーバックしていく映像が不気味です。しかも、まだ日没でも無いのに「そこで終わるの?」の消化不良。彼らが助かったかどうかも分かりません。 
 
 
 
それに抵抗して殺された? フィンランド人たちはそのあとどうなるのでしょうか? いろいろ後味の悪い映画であることは確かです。