一応、全てのエピソードを観終わりました。
もうイライライすることの連続です。 シーズンを重ねていくことで新鮮さが欠けてダラダラと話が進んでいくものの典型のような気もします。「アロー」はそこそこ良かったのにね。
この「フラッシュ」のおかげで、映画「ジャスティス・リーグ」に出てくるフラッシュに馴染めなかった僕ですが、
今シーズンを見て、もはや「フラッシュ」という存在に飽き飽きしているんじゃないかと。
映画版のフラッシュは、これまでに戦いなどしたことがなかった初々しいバリーからのリブートでしたが
その内気な存在に「俺の知ってくるフラッシュじゃない!!」的な気持ちを抱いたのですが、
そもそもフラッシュの独りよがりな「愛」とか「犠牲」とかにやきもきしていた部分もあって、周りをいたわる気持ちを出しつつ、結局自分の思うように進んでいくというストーリーラインはあまり称賛されるものじゃないです。
天才科学者のシスコがバリーの独りよがりなことで完璧に絶縁していた状態もあったのが、かなり皮肉を込められた設定なので、製作者側もこんなに独りよがりなキャラクターで良いのか?と自問しているんじゃないかとも思います。
以下、ネタバレ。 まだ観てない人は、そっとページを閉じてください。
その結果、今シーズンの最大の敵「サビター」が生まれることとなり、大ピンチまで陥るんですけど、サビターの正体がわかった後の行動そもそもが無意味。
自分が生み出したもう一人の自分で、記憶も共有している。 というなら、全ての作戦からはじめっから離脱すればいいじゃないか!って誰もが思うはず。(彼が主人公なので言ってもしょうがないですけど)
それを最後の最後で、「地球が危ない」みたいなでっかい理由をポンと出しておきながら、自分が行かなきゃいけないって皆の元から去るのは本当に自己中心的。
いちおう、フラッシュ行方不明というフラグはシーズン1からたっていたので、整合性はあるんですけども、観ている側としてはあまりにもあっけない理由に腹が立ちますよ。
前シーズンの「アース2」とか多元宇宙の話も、ストーリーの根幹であるところは「アース1」という場所であり、どんな理由があろうと、そのアース1が優先されている世界と言うのもやきもきさせられたんですが、
今回は「アース19」まで存在していて、それぞれの世界の人をどんどんアース1に連れてきちゃっていいのかよ。って。 それに加えて「フラッシュポイント」でしょ。 こんがらがりますよ。
でも、結局のところ「愛」と「犠牲」なんでしょうね。 もれなくすべてのキャラクターが恋愛関係を持ち、そこにドラマがある。アイリスを助けることばかり考えていて、その奇策として、HRが犠牲になったことも、終盤で出てきたトレーシーなしでは成り立たなかったんじゃないかっていうワンパターン。
僕が僻んでいるだけとも思われるんですが。