バンダイの食玩 ガンダムアーティファクト第6弾の製作記13回目(サザビーの製作記としては4回目)です。
今回はサザビーの金属色のNMM塗装とスミ入れ、発光塗装(OSL)、トップコートを吹いて完成までの製作記事です。
※塗装は全て水性アクリル塗料のファレホの筆塗りで行っています。
エッジハイライト
赤色の部分のハイライトをもう少し明るくするため、エッジハイライトを施しました。
パーツの先端やエッジに対して、ハイライトに使った色よりさらに明るい塗料を細く塗装することにより、明るい部分の明度をさらに上げる手法です。
使った塗料はファレホの「72010 ブラッディレッド」+「70858 アイスイエロー」です。
レッドをホワイトで明るくするとピンクになりすぎておもちゃっぽくなってしまうので、黄色系の塗料を混ぜて明るくしています。
ノンメタリックメタル(NMM)
サザビーの金属色部分の塗装は、メタリック塗料は使わず通常の塗料で金属を表現する技法「ノンメタリックメタル塗装(NMM)」で塗装しました。
メタリック塗料で金属色を塗装するのは簡単で良いんですが、仕上げにつや消しトップコート等を吹くと金属の質感が失われたり、質感が変わったりします。NMMであれば塗膜の光沢や光の加減に関係なく金属っぽさを表現できます。
NMMの原理は「アニメやゲームの2Dグラフィックで金属を表現する手法」と完全に同じです。
例えば、機動戦士Zガンダムに登場する金色のモビルスーツ「百式」を思い浮かべてみてください。
セル画のアニメーションやテレビの画面には、当然ですが「本物の金(ゴールド)」のインクや光の粒子は使われていません。使われているのは、普通の「黄色」「茶色」「白」などの色だけです。
それなのに、画面の百式を見て「あ、金色のピカピカした機体だ」と一瞬で認識します。
NMMとは、この「人間の脳の錯覚」を立体物(プラモデルやミニチュア)に応用したテクニックです。
具体的には、普通のグラデーションのように色と色の境界をなだらかにぼかすのではなく、急激に色を変えるのがコツになると思います。
シルバーを表現する場合は黒やグレーと白、ゴールドを表現する場合は茶色や黄色と白。
これらの色の境目をぼかさずに明暗のコントラストをはっきりつけ、直線的に塗ると金属っぽく見えるようになります。
ほぼ黒の状態のパーツに明るめのグレーの「70989 スカイグレー」を塗り、その上に明るいホワイトの「72001 デッドホワイト」を塗ります。
バーニアは遠目で見ればなんとなく金属っぽく見えなくはない感じになりました。
シリンダーはイマイチでした。もう少しパキっと塗った方が良かったかもしれません。
それほど目立たない箇所なので今回は妥協しました。
スミ入れ
この前に作った同じアーティファクトのνガンダムでは、ベタ塗りで塗装したこともあり、一旦光沢クリアを吹いてスミ入れを拭き取りやすいようにした上で、クレオスのMr.ウェザリングカラー マルチブラックを使って全体をしっかりスミ入れしました。
今回のサザビーはグラデーション塗装をしているので、ほとんどのモールドや溝は元々暗い状態になっています。
なので、スミ入れは軽め&拭き取りをしない方法で済ますことにしました(クリアコートしてスミ入れするのが面倒だった、というのもあります)。
使ったのはファレホの「73200 ウォッシュ セピア」と「73201 ウォッシュ ブラック」です。
ウェザリングやウォッシング、シャドウ用の塗料で表面張力が低く調整されているため、キットのモールドや装甲の隙間などにスッと流れ込みます。
クレオスのウェザリングカラーと同じような性質ですが、それよりは色が薄めなのではみ出してもほとんど目立ちません。思いっきりはみ出した場合は、乾く前に水を含んだ筆でぼかせば大丈夫です。
赤や黄色の部分には茶色の「73200 ウォッシュ セピア」でスミ入れしました。
それ以外の部分や、赤色でも黒く引き締めたい部分には「73201 ウォッシュ ブラック」を使いました。
クリアコートをしておらず塗膜がザラついているので、通常の状態のようにスッと塗料が流れる感じではなかったため、極細の面相筆でモールドをなぞるようにスミ入れしています。
元々グラデーションがかかっていることもあり、はみ出しても良い感じのシャドウっぽくなるので、それほど神経質にならなくて大丈夫でした。
発光表現(OSL)
バーニア・スラスターノズルやメガ粒子砲、センサー等に発光表現(Object Source Lighting:OSL)を施します。
これも塗装による金属表現のNMMと基本的には同じ原理です。
極度に明るい色を使ったグラデーションで、あたかもパーツ自体が光っているように錯覚させる塗装方法です。
バーニア等の炎が出ているような部分の表現に使ったのはこれらの塗料です。
「72082 インク ホワイト」で中心部の一番明るい部分を表現します。ファレホのインクカラーは顔料が極めて濃いシャバシャバの塗料なので、一発(か二発くらい)で真っ白にできます。
「72103 蛍光イエロー」は蛍光色のイエローで、白とオレンジのつなぎに使います。透明度が高いので下地を生かしたグレーズ塗装に使え、良い感じのグラデーションになります。
「72156 蛍光オレンジ」は塗装する部分の一番縁に使います。温度が低い部分の炎の表現になります。
これらの塗料を良い感じにグラデーションさせると、光っているような燃えているような感じに塗装できます。
頭部のモノアイやセンサー部分は「72082 インク ホワイト」と「69057 蛍光グリーン」を使って、ぼんやり光っているような感じを表現しました。
ホワイトを塗り、
蛍光イエローと蛍光オレンジを塗る。
そして色の境界線に何度か塗り重ねたりして、それっぽい感じにします。
最終的にはこんな感じになりました。
遠目で見る分には何となく光っているように見えるんじゃないでしょうか。
組み立て・トップコート
全パーツの塗装が終わったので、最後に艶消しトップコートを吹きます。
バラバラの状態で吹いても良いんですが、それだと各パーツの艶消し具合が違ってしまったり、ダボ穴が厚くなって組み立てにくくなったりするリスクがあります。
そのため、ある程度組んでからトップコートを吹く事にしました。
ここまで組んだなら全部組んでしまえば良いじゃないかと思われるかもしれませんが、これがそれぞれのパーツに持ち手を付けられ、細部につや消しクリアが届く良い感じの状態だと思います。
組み立ては、塗膜の厚さではめ込みがキツいので、ほとんどのパーツにクレオスの流し込み接着剤を塗って、塗膜やパーツを少し溶かしながら組んでいます。
接着剤のはみ出しも、この後吹くつや消しクリアでごまかせるのもこの手順の良い所です。
トップコートを吹いた状態。
トップコートにはスプレータイプの「クレオス 水性プレミアムトップコート UVカットスムースクリアー つや消し」を使っています。
つや消しクリアを吹く事によって、光の反射が無くなりグラデーションの境界が滑らかに見えるようになるのも利点です。
完成!
最終組み立てをして完成した状態です。
重モビルスーツのサザビーらしく、グラデーション塗装によって重厚感が出たと思います。良い感じに出来上がりました。
νガンダムと並べた状態(νガンダムが埃をかぶっているのは気にしないでくださいw)。
この2機を並べて眺めたかったんですよね~。いやー満足!
まだまだガンダムアーティファクト第6弾のキットは残っていますが、一旦満足したのでアーティファクトは休憩して、次回からは別のキットを作ろうと思います。
ではまた!
▼ガンダムアーティファクト 第6弾 サザビー 製作記のリンク





























