タミヤ 1/20 フェラーリ SF70H(Item No:20068)の製作記10回目です。
今回は組み立てから完成までの製作日記。
超久々にブログ書きます。今年のF1でのフェラーリの大活躍を観てたらやっと書く気になりましたよ。
このキットの製作は今回が最後ですが、最後の組み立てもなかなか苦労しました。
塗装、デカール貼り、クリアコートも終わったので後は組み立てるだけ。
最後に一気に組み立てるこの作業は楽しいんですが、失敗すると台無しになってしまうので逸る気持ちを抑えて慎重に行きます。
特にこのキットはパチピタでお馴染みのタミヤのキットの中でも特にパーツのクリアランスが少なく、塗膜の厚みがかなり影響して組み立てるのが大変でした。
まずは簡単なコクピットから。
ここは特に問題なく組めます。
緻密に再現されたハンドルが良い感じです。
そしていきなり苦労したのがこのポッドウィング周りの組み立て。
このパーツが全然所定の位置にハマらず、金ヤスリでかなり削ってやっと合いました。
塗膜の厚みもあるんでしょうけど、それ以上に削りました。
お次はカウルとモノコックの接合部分。
ここもそのまま組んでみたら段差と隙間が出来てしまったので、双方のパーツを削り込んで合わせました。
見えるところを削っちゃわないよう気を使います。
完成後にカウルを外せるエンジン付きのキットじゃなくて良かった。
続いてフロントロアアームもハマらず。ここも接合部分を削り込み。
アーム類は遊びがなくキツキツなお陰で逆にきっちり組みあがります。
フロントブレーキは垂直に取り付ける為、真鍮ブロックで固定して接着。
当然ここもなかなかハマりませんでしたよ。
このブレーキダクトの入り口のスリットを再現したくてアクステオンのエッチングパーツを買ったようなもの。
良い感じですよ。
ギヤボックスやリアアーム周りのパーツはクリア1回吹きの箇所が多いのでスムーズに組みあがります。
リア周りも空力効果を考えた複雑な形状になっていることがよくわかりますね~。
ハセガワのゴールドフィニッシュを使って再現した耐熱シートも良い感じです。
モノコックとカウルを組み合わせ、ギアボックスを後ろから差し込みます。
そしてアンダーパネルを下面に取り付け。
ビス留め式になっているのでしっかり固定できます。
この時点でもうカッコイイ。時間かけてカーボンデカールを貼った甲斐もあるなぁ。
フロントウィングを組み立て。
90年代のF1マシンと違って複雑な形状ですよね。
空気抵抗が発生するフロントタイヤになるべく気流が当たらないようにしているのが解りますね。
ノーズとフロントウィングの接合部分もなかなか奥まで差し込めず、かなり削りました。
リアウィングも真鍮ブロックを使って垂直になるように接着。
DRS付きのリアウィングが装着できました。
DRSは可変式のリアウィングで、メインフラップを水平状態にし空気抵抗を減らすことによりストレートスピードを上げ、追い抜きをしやすくする装置です。
前の車両とのタイム差が1秒以内のときに特定のストレート区間で作動させる事ができます。
コクピット側面にはバージボードを取り付け。
こういうパーツが簡単に左右ピッタリと正確な位置に取り付けられるのがタミヤのキットの凄さですね。
エアロパーツの中では規制が緩い為、複雑な形状をしておりバージョンアップも頻繁なパーツです。
フロントで発生した乱流を整流したり外側に逃がしたりする役割があるので、それがよくわかる形状になってますね。
ブレーキはタイヤを取り付けると見えなくなるのでこれで見納め。
写真右側コクピット寄りのアンテナ以外はキットにパーツが無いので0.3mmの真鍮線で再現。
実車のアンテナもコクピット寄りのは太く、残り2本は細いのでちょうど良い感じ。
サイドミラーにはインレットマークを貼り付け。
ちゃんと鏡になってます。
タイヤを取り付けて完成!
カッコイイ!
塗膜やパーツを削りながらの組み立てになりましたが、なんとか綺麗に仕上がってよかったです。
カウルもなかなか良い光沢が出ました。
速さを追求したF1マシンはどの時代のものでもカッコイイですね~。
そろそろ日本のプラモメーカー(特にタミヤ)も新しいF1キットを出して欲しい!
今年のF1は久々のレギュレーション大幅変更があり、その影響で最強メルセデスが相対的に遅くなり、レッドブルも速さは保っているものの信頼性が低下。逆にフェラーリ、アルファロメオ、ハースのフェラーリエンジン勢が速くなるというガラガラポンがあってかなり面白いです。
レギュレーション変更の目的が追い抜きをしやすくする事とチーム間のパフォーマンス差を縮めてバトルを増やす、というものだったのですが、その目論見通り速さも均衡してバトル頻発。
高速の大接戦が繰り広げられ去年にも増して熱いシーズンになってます。
その中でも今のところ頭ひとつ飛び出しているのがフェラーリ。3戦終わって2勝しています。
このままフェラーリが独走するのか、このSF70Hが走った2017年のように前半は強かったものの後半勝てなくなって年間チャンピオンを逃してしまうのか、今後も目が離せません。
そしてドライバーラインナップとしても日本の角田、タイのアルボン、中国の周とアジア人が3人も参戦しているのも見どころの一つ。みんな中堅、下位チームの所属ですが、今年はチームの差も少ないし3人とも活躍して欲しいです。
ではまた!