タミヤ フェラーリ SF70H #08 クリアコート・研ぎ出し | kingmanの模型製作記Ⓐ

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カーモデル・戦車模型を中心にバイク、艦船、飛行機、ガンプラ等々いろんなプラモデルの製作日記をゆっくり書いてます。


タミヤ 1/20 フェラーリ SF70H(Item No:20068)の製作記8回目です。
今回はクリアコートと研ぎ出しの製作日記。

レーシングカーのクリアコートはデカールが割れたり気泡が出来たりするのが心配ですが、今回はそういう事故も無く綺麗に仕上がったので良かったです。
ただ、デカールの厚さと複雑な形状のせいでデカールの段差消しには結構手間がかかりました。
それでクリアを厚吹きした為ダボ穴にもかなりクリアが乗ってしまい、最後の組み立てが大変でしたよ。



このキット、各パーツの精度が高く異常にパチピタです。
そのせいで(パチピタなのは良い事なんですが)塗膜が厚くなるとキツキツになってパーツが全然ハマらなくなります。おそらくペペローションペペローションを塗っても入らないでしょう。
なのでクリアコートをする前に出来るだけパーツを接着してしまった方が組み立てが楽になります。


ということでこれらのパーツはこのタイミングで接着しました。
ホントはもっと接着してしまいたかったのですが、研ぎ出しのことを考えるとこれが限界でした。
インダクションポッド周辺の支柱や車載カメラはこの時点でもギリギリ入るっていう状態でしたよ。ホント精度が高過ぎる・・・流石タミヤ。
しかし最近のF1は車載カメラが多く色々なオンボード映像が観れて面白いです。
ノーズのカメラとかは特に迫力があって好きですね。
最近では一部のドライバーのヘルメット内にもカメラが仕込まれだし、ほぼドライバー目線の映像が楽しめます。ステアリングの複雑なボタン操作とか液晶ディスプレイの表示も丸見えで面白いです(情報量が多すぎて解説の方も解説しきれなかったり)。
これはインディで初採用されたカメラポジションで、インディはインダクションポッド上部に180度カメラ(追い越しやクラッシュ時のオンボード映像が色々な角度で観られるので面白い)を搭載していたりと車載カメラにかなり力を入れてます。


SF70Hのカーボンパーツは場所によって艶感が違う為、クリアコートも艶有りと半艶で使い分けます。
これらのギアボックスやアンダーパネル等のパーツをガイアノーツのEx-セミグロスクリアープレミアムガイアノーツのEx-セミグロスクリアープレミアムで半艶仕上げにしました。
と言っても、外装系のパーツはわざわざマスキングして塗り分けるのも面倒なのでまとめて艶有りで処理しちゃってます。




セミグロスクリアーを2回吹いた状態。
カーボンデカール貼りのアラも消えて綺麗な半光沢仕上げになりました。
1回目は軽めに吹きましたが、Studio27のカーボンデカールはクリアーに強かったので2回目で一気に吹いて仕上げてます。
半光沢の部分は吹きっぱなしで終了。



これらのパーツは光沢仕上げでいきます。
今回のクリアコートにはMr.カラーGX スーパークリアⅢ UVカット光沢(GX112)Mr.カラーGX スーパークリアⅢ UVカット光沢(GX112)フィニッシャーズ オートクリアフィニッシャーズ オートクリアを使いました。


まずはスーパークリアⅢ UVカット光沢の砂吹きから。
レーシングカーのクリアコートには、紫外線によるデカールの退色を防止する効果を期待してこれを1層目に使ってます。
デカールが溶けたり気泡が出来て台無しにしないよう、濃い目に希釈(2倍弱)したものを遠目から慎重に吹きます。

砂吹き2回目でシャークフィンのデカールの淵に微妙に気泡ができました。
デカールの密着がイマイチだったようです。
でも、そこまで大きな気泡でもなかったし、潰して上からクリアーを吹く事で目立たなくなりました。

3回目で普通に吹き付け。
まだ砂吹きのざらつきも残っているしデカールの段差やシェルのロゴのシワも目立ちますね。

カーボンデカールを貼ったパーツは既にそれなりの光沢が出てます。


ここからはオートクリアでクリア層を厚くしていきます。
希釈には指定のピュアシンナーピュアシンナーを使いました。
1回目はデカールの段差を消す為に2倍希釈で厚めに乗せ、2回目からは3倍希釈で表面が平滑になるのを狙って計3回吹き付けました。



なかなか良い光沢が出た気がします。
段差やシワがまだ残っているのが気になりますがクリア層はある程度出来たので、1日自然乾燥(ゆっくり乾燥させた方が滑らかになる為)させた後2日程乾燥機で強制乾燥させて中研ぎすることにしました。


中研ぎは削り過ぎて一気にデカールまで削らないよう、安全重視で2000番から始めました。
タミヤの研磨スポンジシート2000タミヤの研磨スポンジシート2000をメインに、狭い所にはラプロス#4000(2000番相当)ラプロス#4000(2000番相当)を使用。



結構削ったけど段差がなかなか消えません。

シェルのロゴのシワはそれなりに消えました。

カーボンデカール部分も細かくて面倒だけど中研ぎしました。
この辺はこれでオーバーコートすれば大丈夫そうです。


デカールの段差を消す為にこれ以上研ぐと下地が出てしまいそうだしクリア層が薄くなってきたので、追いクリア吹きをしました。

たっぷり目に2回ぐらいオートクリアを吹き付け。
カーモデルの塗装&クリアコートは吹くたびにホコリを除去しないといけないのが面倒ですね~。
かと言って除去しないでおくと塗装する度に汚くなっていくし・・・
埃の無いクリーンルームが欲しい。


もう一回2000番で中研ぎし直し。
微妙に段差は残ってますが、このくらいならオーバーコートとコンパウンドでの研ぎ出しで目立たなくなるでしょう。
やっぱオートクリアがExクリアより硬いから段差が消えにくいのかなー。
次回からはデカールの多いレーシングカーにはExクリア、デカールが少ない市販車にオートクリアを使おうと思います。

で、さらにラプロス#6000(4000番相当)、ラプロス#8000(6000番相当)ラプロス#6000(4000番相当)、ラプロス#8000(6000番相当)を使って研磨傷を減らして中研ぎ終了。


最後にピュアシンナーで4倍に希釈したオートクリアでオーバーコートします。


良い艶が出ました。


小物系のクリア層も充分かな。




いつも通りフィニッシャーズのコンパウンドFine、MicroフィニッシャーズのコンパウンドFine、Microハセガワのセラミックコンパウンドハセガワのセラミックコンパウンドの順で最終研ぎ出しをして、仕上げにコーティングポリマーコーティングポリマーで磨いて完了!
ブレーキやアーム等のカーボンデカールを貼ったパーツはオーバーコートした状態で丁度良い光沢感だったので、コンパウンド磨きはせずに吹きっぱなしにしました。


今週末はF1GP第17戦アメリカGPです。
今年のF1は近年まれにみる接戦と波乱のレース続きで非常に面白いシーズンになってます。
レッドブルやマクラーレンが速かったり天候やペナルティ要因というのもありますが、各ドライバーがそれぞれ熱い走りを見せているのも大きいですね。
よくオジサン達が今のF1はつまらないと言いますが、自分も30年ぐらいF1観ていて今のF1も全然面白いと思います。むしろ一番面白いかも?
技術やレギュレーションが変わり続ける(進化し続ける)のがモータースポーツの面白さでもあると思うので、観る方もその変化に対応しないと楽しめないんでしょうね~。
今回のサーキット・オブ・ジ・アメリカズもコースが複雑で面白い構成になっていて、観ていて面白いので楽しみです。
時差の関係で予選、本戦が日曜月曜の明け方なのがネックですが、インディと似たようなものだしフレックスと在宅のお陰で超夜型になってるので問題なし。

ではまた!