映画音楽をダシにして少し語ろう その12… で終わるか⁉︎ | 夙の三郎 オフィシャルブログ powered by 俺様

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風を知れ!
そして地の薫りを嗅ぐのだ!
さすれば血は炎のたぎりを失う事なく運命の鐘を鳴らすだろう…

もはや枷は外れた





All the President's Men

大統領の陰謀
出演/ダスティン・ホフマン
   ロバート・レッドフォード
   ジャック・ウォーデン
   マーティン・バルサム
   ハル・ホルブルック
   ジェイソン・ロバーズ
   メレディス・バクスター
   ネッド・ビーティー
   スティーブン・コリンズ
監督/アラン・J・パクラ
脚本/ウィリアム・ゴールドマン
原作/カール・バーンスタイン、ボブ・ウッドワード
製作/ウォルター・コブレンツ
撮影/ゴードン・ウィリス
音楽/デヴィッド・シャイア
美術/ジョージ・ジェンキンス
編集/ロバート・L・オルフェ
1976年  アメリカ映画





DVDを手持ちなんで、何気に鑑賞回数が多い作品どす★

☺️

それぐらい、俺は『そこんとこ、どないなっとるねん』という気質な男どして、だからこういうジャンルは手当たり次第みたいな部分が強かとです!

そして、これは今日紹介する3作品に共通なんすが、なんちゅーか淡々とドキュメンタリー風に展開してくれれば尚よし‼︎

その方がストーリーに集中できるというか、埋没しやすくなるんでね★

だから音楽は必要最低限で… でも、だからこそ重要な要素として鑑賞者に影響を与えるんだす!

なんかっちゃー音の洪水状態にしがちな昨今の映像作品に慣れちゃっとる若い人とかからしたら、それはある意味でとっつきにくい理由になるかもやが、まぁそれで駄目だってなら自分にはセンスがないとセルフで烙印を押してくださいな!





製作当時、既に売れていたホフマンに【明日に向かって撃て!】でブレイクしたレッドフォードをぶつけたのは大正解どしたなぁ‼︎

見た目からして対象的ながら、どちらも喰らいついたら離さない気概が本当にありそうなもんやから観ていて退屈なんぞいたしやせん‼︎ …俺はね☆

ただ、こうしたノリが苦手な人には2時間越えになる鑑賞は苦痛かもしらん!

もし、どうあっても駄目だってんなら自分にはセンスがないと思ってセルフで烙印を押…





ウォーターゲイト事件としてアメリカ史上に燦然と輝く『現役の大統領がメッチャ悪い事したのに更に隠蔽とか恐喝とかして最後には辞任しはりましたわ』なリチャード・ニクソン

🤑

このオッチャンは早い段階で謝罪なり何なりしときゃ良かったものを何を思い上がったか、自分(てかホワイトハウス?)が全てを支配できるという事を誇示するかのように余計なアレやらコレやらして自滅したアホの人ですわ! …なんかニクソンってよりも話そのものは日本でも、何なら最近でもありまんなぁ‼︎

てか

情報提供者としてディープスロートという謎の存在が幾度か登場しやすが、もはや謎でも何でもなく今では公表されとりまっする!

ここで触れるとキリがないというか物凄く面倒臭いし、ごっつう話が宇宙の彼方にまで逸れちゃうんで割愛しやすが、まぁ予想に反しない立場な人で納得しやす🌠

その人と知った上で鑑賞しなおすと、また違う感じに観れるから面白い!

作品内でも伝わってきてやしたが、なんちゅーか正義の為とかだけやなく、割りと個人的な感情に動かされての行動やったんかな… と

Σ(-᷅_-᷄๑)

でも、その方が受け入れやすいかな?


因みに…

エッチな映画【ディープスロート】のタイトルは本作から採られたかと思われやす★





ウッドワードとバーンスタイン、この2人は結局のところニクソン大統領の再選を許してしまった訳やが、2人が追求した事が切欠となってニクソンはアメリカの歴史に汚名を着せた男として名を残した(再就任した翌1974年にアメリカ大統領として初の辞任)んやな!
調査内容を書籍化させ、それが映画化されてアカデミー賞まで受賞するほど世間に認知させた功績はデカいんやないのかな?
まぁ2人が喰らいついたからこそやし、それをフォローできた存在があったれば… ですが!














Zodiac 

ゾディアック

出演/ジェイク・ジレンホール
   マーク・ラファロ
   デイブ・トースキー
   ロバート・ダウニーJr.
   アンソニー・エドワーズ
   ジョン・キャロル・リンチ
   ブライアン・コックス
   クロエ・セヴィニー
   イライアス・コティーズ
   フィリップ・ベイカー・ホール
   リー・ノリス
監督/デヴィッド・フィンチャー
脚本/ジェームズ・ヴァンダービルト
原作/ロバート・グレイスミス
製作/ジェームズ・ヴァンダービルト、マイク・メダヴォイ、アーノルド・W・メッサー、ブラッドレイ・J・フィッシャー、セアン・チャフィン
製作総指揮/ルイス・フィリップス
撮影/ハリス・サヴィデル
音楽/デヴィッド・シャイア
美術/ドナルド・グラハム・バート
編集/アンガス・ウォール
2007年  アメリカ映画





やっぱり、これもDVDを手持ちなんで鑑賞回数が抜けて多かとです!

☺️

しかも前述な【大統領の陰謀】と同じく未解決事件が題材(大統領の方は辞任したから解決?)なんで、そこんとこに想像やら妄想やらが入り込む余地が満載‼︎

犯行内容や後の展開が映画【ダーティー・ハリー】に影響を与え… たか、どうかは定かじゃござんせん(劇中で公開プレミアを登場人物たちが鑑賞しとります)が、まぁ少なからずは有っただしょう☆

マスコミを巻き込んでの連続殺人事件としては映画【ナチュラル・ボーン・キラーズ】の手本みたいにも感じられやすが、そちらの元ネタはボニー&クライドかな?と思われるんで、また違う機会… あるんかいな⁉︎





この作品が表現したかっであろう『1960年代後半ごろのアメリカ』という観点で考えますれば、事件の犯人は個別の被害者どうこうよりも社会そのものへ復讐したかったんやろうと推察されまっする!

🙄

その自己顕示欲の強さから見当違いな妄想が加味された可能性は大きいどすが、戦争なり何なりと犯人のトラウマになったであろう出来事を全て自分以外に責任転換させて、己が欲求のみをブチ撒けとる辺りに歪んだ精神構造とそれを矯正させる場所や機会に恵まれなかった人間世界の限界を感じまへんか?


ぶっちゃけ…

このゾディアックよりも殺された人の数が多いだの悲惨だのといった事件は他に沢山ありまおんせん!

ただ、この案件が特別視される理由としてメディアへの過剰な露出が挙げられまっかな?

所謂ところの愉快犯というやつどすが、その過剰な自意識と尊大なまでの恐怖心が一般大衆を巻き込んで一つのイヴェントとして成立させてしまったとこに落とし穴というか、また更なる次の連続殺人事件への呼び水として見本になってしまった案件やと思いますね★





作品としてはジレンホール(ギレンホール?)、ダウニーJr. 、ラファロが物凄く良いです!

監督フィンチャーの語らずして語らせる演出に恐らくはアドリブかと思われる一言や仕草をプラスさせ、かつ会話中の目線の方向など挙げたらキリないどすが、兎に角ごっつう宜しい‼︎

オープニングにサンタナ(マジに世界的に著名なギタリスト)の曲をチョイスしたりして、時代のエッセンスを充満させながら現代にまで続く謎やら人間性やらを普遍化させとりまんにゃわ☆


最高の獲物は人間…

人を殺し、それを誇示し、更に公開の場で自慢(精神分裂してる可能性があるので、これに関しては評価しがたい)する精神の持ち主に最も適した隠れ家は ”隔離、又は隔絶された場所” やと思われやすから、やっぱ犯人はあの…





グレイスミスは核心へ迫れたのか?

それは犯人にしか判らん事実やし、それを確認しようにも時間が経ち過ぎとるから物証なり何なり意味を為さなくなっとるのが現実でんな!

割りと最近やったか、「俺の親父がゾディアックだったかも」みたいな発言した人が居やしたが、やっぱり決定打とはならずに案件は ”お蔵入り” となりもうした★


てか監督のフィンチャー

【エイリアン3】で長編デビューし、【セブン】【ファイト・クラブ】と実績を残し、そして本作と順風満帆どしたが、その後は低迷… しとるかな⁉︎

どないしたん?















Spotlight

スポットライト

出演/マーク・ラファロ
   マイケル・キートン
   レイチェル・マクアダム
   リーヴ・シュレイバー
   ジョン・スラッテリー
   ブライアン・ダーシー・ジェイムズ
   スタンレー・トゥチ
監督/トム・マッカーシー
脚本/ジョシュ・シンガー、トム・マッカーシー
製作/マイケル・シュガー、スティーヴ・ゴリン、ニコール・ロックリン、バイル・ペイゴン・ファウスト
撮影/マサノブ・タカヤナギ
音楽/ハワード・ショア
美術/スティーブン・カーター
編集/トム・マクアードル
2015年  アメリカ映画




大手タイムズから新任局長としてボストン・グローブ紙に赴任してきたマーティ・バロンが紙面企画スポットライト(一つの事件を深く掘り下げる集中連載コーナー)に『6つの教区で30年の間に児童へ性的虐待を繰り返していたキリスト教会(カソリック)神父』の記事をより追求するよう指令を下した事から物語は坂から転がりやす!

🙄

知っていたにも関わらず、当の神父(この件以外にも相当数)を ”移動” させるだけで事実上黙認し続けてきた枢機卿、そこにブラ下がって利益を貪る法曹界、盲目的な信心で表面化した事実を受け入れようとしない信者たち…

信仰という名のもと、心と体を踏みにじられた被害者らを救う為に記者たちは奮闘するも、それは消してしまいたい記憶を呼び醒してしまう『パンドラの箱』であった!






こういうのは得意というか、俺個人のブログで何度も採り上げてきたネタなんで理解しやすいかと思いやすが、かの教団はほぼ全ての項目に於いて嘘や隠蔽、改竄を2000年もの間、休む事なく継続しとります!

こんなものは序の口どころか門前払い? 違うか⁉︎

ともあれ!

俺としてはフランシス・F・コッポラが【ゴッドファーザー p3】でバチカン(カソリックの総本山)のドス黒さを抉り出したのと同じぐらい痛快な気分にさせられた映画どした‼︎ …肝心の作品内容は60点ぐらいやったがね☆

(`_´)ゞ

俺ら日本人が考える以上に日常生活の其処彼処に根ざしとるキリスト教(日本に於ける仏教だって海外からした… だす)

その牧師が年端のいかん子共に己の歪んだ性癖をブチ撒けるに留まらず、それを公表の上で処分という世間では当たり前な罰すら受けさせないどころか擁護するかの態度とな‼︎


人間の心理として、何か失敗したりした時に逃げたくなる気持ちは理解できやすが、こ奴らは早い段階でそのつもりやからなぁ!

ほらっ…

声変わりする前の少年ばかり集めた合唱団とか居るやろ?

あれなんかモロにソレ目的やろう‼︎

この【スポットライト】を鑑賞した後なら尚更に思われやせんか??

「そんなのは偶然やし、話の殆どはお前のコジツケや!」

どっかから、そんな文句が聞こえてきそうやが、まぁ胸に手を当ててみるんやな★

こんなにマル見えで、それでも違うと言い張るんなら…





てか

ここまで書いて気付いたんどすが、ジレンホールがスパイダーマンのヴィラン、ダウニーJr. がアイアンマン、ラファロがハルク、キートンはバットマンでシュレイバーがビクター(Xメンのウルヴァリン兄)と、なんかDCコミックのキャラを演じた率が高いねぇ‼︎

🤑

いや、別に腐す訳やなかとばってん、こうも多いと何かアレな感じが…

いや、別に…


てか

監督のマッカーシーさん

イーストウッドの【父親たちの星条旗】やジョージ・クルーニーの【シリアナ】とかからの本作なんで「そっちの人?」かと思いきや、なんか【カールじいさんの空飛ぶ家】とかなんで訳わかめどす★

まぁ「あっちの人」なんでしょう…





最後に、あくまで俺主観やが…

日本語のサブタイトルとなった『世紀のスクープ』ってのが、どうにもこうにもブルドッグわおっ! でね★

ダサいのは当然として、なんか軽い感じなのが気に喰わなくてな‼︎

最近の日本人は何でも茶化す傾向が強いんやが、このサブタイトルは真面目に考えたんやろう!

でも、その結果がこのザマや‼︎

世界よ!

これが日本の限界や‼︎

😂

















割りと ”渾身作” でした
ε-(´∀`; )